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鍛冶神大己貴命の伝説の地「神出」渡来鍛冶技能集団の進出地の伝承も
テキスト ボックス: 3.
その東西に秀麗な姿を見せる神奈備山 雌岡山・雄岡山Walk
神戸市西区神出 2011.3.11. 
1104kande00.htm by Mutsu Nakanishi   2011.4.5.

古代伝説の地 神戸市西区「神出」集落の信仰の山 雌岡山と雄岡山 渡来鍛冶技能集団の伝承があると知りました
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毎年 春が近づくと北播磨の「カタクリ」の花を見に行くのですが、偶然 すぐ近くの西神戸「神出」の雌岡山にカタクリの自生地があることを知りました。明石平野の北約10kmの西神戸の丘陵地 古代伝説の地「神出」に丘陵地の東西に雌岡山と雄岡山 二つ並んで三角
の均整のとれた美しい姿を見せる山で、調べるうちに、この神出は鍛冶神「スサノオ・大己貴」の伝説の地で 二つの山は神出の神奈備山(信仰の山)で鍛冶技術集団がいた可能性があると知りびっくり。
直ぐ近くで、よく知った山ですが、この山に登ったことはなく、3月11日の午後、古代製鉄の関連地の痕跡の期待もあって「カタクリの自生地」を探しがてら 雄岡山・雌岡山を歩きました。
鍛冶神 大己貴命の伝説の地「神出」の信仰の山 雌岡山・雄岡山 Walk  2011.3.11.

1.
 【参考】神出の古代伝説 & 古代 日太最大の巨大窯  神出古窯跡群
1. 古代伝承の地「神出」 雌岡山・雄岡山伝承
1. 「神出」の由来となった雌岡山とその山中にある裸石神社・姫石神社 .
2. 雌岡山 山中 縁結びの神様 裸石神社と姫石神社
3. 「赤石伝説 -明石の地名由来-」 雄岡山・雌岡山
4. 雄岡山・雌岡山の高さ比べと金棒池の伝承
5. 弁慶と金棒池
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2. 古代 日太最大の巨大窯  神出古窯跡群
2. 鍛冶神大己貴命の伝説の地「神出」の信仰の山 雌岡山・雄岡山 Walk 2011.3.11. 
1. 雌岡山山頂神出神社への参道は「真っ赤な赤土道」 古代鉄鍛冶集団がこの地にいた痕跡か.
2. 神出神社からの明石平野展望と北側山腹にある伝説の姫石・裸石神社
3. 雄岡山を見晴らす雌岡山 東山腹に広がる満開の梅林
4. 金棒池から雄岡山頂上へ
5. 岡山・雌岡山walkの打ち上げに 二つの山が両方並ぶ姿をとらえる
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子午線が走る明石の街をまっすぐ北へ約10kmの明石平野の北の端 西神戸の丘陵地「神出」に美しい三角形状をしたほぼ同じ高さの二つの山 雌岡山(標高249m) 雄岡山(標高241m) が東西に並ぶ。
「神出」の地名が示す通り、古代から開けた伝説の地で この二つの山はこの地の神奈備山。特に西側の雌岡山の山頂は日本標準時東経135度の子午線が通り、古代鍛冶神「スサノオ」「大己貴(スサノオの子 孫との説も? 大国主命)」を祭るこの地の守り神「神出神社」がある。
子午線に並行して明石と福知山をつなぐ国道175号線を北へまっすぐ北へ明石平野を突き切った位置で、東側にある西神ニュータウンの北東数キロのところで、自宅から西の播州や北の丹波へ行く時にいつも見かける山である。
 「神出」の地名の由来は神代のころ、大己貴命(おおなむちのみこと=オオクニヌシノミコト)が、雌岡山上に天降りして、ここで百八十一柱の神々を生んだので、この地を「神出」というようになったと伝えられている。
この地域一帯は、平安時代から鎌倉時代にかけて、須恵器生産が盛んに行われ、現在約100基余りの窯跡の存在が確認されており、「神出窯跡群」と呼ばれ、製作された須恵器は各地に送られ、東北から九州にまで分布しているという。
また、この雌岡山には人工的に掘られた穴が多く、雄岡山の東側押部谷に進出した渡来鍛冶技術集団忍海氏が開発した山で、「金出」=神出となったという説もあり、神出では平安時代「罐子(かんす)」と云う茶釜を作っていたという。この神出のすぐ北に「金物の街 三木」があり、「神出窯跡群」が出土したときに ひょっとして 「たたらの郷?」ではないかと山麓を歩いたこともあったのですが、そのまま忘れていました。
「やっぱり 鍛冶伝承のある郷だったのですね」
「カタクリ」は氷河期の生き残りで兵庫県が南限の地言われる。
かつて 雌岡山にはカタクリが群生し、春カタクリが花を咲かせると 集落の娘たちがカタクリの花見を兼ねてこの山中にある縁結びのお宮(裸石神社・姫石神社)にお参りしたという。

いつでも登れる低い山。いつでも行けると山麓は何度も通ったことがあるよく知る山ですが、山の中に入ったことなし。

ちょっと時期は早く「カタクリの花」は咲いていないでしょうが、その自生地(栽培地)をたしかめがてら、
鍛冶の郷の痕跡を探そうとやっと暖かくなった3月11日の午後 古代伝承の地「神出」雌岡山・雄岡山walkにでかけました。
            . .  walkを終え 神戸の農業公園の丘に座って 二つ並んだ雌岡山・雄岡山を眺めている時に、
家内からの携帯電話で 東北関東大震災のニュースを聞き あわてて 家に帰ってきました。
かつて自分の歩いた地の被災 気が気ではありません。
東北関東大震災 被災されたみなさまに 心から お見舞い申し上げます。
困難な中で 互いに声かけあって 生き抜く力が与えられますよう。
救援の手が 素早く届きますよう お祈りしています

         2011.3.15. by Mutsu Nakanishi

   
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【参考】
1. 六甲山系周辺の岩石にまつわる民話と伝説 N 雄岡山と雌岡山(神奈備山) 
2. 神の座す山と神出の里
 http://www.hyogo-c.ed.jp/~rekihaku-bo/historystation/legend2/ html/006/006.html 
3. 【和鉄の道・Iron Road】
   1. 神戸の北端 丹生山に古代の赤「朱土・辰砂」を訪ねる   
       神戸 和鉄の山郷 押部谷・志染・丹生山・淡河 Walk
      http://www.infokkkna.com/ironroad/dock/iron/6iron02.pdf
    2. 金剛・葛城山麓 葛城氏の鍛冶工房「忍海」
           http://www.infokkkna.com/ironroad/dock/iron/5iron05.pdf

               
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