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日本で一番低い分水界[水別れ]を越えて 瀬戸内海と日本海を結ぶ氷上回廊
2011.5.14.
弥生末から古墳時代にかけての日本誕生の黎明の時代 大陸・朝鮮半島の鉄を必要とする卑弥呼邪馬台国・大和初期王権にとって大陸・朝鮮半島から北部九州・出雲・妻木晩田・青谷上寺地そして但馬・丹後と鉄の王国が連なる日本海沿岸を経て、この氷上回廊を通って瀬戸内側に入る道は安全・容易な大陸・朝鮮半島との重要な交流路。 古代の鉄の道をイメージし、何度となく古代の鉄を求めて訪ねた道である。 「朝鮮半島→北部九州から 山陰日本海沿岸→氷上回廊 →淡路島→紀ノ川を通って大和へ 」と実に明快に謎解きされていました。 また、この氷上回廊の鉄の道が日本での製鉄の始まりとともに琵琶湖経由の鉄の道へ移ってゆくとの説も新鮮で気に入っています。 何度も通った氷上回廊周辺ですが、「氷上回廊を通れば 本当に山越・峠越なしに瀬戸内側から日本海撫でゆけるのか???」 また、尼崎で育った私には摂津の国 武庫川水系を遡って篠山から氷上・水別れを越える道 現在の福知山線が通る道の方に昔から親しみがあり、この道との比較も実際に確認してみたい。 日本で一番低い分水界「水別れ」を直接見たのも随分昔。以前とは全く違う美しい公園に整備されていると聞く。 是非 きっちりと周囲の地形を眺めながら 分水界「水別れ」を越えて氷上回廊を行こうと。
この氷上回廊の中を国道175号線が明石から加古川を遡り、丹波市氷上町石生「水別れ」で分水界を越えて由良川水系の竹田川沿いを福知山へ抜け、そのまま由良川の河口の日本海(舞鶴)を結んでいる。何度もミニバイクや車で走った道である。 余り今まで気にも止めていなかったのですが、今回この国道175号線を「水別れ街道」と名づけられていること初めて知りました。 また、福知山から西へ由良川に合流する牧川沿いの国道9号線を進むと但馬和田山から円山水系の日本海側の豊岡・出石へも容易にたどることができてこの氷上回郎は今もに瀬戸内側と日本海を結ぶ重要路である。 さらに中央分水嶺を挟んで北にある市島町と南側の氷上町が合併して丹波市を形成しているのも、分水嶺が低く合併に抵抗感がなかったためでしょうか・・・・珍しいケースです。地図を見ながら 少し調べはじめると次々と面白いことが出てきて、実に面白い。 私の好きな青と緑色グラディエーションの美しさにびっくりした「九谷焼 徳田八十吉展」がちょうど篠山立杭の郷 兵庫陶芸美術館で開催されているのに合わせて、五月晴れの5月14日朝 本当に山越えなしで瀬戸内側から日本海まで行けるか??」を確かめに家内と二人神戸を出て 一番の興味「氷上回廊は 新緑の中を流れ下る加古川から由良川へ「水別れ街道[国道175号線]」を走りました。
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1106mzwkre00.htm 2011.6.5. by Mutsu Nakanishi