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見上げる餘部集落の空 高さ41mの橋脚が立ち並ぶ鉄橋を列車が山から山へ通過
5. 鉄のモニュメント 山陰線 但馬海岸「余部鉄橋」 兵庫県香美町餘部2009.3.25.
0905amarube00.htm   2009.5.5.      by Mutsu Nakanishi

 2.山陰線 余部鉄橋 Walk      2009.3.25.   0905amarube02a.htm
 
和田山駅周辺と播但線の電車〔姫路〕
山陰線余部鉄橋のコンクリート橋架け替え工事 開始のニュースを聞いて
もう久しい。
「工事が始まって、鉄橋を渡る列車の姿が 捉えられるだろうか・・・・」
と心配しながら、3月25日早朝 姫路から播但線経由で山陰線へ。
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神戸からだと東の尼崎・大阪へ出て福知山 線経由で山陰線へ行くのが
一番便利。でも、鈍行乗り継ぎで山陰但馬海岸へ行くとなると厳しい。 
時刻表を調べると乗り継ぎ乗り継ぎで 快速電車で姫路へ出て、播但線で和田山へ出て、山陰線に出るのが一番早い。 
どちらの線も昔から父の故郷「丹後」へ行くルートで通いなれた道。
朝 天候は晴れ 姫路8時43分発寺前行きに乗る。寺前で乗り継いで、山陰線への接続点和田山10時14分着。
そこか ら、城崎で浜坂行に乗り継いで餘部鉄橋を渡った西側の山斜面上の餘部駅に12時45分到着の予定。
姫路から和田山まで播但線はそれほど長い距離でないの に普通列車はすべて寺前で乗り継ぎ。

不思議でしたが、自動車道路網の発達でローカル線になってしまった播但線。 
姫路から寺前までが都市圏の電車区間。ここから先は非電化で、乗り継ぎが必要。

新幹線と山 陽・東海道線以外西日本は総ローカルで特急に乗らない限りズタズタである。
     
寺前で乗り継いで生野峠を越えて但馬に入り、円山川沿 いを北に下ってゆくにつれ、ボツボツと雨。
日本海海岸近くの豊岡・城崎に来るとミゾレ混じり。「春時雨」というのだそうですが、冷たい雨が本降りになる。
日本海側と瀬戸内の気候の差の大きさにびっくり。
城崎から余部鉄橋まで、約40分。この雨では 餘部鉄 橋を渡る列車の写真が撮れるか心配であるが、
とにかく鉄橋を渡って、餘部駅に下りようと。
城崎を抜けると一気に山中に入り、トンネルが続き、時 折、眼下に霧雨に煙る山陰海岸がみえる。
トンネルをぬけると垣間見える霧雨に煙る山陰海岸  山陰線 城崎/香住間で    2009.3.25.
列車が鎧駅を出ると車内がそわそわ、
車内の最前部にカメラを持った人たちが集まってくる。
お目当ては余部鉄橋。
トンネルを2つ抜け、次の長いトンネルを抜けたところから、
列車は余部鉄橋を向かいの山へ渡り、
餘部駅に滑り込む。みんな良く知っている。 
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余部鉄橋目前の車内 最前部
餘部の地形と鉄橋見学のWalkルート 
トンネルを抜けると列車は速度を緩め、余部鉄橋へ。 海岸がはるか下に見える。 
こんな高い場所を列車が走っていたのかとびっくりするが、ゆっくりしているわけにはゆか ぬ。 
鉄橋を渡りきった所が山腹の斜面にへばり付いた「餘部」駅である。土砂降りの雨の中の到着である。 
無人駅のホームに降り立ったのは4人ほど。
鉄橋を渡る車窓から見下ろす餘部集落と海岸 
 余部鉄橋を渡った山腹にある餘部駅  2009.3.25. 
駅に沿った山腹には工事現場の金網が張り巡らされ、削られた山腹に土嚢が積まれている。 
列車の 中では海岸側を見ていたので気がつかなかったが、反対側には高いクレーンが2基立ち、工事が着々と進んでいる。
また、ホームの端からは余部鉄橋の線路が対岸の山の霧雨に煙るトンネルへとまっすぐに伸びているのが見 える。
土砂降りの雨 ホームにある小さな待合室に駆け込み雨具に着替える。
工事関係者のロッカー置き場にもなっているのか、もう独り着替えをしている。 

「あいにくの雨で弱った」と話しかけると親切に「この時間はタイミングが良くて、40分ほどの間に特急など3列車が橋を渡る」と教えてもらった。また、「補修を繰り返して来たが、長年の風雪の中 リベットの頭がかなり飛んでいるのと橋脚の腐食が
非常に進んでいて、補修工事では済まないところまで来ている」と。 どうも工事の現場監督の人だったようだ。

「駅から、集落へ降りて、鉄橋を下から見上げ、集落の上を渡る列車を眺めたい。」  
 春時雨が一層 消え行く鉄橋のイメージを掻き立てる。

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2. 山陰線 余部鉄橋 Walk
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 2.1.  餘部駅から 鉄橋の下の集落へ  2009.3.25.
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餘部駅構内から見る余部鉄橋 山側に架け替え工事の巨大クレーンが見える  2009.3.25.
餘部駅から集落へ下る
ジグザクの細い坂道

駅から集落への下り道の案内板

現在の線路・鉄橋に平行して南側(山側)に新しい橋梁がかかるため、
駅の南側山腹が切り開かれている 2009.3.25.


鉄橋の南側 コンクリート橋台の工事が進んでいる

餘部駅は山から山へ鉄橋が渡った西の山の山腹斜面にへばりついて作られた
無人駅。まったく平地はなく、線路はそのまま西へ斜面をトラバースしてゆく。
集落へは駅から山の斜面をジグザクに下る細い道が森の中につけられている。 

昔 雪の冬 駅から対岸へ渡る人々が鉄橋を歩く写真を見たことがあるが、一旦降りて再度登る苦労がわかる。
まっすぐ鉄橋を渡る方がはるかに効率的である。
新しい鉄橋と線路は現在の鉄橋の南側に設けられるので、駅の南側の斜面を切り開いて線路を通す路盤作りの工事が進められ
ている。
また、橋梁工事も同時並行で進められていて、餘部鉄橋に並行する南側に既に巨大クレ-ン傍に巨大コンク リートの橋台が
ほぼ出来つつあるのが見える。
ホームから、線路を北へ渡って 雑木林の斜面にジグザクにつけられた道を集落へ下る。 
降り口に餘部集落の案内板があって、餘部駅と集落そして鉄橋の下の道の位置関係を頭に入れる。
まっすぐジグザク道を鉄橋の下に降りて、そこから海岸 側へ集落の中を抜けて、海岸側から鉄橋を渡る列車の写真を撮って、
そのまま駅へ出て、上りでも下りでも都合の良い列車に乗ろうと決める。
幸い雨はきつく なったり、弱くなったり 歩くのに支障はない。
斜めのジグザク道を下るにつれ、鉄橋の巨大さが良くわ かる。 
明治の時代によくも40mもの高さに丸木足場を組み、巨大橋脚を立てたものだ。 
GPSロガーを付けているので、歩いた位置と高さが記録されているので、
後でこのWalkの歩いた工程 図と断面図が楽しみ。
 

 集落へ降りる急なジグザクの道より 雨に煙る余部鉄橋を眺める  2009.3.25.
先ほど教えてもらった下りの特急は鉄橋の下まで降りるとアングル探している間に通過してしまうので、
このジグザク道の途中から狙う。雨の中 同じようにカメラを構えている人数人。 
突然 トンネルから列車が現れ、轟音を響かせて鉄橋を渡ってゆく。
夢中でデジカメのシャッターを押す。鉄橋を行く1列車目は見上げて夢中でシャッター押すだけで終わりでした。
耳に残る轟音がすごい。
鉄ちゃんたちの一瞬に掛ける撮影の面白さをちょっと垣間見る。
やっぱり、三脚をすえて いいカメラでないとうまくゆかないか・・・・。
でも 重たいカメラは苦手。どこでも 気楽に取れるデジカメが好い。次はアングル決めて、
もう写真機動 かさず連写で・・・・。
そう思いながら、柱脚の下へ降りて、餘部の集落へ
轟音を響かせて 余部鉄橋を渡る列車  2009.3.25.
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2. 山陰線 余部鉄橋 Walk
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2.2. 餘 部の集落から鉄橋を見上げる 〔1〕 鉄橋の北側 集落より  .
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鉄橋の下より東側(トンネル側) 
鉄橋の下より西側 (駅側)

          鉄橋の真下り見上げる               新コンクリート橋梁建設中の橋台路盤部  
集落の中から見上げる余部鉄橋  2009.3.25.   平地の中心部 北の海岸部へ鉄橋をくぐる 国道より





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