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Country Walk 巨大草食恐竜「丹波竜」を訪ねる 丹波市山南町上滝 2008.5.15. 氷上回廊の分水界のすぐ南 1億4000万年前の地層「篠山層」が河床に露出する篠山川 2008.6.5. tnba00.htm by Mutsu Nakanishi
2. 恐竜化石の発見発掘場所 篠山川へ 丹波市山南町谷川から下滝・上滝周辺へ遠くに加古川を眺めながら黒田庄の集落をぬけ、田園の中の一本道を15分ほど走ると山裾が近づき、左へ国道175号線へ渡る橋の標識。川は家並みと田圃に隔てられ、よく見えないが、地図で見ると北へそのまま遡る加古川と東からの篠山川の合流点近くで、もうすぐ谷川である。
道は集落に入らず、南側の山裾を東にカーブしながら張り出してきた小さな丘を登ってゆく。峠には「丹波市」の標識がかかり、峠を越えると一気に視界が開け、山裾の一段下のところに篠山川の流れと山南町の中心地谷川の家並みが見え、篠山川に沿ってこちらへ走ってくる特急電車が見える。
篠山盆地から篠山川に沿って東から下って、氷上回廊の中に入ってきた福知山線は旧山南町の中心地 谷川で加古川線をここで合わせ、方向を北に変えて、氷上回廊の中を氷上盆地の柏原に入り、分水界石生を超えて日本海側の福知山へ抜けてゆく。
(加古川の本流は氷上回廊の分水界のほうに入らず、谷川の町の西側を分水界の東側から北に延びる分水嶺の西側に沿ってまっすぐ遡り源頭にいたる ) いよいよ恐竜が発見された篠山川の流域に入り、篠山川に沿って東へ谷川の街を抜けてゆく。山南町は北の柏原市と合併し、「丹波市」となり、この谷川に山南支所が置かれている。
篠山川で発掘された恐竜化石もこの山南支所に併設された丹波竜恐竜工房に持ち込まれ、詳細調査・保存処理が行われ、その調査・保存処理の様子も含め、公開されている。まずは 発掘現場に行って、それからこの丹波竜恐竜工房を訪ねることにして、谷川の街を抜けてゆく。
発掘現場へはこの篠山川沿いに東へ 下滝駅周辺へ行けば、自然と恐竜発掘の現場に到着するはずである。谷川の街を抜けるとあまり広くはない谷筋の中を両岸が凹型にきれ落ちた崖となって篠山川が流れ下る。河床や両岸には茶色の岩場が露出しているところが、上流へ途切れ途切れに続いている。崖の上の平地部の田圃では水が入り田植えの季節。その傍を福知山線が駆け下ってくる。
また、平地の端の山裾では今が盛りと群生したシャガが満開の白い花をつけている。のどかな里山を川が流れ下る風景が広がっている。また、川沿いの集落の入り口や橋の袂など ところどころに恐竜の絵とともに篠山川沿いの現在地と恐竜発掘場所が地図の中に記された案内板が立っている。
河床に露出した岩盤の中を東から流れ下る篠山川 山南町青田周辺
丹波市山南町谷川から下滝へ 篠山川沿いに広がる里山の風景 2008.5.15.上久下小学校のところで、橋を渡り、福知山線を越えて対岸川から100mほどの距離の本道に入るとすぐに恐竜のモニュメントが立っている下滝駅。
日曜日にはにぎわうかもしれませんが、人っ子一人いない無人駅ですが、「恐竜化石発見の里」の大きな幕が駅の塀に貼り付けられている。
黒田庄から約30分 神戸の家から道草しながら 約3時間ちょっとで下滝駅につきました。 下滝駅周辺の篠山川の渓谷は川代渓谷と呼ばれ、下滝駅から上流側にある恐竜化石発見場所を含め 川沿いを歩くハイキングコースとなっている。
a. 下流側 b. 吊橋 c. 上流側 福知山線 下滝駅周辺の篠山川 下滝駅から、川代渓谷のハイキング コースになっている
下滝駅のすぐ南側の篠山川には歩道専用の小さな吊橋がかかっていて、そこからは 凹型に鋭い崖となって流れ下る篠山川と河床や流れの両岸にかわから斜めに露出している岩盤が見える。
この赤茶けた岩盤が篠山群と呼ばれる地層で、太古恐竜が生息した1億4千万年年前頃 平野部に泥岩、砂岩、礫岩が交互に重なり合って堆積しできたようだ。
この吊橋からは水が多くて、岩盤の様子が良くわからないが、篠山層は下滝周辺の篠山川の河床のあちこちに露出していて、岩盤である礫岩、砂岩の層と、河川の氾濫時に洪水で運ばれ堆積した泥が固化してできた泥岩層が繰り返し堆積していて、恐竜化石はこの泥岩層の中から発見されたという。
この吊橋から上流側 約700mほどのところが発見地点である。
この篠山層の層は有馬層と呼ばれる火山岩層で、下滝の下流側 大河堰より西側は両側の山が川の方にせり出して川幅を狭めているが、河床の岩盤が上流側の軟らかい泥岩質の篠山層群から固い岩盤の有馬層群に移っていることに起因しているという。
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