5月10日(日) 五月晴れの早朝 新快速電車で京都へ。 京都でJR奈良線に乗り継いで黄檗駅で降りる。宇治へは大阪からだと京阪電車で行くのが通常の方法でしたが、JR奈良線の京都駅での乗継が便利になって乗換えや待ち時間を考えると断然早くなった。
今日の目的は 鉄のモニュメント「喜撰山発電所の水圧鉄管」が敷設されている喜撰山ダムとダム湖のすぐ傍の喜撰山に登り、それから
天ケ瀬ダムに出て、宇治川沿いから再度喜撰山ダムそして 揚水発電所の取・放水口を歩く関西で初めて作られた喜撰山発電所を訪ねる。
「一般道から見えない喜撰山とダム湖 そして 天ケ瀬ダム 水圧鉄管の放水口も見たい。
また、ダム湖の傍の隠れ里池尾の集落も是非訪ねたい 」と。
5万分の一の地図をにらみながら、事前に喜撰山発電所に電話で確かめたり、インターネットで調べて予備知識は頭に入れたのですが、確かなことは良くわからない。
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喜撰山揚水発電所の出入口は水圧鉄管の取・放水口である宇治川(正しくは宇治川をせき止めて出来た天ケ瀬ダムの人造湖「鳳凰湖」)の喜撰山大橋の対岸。
ここから、崖が続く宇治川渓谷の右岸を喜撰山ダムがある寒谷に入って、左岸の尾根をジグザクに登って尾根の上 堰堤の左端に出る。発電所の諸設備はこの尾根の地下にあり、ペンストックは尾根を越えて反対側の急な斜面の地下を宇治川へ据えつけられている。しかし、この道は一般に開放されておらず、基本的にはダムサイトには行けない。
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2.
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ダム湖の堰堤を見るには ダム湖の東 志津川集落から 喜撰山の谷筋をまっすぐ流れ下る池尾川沿いの志津川林道をダム湖の北端にでると湖越しに堰堤が見えるという。
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また、このダム湖の北端から、喜撰山への細い登山道があり、頂上や喜撰法師が住んだとの伝承がある喜撰洞へ行ける。ただし、基本的には関電の用地内で、道標などの整備はないという。
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4.
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この志津川林道から峠で北の灰山からの道と合流して ダム湖の東側の集落池尾につながる。 この池尾集落へ道筋も関電の用地内のダム湖を取り囲む尾根で隔てられ、ダムはまったく見えず、一般道はこの池尾集落で行き止まりである。道は一応発電所構内につながり、宇治川沿へつづいているが、構内へ立ち入れない。また、5万分の一の地図には別に池尾集落から北東側の宇治川へ下る点線道があるのですが、これも今はなし。池尾集落は宇治川右岸山中の最奥の集落である。
ダムサイトへ行けぬにしても、この池尾集落からそのまま東へ尾根をくだれば、すぐに宇治川の喜撰山発電所の水圧鉄管の取・放水口にすぐ降りられるのですが、道はなく、もと来た道を引返さねばならない。
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5.
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池尾の集落が宇治川右岸山中の最奥の集落で気がついたのですが、宇治川が流れ下る渓谷部を含め、この喜撰山ダム湖周辺には池尾の集落以外にはない。 池尾の集落も隠れ里なのである。
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調べた結果は「ちょっとおおげさとちがうのか???
行けばなんとかなるだろう。」 と思いましたが、
随分無駄なWalkingの行程を描いて、「山に入れば もっと効率的な行程へ変更して・・・・」と甘い考え。
やっぱり 発電所の用地として確保された地域で 枝道・集落がないところ 思惑通りには行かぬ長いwalkになりました。
でも 不便さが逆によく、山の自然を守り、 5月の新緑と野鳥の声がひびく素晴らしい林が続く楽しいwalk。