● 小型鉄製品と数多くの裁断片が出土し、かつ 炉の構造や刃口が見つからぬことなどから、
鏨切り加工が主の鍛冶工房とみられる。
また、出土した大型鉄製品は、「板状鉄斧(てっぷ)」と呼ばれる鉄製の斧と確認された。
鉄斧は長さ17・9cm、厚さ1・3cm、刃部幅が4・9cm、基部幅が3cm、重さ約263g。
基部が狭く刃部にかけて広がるバチ型をしている形状と、両側面から丁寧な鍛打が施されている製作技法などの
特徴から、国内で製作されたものではなく朝鮮半島南部で製作された可能性が高いと新聞で知りました。
● コンテナ約200箱に上る土器片が出土し、土器片の解析などをもとに個々の竪穴住居の年代が検討された。
土器に年代幅があることなどから、1世紀中頃〜3世紀初めにまたがる遺跡であることが確認された。
また、一つの高坏の土に着目し、に注目し、「これは丹波系」との見方があり、鉄素材の輸入ルートとして朝鮮
半島からの直接ルート、九州や瀬戸内経由のほかに、日本海ルートも今後、検討する必要があるという。
(五斗長垣内遺跡の出土品調査状況の淡路市教育委員会発表を伝えた新聞記事より)
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