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テキスト ボックス: 2.
弥生時代後半  国内最大級の鍛冶の村「垣内遺跡(鍛冶工房跡)」 現地説明会 Walk
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国生み神話の淡路島で、弥生時代後半 卑弥呼の時代の大鍛冶工房村が出土した
倭国から初期大和王権誕生へ 日本誕生の謎を解き明かすかも・・・
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淡路島 淡路市黒谷 2009.1.25. 0903kaito00.htm by  Mutsu  Nakanishi

1.   弥生時代後期の鍛冶工房跡  淡路市 垣内遺跡 概要 2009.1.25. 淡路市教育委員会
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  1.3. 【私見】 淡路島で 弥生時代後期の「大鍛冶工房村」が出土した意義 

この淡路島に出土した「大鍛冶村・垣内遺跡」
これだけ集積した弥生後期の鍛冶工房跡が見つかった例はなく、しかも 鉄の道 瀬戸内海の東端。

次の古墳時代 日本誕生・大和王権を支えた畿内の大専業鍛冶工房の先駆的な鍛冶工房ではないか???
次の4世紀以降 大和王権の勢力拡大・日本統一の基礎となったのが畿内大和周辺部の山際に営まれた脇田・南郷・留布などの大専業鍛冶工房。

卑弥呼の時代の大鍛冶工房が大和の入り口にあった。邪馬台国は やっぱり 巻向 大和にあったのか??? 
時はちょうど大和王権が成立する前夜 卑弥呼の邪馬台国の時代である。
ちょうど実用鉄器の需要が拡大する時代倭国の諸国が大陸・朝鮮半島の鉄素材を求めて必死になっていた時である。
卑弥呼は当然 この大鍛冶工房を知っていただろう。
まだ畿内・大和には鉄器の蓄積が少ないと思われていた時代に 大陸・朝鮮半島から北九州・瀬戸内・大和へと続く「鉄の道」がすでに瀬戸内海の東端まで存在し、瀬戸内海の東端・大和の入り口に大鍛冶工房があったとなると卑弥呼の邪馬台国の位置論争にも大きな影響を与え、大和巻向遺跡 邪馬台国説が活気づく。

私には もうひとつ夢がある。 
神話・伝承は昔の史実をここでも物語っていたのか????
国生み神話の淡路島 神話が語る日本誕生に鉄を通じて大きな役割を演じたのか???

淡路島は、『古事記』『日本書紀』の中で、「国生み神話」の舞台。
遺跡から約8KM南 淡路島のほぼ中心部には、国生みの主人公「イザナギ・イザナミ」が祭られている伊弉諾神宮がある。

神話が描くような中心的事実が今までは出ていないが、かつて同じことが言われた出雲では 神庭荒神谷遺跡 加茂岩倉遺跡の出現で神話の世界が史実を物語っていることが明らかになってきた。

 この垣内遺跡が邪馬台国そして大和へとつながる大鍛冶工房跡遺跡だとすると
「神話としてしか語られなかった淡路島」が一躍 国生みの鉄器供給基地の可能性 日本誕生への重要な役割が見えてくる。

この淡路島でも神話が史実に基づく可能性 
そして その先には各地に残る製鉄伝承もまた 真実味を帯びてくる。すごい 遺跡である。
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0903kaito01c.htm    2009.3.5.  by Mutsu Nakanishi