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2月9日・10日の夕刻 たそがれゆく境内に、ほら貝と太鼓の音が響き、 本堂の回廊を松明を掲げて幾度となく練り歩く赤鬼と青鬼 赤鬼は毘沙門天青鬼は不動明王の化身と伝えられ、燃えさかる松明を人垣へ投げ入れ、 本堂正面で舞い踊り、天下泰平・ 五穀豊穣を祈る。 すぐ眼前を火の粉を撒き散らしながら燃えさかる松明が飛び、 人々は飛び散る火の粉をものともせず、参拝者は先を争って拾い上げる。 投げ入れられた松明を持ち帰り、玄関に掲げると魔除け、鬼の面を被せてもらうとご利益が有るという。 ここでは鬼は仏の化身 いい鬼である。
毎年節分の頃になると日本各地に伝わる鬼伝承と節分行事が気になる。 「鬼は外」と豆をまかれて追い払われる鬼 神や仏の化身として「鬼も内」と親しみを持って迎えられる鬼もある。総じて追い払われる鬼は中央・政権側の伝承に多く、親しみを持って迎えられる鬼は民間伝承に多く、地方の鬼伝承に多い。近畿の ”ええ鬼”の代表といったら大峰山や吉野金峯山寺の鬼と思っていましたが、神戸長田神社をはじめ、日本各地に「神の使い」・「仏の化身」として厄払いをする鬼伝承が残っているという。
「遠くへ行かんでも、神戸にも”ええ鬼”が居るで。 長田神社の節分は 豆を撒かへんで」と。 神戸を代表する長田神社の追雛式 近くに居て 一度追雛式を見た覚えもあるのですが、良く知りませんでした。
神戸西ニュータウンの西 ため池(野池)が点々とある西播磨の田園地帯 稲美町野寺の集落にある古刹高薗寺の鬼も仏の化身 松明をかかげた赤鬼・青鬼が本堂の回廊を舞い巡り、詰掛けた村人達に松明を投げ入れる素朴な鬼追式(2月9・10日)が残っていると聴く。
田園地帯の中を加古川や姫路へ抜ける狭い裏街道筋のそばにある寺でよく通る道筋ですが、この鬼追式についても良く知りませんでした。
神戸でも 追雛式・鬼追式で「"良い鬼"の舞」が見られると知って2月3日長田神社の節分・追雛式 2月10日東播磨稲美町野寺高薗寺の鬼追式を見学しました。神戸周辺に 集落の人といっしょになったこんな素朴な鬼の舞が残っているとはびっくりでした。
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1203kobeoni00.htm 2012.3.5. by Mutsu Nakanishi