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Country Walk 巨大草食恐竜「丹波竜」を訪ねる 丹波市山南町上滝 2008.5.15.
氷上回廊の分水界のすぐ南 1億4000万年前の地層「篠山層」が河床に露出する篠山川

2008.6.5. tnba00.htm  by Mutsu Nakanishi


  5. 「丹波竜」化石 Wlalk まとめ  
      氷上回廊 分水界近く 1億5000万年前の地層 篠山層の泥岩の中から発掘された恐竜化石

今までに発掘された「丹波竜」化石の産出部位 まとめ  2008.5月 
丹波市 丹波竜発掘 第一次・第二次レポートより整理まとめ
表日本と裏日本を結ぶ日本で一番低い分水界のある氷上回廊 
そんな分水界のすぐ南に丹波竜が眠っていた 
 丹波竜の化石発掘地の篠山川 
 赤茶けた岩盤 篠山層丹波竜 
 化石工房では常時発掘された
 化石と継続中の作業が見られる
 
5月15日 快晴の一日。 
遺跡を訪れたというより、川が流れる里山の自然の中で一日遊んだといった気分。楽しい一日でした。

恐竜は北陸 福井県勝山が最大の恐竜化石の発見地と思っていましたが、平成18年地元の兵庫県丹波篠山のすぐ近くから恐竜の化石がみつかった。それも20m近い巨大草食恐竜で、最初に見つかったのは恐竜の尾の部分がほぼ丸ごと1メートル。関節がつながった骨も一部あり、きわめて保存状態が良く、「全身骨格が出土する可能性が極めて高い」とビッグニュースとなった。

今まで日本で復元可能な全身骨格が出土した例はなく、博物館などで復元恐竜をみても みんな外国の恐竜骨格の復元である。恐竜には親しみもイメージもわいてこなかった私ですが、丹波竜は違う。自前の日本の巨大恐竜である。
そして、その後の二次発掘でも、先の発掘で出土した頭と尾の骨、尾の血管を保護する血道弓などに次ぎ、
環椎(首の後ろ骨)や腰骨と肋(ろつ)骨のなどがみつかり、残る足の化石が見つかるとほぼ全身骨格出土となる。その道が着々と進行中である。 

化石発見地点での1、2次調査地は、まだ化石があるとみられるエリアの3分の1に過ぎず、
全身骨格出土の期待はますます高まっている。 
岩盤の中にまだ 骨格の残りが眠っているとの期待が高い。それも20mを超える自前の日本の巨大恐竜巨である。
 



 
 

原形をとどめた状態で見つかった

「尾椎」
  (平成18年 一次調査)
化石というと 断片的なものしか見る機会しかなく、また 復元された恐竜骨格は外国の恐竜。 
それが、発掘現場から、そっくりそのまま切り出された長さ2メートルを越える大きな岩盤の上に発掘状態のまま、
つながって載る恐竜の化石群が、そっくりそのまま目の前にある。 「これは ほんまもんや・・・」と。
1億4000万年前の世界など 想像することもできませんが・・・ 
教えてもらった恐竜は予想以上巨大竜。 もうびっくりでした。
早く 足の化石が発見され、自前の恐竜 丹波竜の復元がほんまになることを期待。
専門家によると「今後 種の特定は十分可能で、他の大陸の同類の恐竜との比較で分布や進化の系統の解明ができる」と期待がますます広がってゆく。 
恐竜の名前や部位などチンプンカンブンですが、その大きさだけは判る。

発掘地の篠山層岩盤の断面と層状に並ぶ 篠山層群   鉄が含有した赤茶けた地層「レッド ベッド」という
 
 
1億4000万年前の地層もパッチリ見ました。僕は知らなかったのですが、
赤茶けた篠山層は「レッド ベッド」と呼ばれ、海の影響を受けず、陸地で堆積した地層で、
海外では恐竜がよく発見される地層で、赤茶けた色は岩の中に含まれている酸化した鉄分の色だそうです。
恐竜が眠る層は鉄分を含む赤茶けた地層「レッド ベッド」だとは、これにもびっくりでした。
これから この丹波竜の展開がどのようになってゆくのか 本当に楽しみになっています。

また、この丹波竜が発掘された所が「氷上回廊」とよばれる日本列島の一番低い分水界のすぐ近く。
動植物の移動路の中であるのにも 直接の関係はないのでしょうが、 何かつながりを感じます。  
恐竜がこの日本列島の最低地の谷間にすいよせられてきたのでしょうか・・・

地表に現れた1億4000年前の地層が作る赤茶けた岩盤の渓谷も周囲の里山の風景とマッチして、すばらしい。
日本の里山の景色。 この景色をゆったり味わえられる地であることも気に入っています。
そんなことを考えながら 化石工房に併設された山南支所の喫茶店でコーヒーを飲みながら、
あれやこれや イメージを膨らませていました。

国内ではこれまでに47都道府県のうち16道県で恐竜化石が見つかっているが、
多くは歯や手足など一部分が見つかっただけ。

地殻変動が激しく、骨がバラバラになるためで、種を特定できた福井県勝山市の恐竜化石でさえ、
数メートルの範囲で見つかった数頭分の骨を集めての全身骨格を復元。
しかし、この丹波竜ではほぼ同体で、しかも連なった形で化石群が出土。全身全体が出土する期待も高い。

恐竜については まったく知らぬ私にとって 「丹波竜」発見のニュースに 
地元だから はしゃぎすぎているのか・・・と思っていましたが、
現物を見ると、そうでは なくて やっぱり すごい。
午後4時過ぎ、まだ 日は高いのですが、帰りは再度 篠山川沿いに東へ 丹波竜発掘場所の横を通り越し、
川代からまっすぐ南へ篠山市の今田へでて、吉川から丹生山を越えて神戸に帰ってきました。
恐竜も 里山ののどかな風景も Country Walk を楽しんだ一日でした。
是非 お勧めのハイキングです。
             2008.5.15. 丹波竜の余韻をたのしみながら Mutsu  Nakanishi
 

なお、この丹波竜のCountry Walk のため、インターネットやもらった資料 
そして昨年8月 人と自然の博物館であった丹波竜発掘速報展で見たものなどを整理しました。

まだ、正確さにかけている点もありますが、断片的な情報・資料を自分なりに
下記のとおり 丹波竜発掘を整理してまとめました。

また、まだ丹波竜の発掘調査はつづいており、その近況ならびに公式的な発表などは
下記丹波市丹波竜化石工房のホームページに掲載されています。あわせてそのアドレスも記載しておきました・


 
参考1 丹波竜化石発見・発掘の経緯概要
  現地資料・丹波市恐竜.com  http://www.tambaryu.com/  ほか より
参考2. 発掘された恐竜化石  写真整理
 資料・丹波市恐竜.com  http://www.tambaryu.com/  ほか より 
参考3.  2008.5.1. 丹波竜 発掘の最新情報 インターネット検索より
参考資料
1.丹波市丹波竜化石工房のホームページ  丹波市恐竜.com  http://www.tambaryu.com/
2. 「丹波竜」第一次化石発掘レポート &第二次化石発掘緊急レポート  丹波市先頭に戻る
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Country Walk  巨大草食恐竜「丹波竜」を訪ねる 丹波市山南町上滝 

【完】  

1. 国道175号線 加古川沿いを北へ
黒田庄 珍しい茅葺の拝殿がある「兵主神社」に道草      
2.
恐竜化石の発掘場所 篠山川へ 丹波市山南町谷川から下滝・上滝周辺へ 
3
4.
5.
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参考1. 丹波竜化石発見・発掘の経緯概要
  ● 丹波市 第一次・第二次「丹波竜」発掘レポートほか
参考2. 発掘された恐竜化石 写真整理
参考3. 丹波竜 発掘の最新情報 2008.5.1. インターネット検索より
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