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「高溶接性・強度・靭性を兼ね備えた高級高強度厚鋼板の実用化の先駆」
鉄のモニュメント    宇治川 喜撰山発電所Walk     2009.5.10.
0906kisenyama00.htm  2009.6.5. by Mutsu Nakanishi


 
   2. 宇治 喜撰山 & 喜撰山ダム Walk  2009.5.10.     0906kisenyama02a.htm
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   2.1. 宇治市志津川集落より志津川林道を喜撰山ダム湖・喜撰山へ    
黄檗駅からバスで志津川口で下車して、池尾川ぞいの谷間 志津川林道をまっすぐ東へ喜撰山を目指す。
志津川集落は京都の醍醐から谷間を南に流れ下り、天ケ瀬ダムのすぐ下で宇治川へ合流する志津川と池尾川との合流点のなだらかな山に囲まれた小さな盆地状の集落。宇治駅から歩いても40分ほどなのですが
、今日は行程が良くわからないのでパスカット。
 
志津川口の十字路
志津川集落から天ケ瀬へ通じる下り坂
 志津川集落 
志津川口よりバスは右にまがって、宇治市の団地・市街地
へ抜けて行くが、そのまま、まっすぐ天ケ瀬への道を下る
と志津川の集落。 
四方を低い山に囲まれているが、明るい盆地状の場所で道
の左志津川集落の中で池尾川を合流した狭い流れの志津川
がクロスする。この手前 池尾への標識で左へ折れて集落
の中を林道へ向かう。

志津川を渡る橋からはこれから登ってゆく池尾川沿いの山
々が見え、山の頂上部を送電線が渡ってゆく。

集落の外れ志津川林道の入口脇の丘に志津川地域の産土神 
厳島神社と同じく市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)
を祭神とする神女(しんにょ)神社がある。志津川が平家
の落人の集落でその子孫が祭っていた幾つかの祠を一つに
合祀した神社だという。
 
舗装された林道に入るとすぐ脇を新緑に包まれた池尾川の
清流が流れ、山腹には藤の花が満開。
そして 野鳥の鳴き
声がいたるところから聞こえる。気持ちのいいハイキング。
志津川越しに山頂を送電線が渡る池尾の山並
       志津川林道入口 神女神社周辺の林道 2009.5.10.

             志津川林道で  藤が淡い緑に映えて美しい  2009.5.10.
 
林道を周囲の景色を楽しみながら登りだして、約30分。誰もいない林道に突如 道の傍に車の列。
崖の上を見据えた望遠カメラの放列が並んでいる。

 崖に巣を作る「隼」を狙う野鳥観察グループ 志津川林道 野鳥観察の有名なポイントのようだ 2009.5.10.
崖に「隼」が巣を作っていて、せっせと餌を運ぶのだという。肉眼ではわからぬ。
道々 空高く鳥が舞っているのが見え、どうもそれが隼のようだ。この崖は野鳥観察グループでは良く知られたポイントで、この周辺の山全体がほかの野鳥含めて、手軽に行ける有名な野鳥観察のポイントだそうだ。
言われてみると歩く道々野鳥の声がひっきりなしに聞こえてくる。
林道が一本通るだけで集落もないので、自然が良く保護されている.

           山の頂上部を野鳥が3羽 空を舞う 隼??    2009.5.10.
 
藤の花 
 喜撰山ダム湖への坂道
  喜撰山        2009.5.10.

林道の最上部 関電の用地の金網が見え出すとダム湖も近い。
緩やかな傾斜で奥へ続く林道をぶらぶら新緑を楽しみながら登って約1時間。
関電のマークの入った金網が林道脇に沿ってつづき、傾斜が少しきつくなって、
U字の上り坂になると一番上にこんもりした三角の山が重なって見えてくる。これが 喜撰山だった。
坂を登りきった所 前面にぽっかり金網にかこまれて、喜撰山ダム湖が見えました。


志津川林道を登りきると喜撰山ダム湖 金網の角のところに喜撰山への手作りの案内板がありました 2009.5.10.
             喜撰山ダム湖とその向こうに喜撰山ダムの堰堤  2009.5.10.

喜撰山のダム湖は静かなもの。
「揚水発電所の上池なので、水位が満てている間に変化すると」の情報もありましたが、そのようには見えませんでした。 湖は喜撰山の山頂尾根を巡る尾根筋をぐるりと堰き止めたというが、水をたたえた湖ではそんな風には見えず。

金網の中 この場所から南へ左岸にそって、喜撰山の山腹を堰堤の右端へ作業道路が一本ついているのが見えるが、
周囲の岸辺が切立っていて、ほかに湖岸を巡る道路はない。
木々が湖岸を覆っていて、湖が見える場所もここともう一箇所林道の一番奥の北端 寒谷川の注ぎ口周辺のみで、
また、喜撰山の全体の形をきっちり見渡す場所もない。
堰堤へ行く道を開放してもらえれば、本当に良い喜撰山・宇治川を結ぶ回遊のハイキングコースが出来るのですが、
どうもかなわないようだ。
 
しばらく、ダム湖やその堰堤を眺めて 金網の角から金網沿いに林の中に入ってゆく。これが喜撰山頂上への稜線の道で、しっかりした道が林の中を頂上まで続いている。
視界が開けない森の道、左手 金網と木々の間から時折ダム湖が見える。
約20分ほどで 山頂直ぐ下の崖にある喜撰洞との分岐を通って、
樹木に覆われた標高416mの山頂三角点につく。


ダム湖の角から 喜撰山頂上三角点への登山道が続く 2009.5.10.
.

関電の敷地内なので、案内板など整備されていないが、
お手製の案内板・木々にテープが巻かれたりして、しっかりした道である

  湖岸に沿った尾根筋 喜撰山への道   2009.5.10.
 喜撰山と喜撰洞の分岐にはテープと手書きの案内板が木に付けられていた

喜撰山の標識と三角点がなければ、頂上には見えない樹木に包まれた416m喜撰山山頂 三角点 2009.5.10.
   (右)は地図にはないが、樹木に「天ケ瀬」への案内板貼り付けられた尾根筋道
地図にはないが、樹木に天ケ瀬への案内板貼り付けられているので、
頂上からそのまま尾根筋を下って、宇治川へ出て、天ケ瀬へ出れるようだが、池尾の集落を見たいので
喜撰洞へ立ち寄って、元のダム湖の北端へ戻る。

頂上から ちょっと戻って 稜線道から外れて 左へ喜撰洞への細い道を下る。
喜撰洞は切立った崖の岩の小さな祠で中に小さな像が祭られていた。
洞の岩全体が赤茶けた鉄色や青緑色に変色しており、鉱物地帯の名残りのように思われる。

喜撰山頂すぐ下の崖にある喜撰洞  
余り奥が深くない洞の中に小さな坊さんの石像が祭られている 2009.5.10.
喜撰洞から引返す途中、関電の測量点が連なる枝尾根の道があるのを見つけ、止めとけばいいのに同じ道を引返すよりもとこの測量点をたどる道を下りる。 途中で幾つかに道が分かれ、ふみ跡も消えてしまいましたが、落ち葉の敷き詰められた林の中 ひとつ尾根を東にトラバースして、約30分ほどロスして出発したところより、少し下の林道へ。 

 喜撰洞から 関電の測量点標識沿いに枝尾根を東へ下って林道に下りる  2009.5.10.
 
喜撰山の頂上部は樹木に覆われ、まったく視界が
効きませんが、 静寂そのものでした。
また、喜撰法師が住んだとの伝説はともかく、
喜撰洞の鉱物の染み出しによる色変化は
この地帯が鉱物資源帯であることを
思い起こさせる。 

喜撰山 頂上 三角点

喜 撰 洞
 上図はこの喜撰山周辺を含む京都/滋賀県境 
湖南の山岳地帯の鉱物資源を含む花崗岩帯と
古代のこの周辺の製鉄遺跡を示す遺跡分布図
この京都/滋賀県境の湖南の山岳地帯の地質は花崗岩帯に鉱物資源が豊富な接触帯が貫入した地域。
古代にはいち早くこのあたりの鉄鉱石を原料に製鉄が始まったところである。
喜撰法師がこの山中に庵を結んだというのも、数多くの山師たちが鉱物資源を求めてこの山中に分け入っていていたからかも知れぬ。
歌仙の一人といわれるがその詳細は良くわからず。
ひょっとして 山師だったのかもしれぬと勝手に思い巡らしながら、ダム湖を眺めながらちょっと遅れた昼食を取る。
 

 
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