専門家によると「今後 種の特定は十分可能で、他の大陸の同類の恐竜との比較で分布や進化の系統の解明ができる」と期待がますます広がってゆく。
恐竜の名前や部位などチンプンカンブンですが、その大きさだけは判る。
発掘地の篠山層岩盤の断面と層状に並ぶ 篠山層群 鉄が含有した赤茶けた地層「レッド ベッド」という
1億4000万年前の地層もパッチリ見ました。僕は知らなかったのですが、
赤茶けた篠山層は「レッド
ベッド」と呼ばれ、海の影響を受けず、陸地で堆積した地層で、
海外では恐竜がよく発見される地層で、赤茶けた色は岩の中に含まれている酸化した鉄分の色だそうです。
恐竜が眠る層は鉄分を含む赤茶けた地層「レッド
ベッド」だとは、これにもびっくりでした。
これから この丹波竜の展開がどのようになってゆくのか 本当に楽しみになっています。
また、この丹波竜が発掘された所が「氷上回廊」とよばれる日本列島の一番低い分水界のすぐ近く。
動植物の移動路の中であるのにも 直接の関係はないのでしょうが、 何かつながりを感じます。
恐竜がこの日本列島の最低地の谷間にすいよせられてきたのでしょうか・・・
地表に現れた1億4000年前の地層が作る赤茶けた岩盤の渓谷も周囲の里山の風景とマッチして、すばらしい。
日本の里山の景色。 この景色をゆったり味わえられる地であることも気に入っています。
そんなことを考えながら 化石工房に併設された山南支所の喫茶店でコーヒーを飲みながら、
あれやこれや イメージを膨らませていました。
国内ではこれまでに47都道府県のうち16道県で恐竜化石が見つかっているが、
多くは歯や手足など一部分が見つかっただけ。
地殻変動が激しく、骨がバラバラになるためで、種を特定できた福井県勝山市の恐竜化石でさえ、
数メートルの範囲で見つかった数頭分の骨を集めての全身骨格を復元。
しかし、この丹波竜ではほぼ同体で、しかも連なった形で化石群が出土。全身全体が出土する期待も高い。
恐竜については まったく知らぬ私にとって 「丹波竜」発見のニュースに
地元だから はしゃぎすぎているのか・・・と思っていましたが、
現物を見ると、そうでは なくて やっぱり すごい。
午後4時過ぎ、まだ 日は高いのですが、帰りは再度 篠山川沿いに東へ 丹波竜発掘場所の横を通り越し、
川代からまっすぐ南へ篠山市の今田へでて、吉川から丹生山を越えて神戸に帰ってきました。
恐竜も 里山ののどかな風景も Country
Walk を楽しんだ一日でした。
是非 お勧めのハイキングです。
2008.5.15. 丹波竜の余韻をたのしみながら Mutsu
Nakanishi
なお、この丹波竜のCountry
Walk のため、インターネットやもらった資料
そして昨年8月 人と自然の博物館であった丹波竜発掘速報展で見たものなどを整理しました。
まだ、正確さにかけている点もありますが、断片的な情報・資料を自分なりに
下記のとおり 丹波竜発掘を整理してまとめました。
また、まだ丹波竜の発掘調査はつづいており、その近況ならびに公式的な発表などは
下記丹波市丹波竜化石工房のホームページに掲載されています。あわせてそのアドレスも記載しておきました・