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1. 山口市吉敷 萩焼陶芸家 田中講平さん自作の登り窯 . 【スライド動画】初窯・本焚きの見学記 2011.1.15.
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こつこつと一人で煉瓦を積んで 約1年かけて自作の登り窯築造を続けてきた山口市吉敷の郷 萩焼陶芸作家の田中講平さんから、「1月15日 いよいよ登り窯に火を入れる初窯・焚き上げ。 多くの人が来るので 見学においで」と声をかけていただいた。 約1年ちっと前 田中さんから 「 やっぱり 自前の登り窯を持ちたい。もう場所も構想もできている。 作陶の合間に自作で 陶房の背後の山際のところに登り窯を築くつもり 」とお電話をいただいて、それから コツコツ田中さんが自作で築いてきた登り窯である。 山口県立美術館で萩焼の展示を案内をしてもらった時に赤みを帯びたグラディエーションが浮かび上がる萩の肌を眺めながら「どうしても出したい萩焼の味がある 」と萩焼について 熱っぽく解説してもらった田中さんの顔がすぐに頭に浮かぶ。これを探求するんだあ・・・と。でも、初めは半信半疑 よもや本当に一人で 登り窯の築造を開始されるとは・・・・・ 「窯の天井の内側からの支えどうする???
落とさぬよう 出来るまで 中に入ったら あかん。窯の仮焼き そろりと」などと
ど素人が心配しましたが、御自分のアイデアも随所に盛り込んで この1月 めでたく完成。
築造の過程ではその都度 写真などメールでお知らせいただいて、経過を聞かせてもらっていたのですが、御自分のアイデアも随所に盛り込んでこの1月 めでたく完成。 立派に築かれた登り窯にもう びっくりです。
萩焼の窯の操業では鉄分を嫌うと聞くのですが、その土には鉄分を含む土が混ぜられ、釉薬の選定ばかりでなく、登り窯の窯の雰囲気・焼成温度を技法として制御することにより、焼独特のあの淡い色の肌と窯変の妙味が出てくるという。 萩焼のあの淡い色や斑点状の模様が窯の中でどんな風に現れてくるのだろうか・・
萩焼の登り窯の操業過程を直に見せてもらえる。 是非とも お祝いかねて 窯焚きの様子をじっくり見せてもらいに行こう……。
また、日本固有の製鉄「たたら」の製鉄炉のルーツにひかれている私には規模は小さいですが、山の尾根筋の風の通り道に築かれた「穴窯」→「登り窯」も その原型の可能性のひとつ。その操業の類似性をつぶさに観察できるチャンスでもある。
本年一番の寒い雪が降る厳しい一日でしたが、家内と二人で山口市吉敷の田中講平さんの陶房「陶房葉月」を訪ね、
夜遅くまで 登り窯の初焚きを窯の前に居て、応援や見学に訪れた多くの人たちと共につぶさに見学させていただきました登り窯の窯前に一日づっと居させてもらって、田中さんのホームページの編集用のスナップやデジカメ動画をバチバチ撮らせてもらいました。
そのスナップやデジカメ動画をもとに「陶房葉月 登り窯
初窯の一日」のデジカメ記録を作成させてもらい、このページの上にあるスライド動画にまとめさせていただきました。
思いの方が強くて あまりうまく取れていませんが、萩の七変化とよばれる萩焼がこの登り窯の窯変の中で作られてゆく。 何度か断片的に登り窯の操業のビデオを見たことがありますが、細かな一連の作業が登り窯の温度を上げながら実行されてゆく。 たたら炉による製鉄でもそうですが、シンプルな構造の窯の中で、研ぎ澄まされた一連の技で萩焼が敵上がってゆくことにびっくりでした。 知っているようでよく知らなかった登り窯の窯焚きを一日追わせていただきました。 作成には 田中講平さんのホームページに使われた写真を数多く使わせていただきました。
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2011.3.5. 1103tnkahatsugama00.htm by Mutsu Nakanishi