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東北 三陸沿岸のIron Road を訪ねる
東北 三陸沿岸のIron Road を訪ねる<詳細版>震災後初めて 三陸沿岸を再訪  2014.6.7-6.9



12.
震災後初めて 三陸沿岸を再訪  2014.6.7-6.9
5.東北三陸沿岸のIron Road 再訪 まとめ  2014.6.7.-6.9.
今回 垣間見て、自分なりにイメージを膨らませた事項・忘れてはならぬと思った事項など
メモ書き程度ですが、記録しておこうと 今回の三陸沿岸で見聞した事項を整理してメモリました

東北 三陸沿岸の Iron Road を訪ねる 2014. 6.7.−6.9.

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北上川が流れ下る岩手県の中央 北上市の市民憲章には
 「あの高嶺 鬼すむ誇り  その瀬音 久遠の賛歌 
       この大地 燃えたついのち  ここは 北上
と故郷を切り開いてきた先住の人たちや故郷の大地・川・山への
強い連帯の思いと共感を歌い上げます。
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また、険しい北上山地に抱かれた南部では
  「田舎なれども 南部の山は 西も東も金の山」と謡う
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【 インターネット詳細版 スライド動画・photo book  】 
1. 世界産業遺産登録 を目指す 日本近代製鉄発祥の地「釜石」
近代製鉄発祥の洋式高炉建設地「釜石の橋野・大橋鉄鉱山を訪ねる
2014.6.7.
2. 三陸沿岸の砂鉄資源帯で古代の製鉄地帯「山田」
  古代蝦夷の鉄生産工房地の謎を解くかも??
 発掘中の古代の製鉄遺跡 山田町船越「焼山遺跡」を訪ねる
2014.6.8.
3. 三陸鉄道に乗って 三陸沿岸の砂鉄浜 普代浜を訪ねる
20数年前訪れた龍泉洞 そして 砂鉄浜 普代浜 を訪ねる
2014.6.8.
& 6.9.
4. 車窓より眺める久慈・八戸周辺の砂鉄浜
久慈・八戸へ  砂鉄浜の 有家海岸 & 種差海岸
2014.6.9.
5. 東北 三陸沿岸のIron Road 再訪  まとめ  
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【PDF 総合Book版】
東北 三陸沿岸のIron Road を訪ねる
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東北 三陸沿岸のIron Road 再訪 特に象に残った景色 2014.6.7-6.9.

5.1. 復興が進む中で 三陸沿 岸の街の今
1.  釜石の背後の高台に建つ仮設住宅群と釜石の街中で見た津波標識 イメージをはるかに超える津波の高さ
2. 三陸復興道路と三陸鉄道の開通       インフラ整備と外とつながれる沿線の人たちの喜び
3. 消え去った街並み跡に声も出なかった    津波で消えた大槌町・山田町の中心街
4. 山田湾に無数に浮かぶ養殖いかだ      沿岸の山々の養分・鉄分が育てた豊かな海 
5. 山田町船越半島              船越半島の中央を乗り越えていった津波のエネルギー   
6. 普代の大防潮堤と普代川水門 そして 普代名物すき昆布
7. トンネルからトンネルへリアス式海岸の集落を渡る三陸鉄道 高い土盛路線で復旧した田野畑村 島越駅 
5.2. 三陸沿岸のIron Road
1. 内陸部と三陸沿岸を隔てる東仙人峠のすごさと陸中大橋   google鳥瞰写真で見る仙人峠の急峻さ
2. 洋式高炉が立ち並ぶ日本の近代製鉄発祥の地 陸中大橋・橋野
日本の近代製鉄発祥を成し遂げたベース技術 三陸沿岸のたたら製鉄
3. 炭窯と竪型炉が近接同居する山田町船越の古代の製鉄遺跡
これが東北で育まれた竪型製鉄炉による製鉄場? 蝦夷の兵器庫 三陸沿岸の思いをダブらせる
4. 豊かな海を育てる沿岸の山々   沿岸の山々の養分・鉄分が育てた豊かな海
5. 久慈・八戸の砂鉄と南部鉄    北三陸久慈・八戸に古代たたら遺跡はないのか・・・・        .
6. 砂鉄の宝庫 三陸沿岸の砂鉄浜
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南北に広がる東北地方の中央部 蝦夷の根拠地でもあった岩手県では東に北上山地 西に奥羽山脈の険しい山々が南北に連なり、この山脈の山中は東北有数の鉱物資源帯「金山」である。
この山脈を越えて、太平洋・日本海の海岸部に出るには、
東 北上山地にある東仙人峠 西 奥羽山脈の西仙人峠(和賀仙人峠) の厳しい峠を越えねばならない。
そして、この二つの山脈にはさまれた中央部を北上川が南へ流れ下る。
どちらの「仙人峠」も中央との交流・文化とも一線を画す険しい山越の道であるばかりでなく、
東北有数の鉱物資源帯「金山」のまっただ中にある峠である。

東北のたたら製鉄を調べていて 一番最初に興味を持ったのが、「この二つの仙人峠と大和に対抗した蝦夷たち。
そして彼らが手にして大和を悩ましつづけた蕨手刀」 
この蕨手刀のルーツはどこか??   
厳しい中央統制の中で、辺境の蝦夷たちはこの蕨手刀製造の製鉄・鍛造技術をどこで育だてたのだろうか・・・ 

また、この北上山地や奥羽山脈に眠る「金山」の支配を狙って、大和の東北蝦夷征伐が始まったとも言われ、
北上川が流れ下る内陸中央部に本拠地を持つ蝦夷たちが、和と対抗した後背地が、
この2つの厳しい峠を越えた海側の出羽・三陸(閉伊)だったともいわれる。
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強力な大和に蝦夷たちが対抗できたのは、
突くことから切ることに目的をかえ、自由に操つることができた「蕨手刀」の存在。
強靭な鉄で作られた小ぶりで反りのある「刀」。日本刀のルーツともいわれる。

「田舎なれども南部の山は西も東も金の山」と謡われた鉱物資源帯 三陸沿岸がその兵器庫だったのだろうか?

古代 東北では大和の箱型炉とはルーツを異にする半地下式の竪型製鉄炉を急速にひろげ、製鉄が盛んになってゆく。
この東北で育まれた竪型製鉄炉が蝦夷たちの武器製造に使われたのか・・・

この蝦夷の雄「アテルイ」の顕彰碑が、敵対した征夷大将軍坂上田村麻呂ゆかりの京都清水寺にある。
東日本大震災の後、いち早く東日本大震災被災者支援の声を上げた寺でもある。 
うれしいつながりである。

また、北上山地を背にリアス式海岸が続く三陸沿岸の眼前には豊かな海が広がり、山には岩鉄・川には餅鉄・浜には砂鉄が堆積する砂鉄浜が点々と続き、久慈・八戸には、日本有数の砂鉄層が埋まっている。
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そんな三陸沿岸 釜石の背後の北上山地東仙人峠近くの山中「大橋・橋野」には幕末から明治初期 洋式高炉が立ち並び、日本の近代製鉄発祥の地となった。

今 世界産業遺産登録を目指した取り組みが復興の町興しの一つとして進むと聞く。
そして、眼前の三陸の海は魚や海藻など海産物の宝庫。
三陸沿岸の森から海に流れ込んだ鉄が育くむ豊かな海。三陸沿岸の人々の暮らしを支える海。 
今 その海が少しづつ戻りつつあると聞く。

そんな 数々の思いがありながら、東北・三陸沿岸ですが、
どうしても足を向けられなかった震災後の東北・三陸沿岸のIron Road
気にかかっていた東北・三陸沿岸の旅゛ やっと実現できました。


                2014.6.7.早朝 土砂降りの雨  東京から東北へ向かう新幹線で

                     by Mutsu Nakanishi


私の好きな東北 私にとっては奥出雲と並ぶもう一つの鉄の故郷。
私の製鉄遺跡探訪のCountry Walkのタイトルに「Iron Road・和鉄の道」と名付けて 
ライフワークにしようとのイメージが出てきたのもこの東北・三陸沿岸久慈。

その東北が東日本大震災と大津波に襲われて3年。
その惨状と復興の厳しさに足を踏み入れることができず、気になって気になっていました。
3年が経ち、三陸沿岸で暮らす人たちの絆「三陸鉄道 北リアス線が全線開通」と聞き、「今、出かけないととの思い。この三陸に出かけることも応援の一つ。震災後の三陸沿岸の街の今をしっかり見てこよう。また、再度三陸沿岸のIron Roadをたどって、三陸沿岸のIron Roadに新しいイメージを加えたい」と出かけた三陸沿岸のIron Road 再訪Walkでした。
 

北上山地の難所 東仙人峠を列車で越えて、三陸沿岸の中央釜石に出て、そこから北へ 
山田・宮古・普代・久慈・八戸と「三陸沿岸のIron Road ・和鉄の道」をたどりました。

また、三陸沿岸の製鉄関連遺跡や砂鉄浜そして今発掘が進む製鉄遺跡現場にも行ってこれました。

まだまだ 三陸の厳しい現実を眼にすることも多かったのですが、
困難に立ち向かう行く先々で、多くの人たちに明るく親切にfollowしてもらって、
感謝と共に、ほっとして、思わず「がんばって 応援しているよ」と。
気にかかっていた三陸へやっと行ってこれました。
 
                    八戸からの帰路 東北新幹線に乗り込んで
                       2014.6.9.    by  Mutsu Nakanishi

東北 三陸沿岸の Iron Road を訪ねる 2014. 6.7.−6.9.
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<全体抜粋版 PDF Book>  ( Pdf File/119P)
東北 三陸のIron Road を訪ねる 2014.6.7.-6.9.

   震災後 初めて 三陸沿岸の製鉄遺跡関連地の再訪

忘れない 忘れまい 私の東北 
 「あの高嶺 鬼すむ誇り  その瀬音 久遠の賛歌 
       この大地 燃えたついのち ここは 北上
 「田舎なれども 南部の山は 西も東も金の山」
 
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東北 三陸沿岸のIron Road 再訪  まとめ   2014.6.7.- 6.9.

今回 垣間見て、自分なりにイメージを膨らませた事項・忘れてはならぬと思った事項など
メモ書き程度ですが、記録しておこうと 今回の三陸沿岸で見聞した事項を整理してメモリました

 
  <詳細版 リンク リスト>  東北 三陸沿岸の Iron Road を訪ねる 2014. 6.7.−6.9. 
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東北 三陸のIron Road  震災後 初めて三陸沿岸の製鉄遺跡関連地の再訪
 <詳細版>    東北 三陸のIron Road を訪ねる
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2014.6.7.-6.9
1. 世界産業遺産登録 を目指す 日本近代製鉄発祥の地 「釜石」近代製鉄発祥の洋式高炉建設地 「釜石の橋野・大橋鉄鉱山を訪ねる 2014.6.7.
2. 三陸沿岸の砂鉄資源帯で古代の製鉄地帯「山田」
  古代蝦夷の鉄生産工房地の謎を解くかも??
発掘中の古代の製鉄遺跡 山田町船越「焼山遺跡」を訪ねる   2014.6.8.
3. 三陸鉄道に乗って 三陸沿岸の砂鉄浜 普代浜を訪ねる 20数年前訪れた龍泉洞 そして 砂鉄浜 普代浜 を訪ねる 2014.6.7.&6.8.
4. 車窓より眺める久慈・八戸周辺の砂鉄浜 久慈・八戸へ  砂鉄浜の 有家海岸 & 種差海岸 2014.10.5.
5. 東北 三陸沿岸のIron Road 再訪  まとめ   東北 三陸沿岸のIron Road 再訪  まとめ ( 項目リスト ) 2014.6.7.-6.9.
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≪関連和鉄の道 & 転載・引用などに使った資料及び参考資料≫
【和鉄の道】 

  1.福島県武井製鉄遺跡群の近接する沢入B・大清水B製鉄遺跡                                    2013.8.     
    古代たたら製鉄の革新技術「踏み鞴」の実用展開のさきがけか??? 
    -金沢・武井製鉄遺跡群に出現した踏み鞴付き竪型炉 ? 
    https://www.infokkkna.com/ironroad/dock/iron/13iron09.pdf

  2. 蝦夷征伐の兵器庫 金沢製鉄遺跡 黄金吹く行方製鉄遺跡群 福島県原町              1999.11
    https://www.infokkkna.com/ironroad/dock/iron/jstlaa04.pdf

  3.田舎なれども南部の国は西も東も金の山? 岩手県南部 蝦夷の鉄 北上山地 大鎚・釜石へ      2002.10
         https://www.infokkkna.com/ironroad/dock/iron/kmaisi.pdf

  4. 岩手県北上川流域の製鉄地帯 一関博 物館 ? 蝦夷の蕨手刀と日本刀のルーツ 舞草刀.      2001.10.
         https://www.infokkkna.com/ironroad/dock/iron/jstlbb08.pdf

  5.蝦夷の鉄・ 東北 和鉄の道   東北地方 和鉄の 道 9編 取りまとめ          2004.1.
            https://www.infokkkna.com/ironroad/dock/iron/4iron06.pdf
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【引用・転記・参考資料 】

  1. 岩手県立埋蔵文化センター所報 「わらびて」 129号  山田町 焼山遺跡  2014.2.28.

   2. 岩手県立埋蔵文化センター 焼山遺跡 2014.5.31. 現地説明資料

   3. 岩手県立埋蔵文化センター 焼山遺跡 2013.11.2 .現地説明資料

   4. 岩手県立埋蔵文化センター 発掘! 岩手の遺跡 焼山遺跡              2015.11.10. ほか 

   5. 山田町観光協会 公式ブロク 山田とことこ日記 焼山遺跡

   6. 弥生文化博物館考古学セミナー 岩手県での発掘調査 災害復興のために
         講演スライド& 資料 
        ◎ 広瀬時習氏 「 山田町沢田V遺跡 -鉄生産関連遺構の調査-」      h26.6.28.
        ◎ 三好孝一氏 「 山田町 田之浜館」現地説明会資料               h25.8.2.
 



東北 三陸沿岸の Iron Road を訪ねる 2014. 6.7.−6.9.
 
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