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神戸の鬼 2月  神戸長田の森「長田神社の鬼」 と 稲美町野寺 「高薗寺の鬼」
1.長田神社 古式追儺式(県指定重要無形民俗文化財) 2月3日 長田神社の節分・追雛式
2.稲美町野寺 高薗寺の鬼追式  2月3日
     神戸の鬼3月 神の化身 長田神社の鬼 と 仏の化身 稲美町野寺 高薗寺の鬼
2. 災い払う火の粉舞う伝統の鬼の舞 稲美町野寺 高薗寺の鬼追
         稲美町 無形民俗文化財 2012.2.10・夕 加古川市稲美町野寺 
    
 
 
2月9日・10日の夕刻 
たそがれゆく境内に、ほら貝と太鼓の音が響き、本堂の回廊を松明を掲げて幾度となく練り歩く赤鬼と青鬼。
赤鬼は毘沙門天青鬼は不動明王の化身と伝えられ、燃えさかる松明を人垣へ投げ入れ、
本堂正面で舞い踊り、天下泰平・ 五穀豊穣を祈る。
すぐ眼前を火の粉を撒き散らしながら燃えさかる松明が飛び、
人々は飛び散る火の粉をものともせず、参拝者は先を争って拾い上げる。
投げ入れられた松明を持ち帰り、玄関に掲げると魔除け
、鬼の面を被せてもらうとご利益が有るという。
ここでは鬼は仏の化身 いい鬼。
東播磨野寺の集落の人達が260年守り続けてきた春の訪れを迎える鬼追式である

      
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2.1   稲美町野寺 高薗寺と鬼追式の概要
2.2.【写真アルバム】
災い払う火の粉舞う伝統の鬼の舞 稲美町野寺 高薗寺の鬼追式
【1】 神戸の北西端神出に隣接する稲美町野寺の高薗寺へ
【2】 災い払う火の粉舞う伝統の鬼の舞 高薗寺の鬼追式の進行
1.鬼追式 住職・鬼になる若者・世話役の入場
2.餅撒き
3.鬼追式
2.3.動画  稲美町野寺 高薗寺の鬼追式 2012.2.10


神戸の北西端神出の西側 東播磨を流れ下る加古川東岸。
数多く野池が点在する稲美町の野寺集落の中心にある古い真言宗の高薗寺には集落の人達により、
約260年守り継がれてきた素朴な鬼追式がある。
鬼追式は毎年2月9日、10日 高薗寺観音堂(本堂)で行われる。
西の空が夕焼けに染まる2月10日の夕刻 太鼓とほら貝(法螺)の音に合わせて現れた赤鬼(毘沙門天の化身)と青鬼(不動明王の化身)が、松明を掲げて ゆっくりと舞い踊りながら本堂の回廊を幾度も巡り、その途中で 松明を境内に向かって投げ入れ、本堂正面で天下泰平・ 五穀豊穣を祈る。
赤鬼は背に斧を差し、手に槌と松明を持ち、青鬼は鉾と松明を持ち、観音堂の回廊を右回りに4回 左回りに4回巡る。
10日の鬼の舞は「餅切り」と称して、本堂の東南の角で赤鬼が斧を持って踊り、餅を切る所作をする。
また、使われる鬼の面は約260年前から伝えられているものといい、250年を越えて続く鬼追式である。
木々に囲まれた林の中 太鼓と法螺貝の音が響き渡る境内 鬼追式が進行し、午後6時半を過ぎ、真っ暗になった境内に 木の枝に紅白の切り紙を貼り付けた梅の枝を持って赤鬼と青鬼が現れ、舞い踊りながら本堂を巡り、裏に消えてゆくと この鬼追式は終わりとなる。
鬼追式我終わると本堂の正面前には 小さな子供を抱えた親や大人たち 集落の人達が行列を作り、次々と鬼の面をかぶらせてもらい、厄除け祈願をして 三々五々帰ってゆく。                                
250年を越えて野寺の集落で守り続けられてきた鬼追式である。  
                                     (2月10日 稲美町野寺 高薗寺の鬼追式見学より)
 

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1203kobeoni01c.htm  2012.3.5.  by Mutsu Nakanishi