写真アルバム
京都市最高峰 火伏せの神 愛宕神社が鎮座する霊山
愛宕山 (924m)
紅葉 Walk
2008.11.15. 0812atago00.htm
by Mutsu Nakanishi
1 清滝から表参詣道を愛宕山山頂へ
0812atago01.htm
11月15日朝 昔から京都駅から出ている京都バス「清滝」行に乗ろうと紅葉見物に出かける人たちでごった返す京都駅に降り立つ。
京都の交通事情もすっかり変わって 雑踏の中 バス乗り場を探すのに一苦労。 紅葉シーズンなので、「清滝」行も混んでいるだろうと思いましたが、ほかのバス乗り場には長蛇の列なのにほとんど人なし。京都の紅葉名所も随分変わったものだ。
土曜日の休日 ゆっくりと京都の町並みを眺めながら西へ 四条大宮から太秦を抜けて嵐山の土手へ約30分かけて出る。
ちらちらと愛宕山が見えるのですが、家並みや電線に阻まれ、全体が中々見えない。
紅葉散策でごった返す 嵐山 渡月橋周辺 2008.11.15.
嵐山・渡月橋そして天竜寺界隈は紅葉見物の人並みで雑踏。
人並みをすりぬけながら、大覚寺を抜けるとやっと静かな山里嵯峨野の風景。ここまでたっぷり1時間。
静かな山道にかかり、トンネルを抜けて「清滝」に入ると静寂の中 真っ赤な紅葉が出迎えてくれる。
真っ赤に紅葉した山の中腹が清滝の駐車場。木々の間から下の谷間を紅葉をかいくぐって清滝川が流れ下るのが見える。
全山紅葉 見渡す限り真っ赤な谷筋 狭い渓谷を流れる清滝川そして、清滝の小さな家並み。
ほんの10分前の嵐山の喧騒からは想像できぬ静かな秋景色が広がっている。バス道はここで終点。
ここから奥は車一台がやっとの道が清滝川沿いに上流の高雄・周山街道へつながるのみ。
昔は愛宕山参詣の町として人並みが絶えなかった道筋であるが、今は小さな集落と京の静かな風情と料理を楽しむ古い料理旅館が川沿いに建ち並ぶ完全な隠れ里。静かな山郷の紅葉。かつて数多くの人たちが愛でた紅葉が掛け値なしに美しい。
清滝のバス終点から清滝川へ降りて、紅葉の名所「清滝川の紅葉」を楽しむ。
「紅葉の清滝」でごった返していると想像していましたが、清滝川に沿ってカメラをかまえる数組や清滝川や愛宕山ハイクの人たちがそれも数組。最近はここまで足を伸ばす人は少ないのか 喧騒に邪魔されず ゆったりと紅葉見物。
京都市街地の寺の建物と共存する紅葉も素晴らしいが、やっぱり紅葉は「山」「渓谷」全体を彩る景色が一番。
清滝川の橋を渡って、100mほど家並みが続く清滝の集落を抜けると小さな赤い鳥居が見えてくる。
ここが愛宕山へ登ってゆく参詣道の入口。鳥居をくぐらずに右手清滝川に沿って川を遡ると高雄への自動車道へ抜けてゆく。
「清滝」西へ保津川に流れ下る清滝川 「清滝」の紅葉 2008.11.15.
清滝 愛宕神社をくぐって山へ続く愛宕山参詣道の入口 2008.11.15.
「愛宕山 参詣道」「愛宕山へお札をもらいに行ってきた」と何度も聞いたことがあり、
たいしたことがないと思っていましたが、そこは京都で一番高い山で昔からの霊山、よく整備された階段状の山道が頂上まで続き、平坦になる巻き道が5合目周辺の一箇所のみで、ひたすら紅葉した階段状の山道を登るのできつい。
つづら折れの急な登りが5合目まで続くが、そのつづら折れの坂道ごとに名前とナンバリング標識がつけられ、
また、昔からの参詣道の丁石やお地蔵様が建てられ位置がわかるようになっている。
清滝から続く愛宕山参詣道 延々と階段状の山道が頂上へ 2008.11.15.
7月31日から8月1日にかけての愛宕神社 千日詣のお祭りの時には この参詣道全体に頂上までかがり火が焚かれて足元を照らし、今は静かなこの参道も参詣の人で埋め尽くされるという。延々と階段状に続く参詣道の角々に丁石があり、頂上まで40丁 また 一つ一つ登る坂にも新しい番号標識がつけられ、頂上まで50番。
ところどころに休憩所もある。
お年よりは休み休みでしょうが、さすがに昔からの参詣道 よく整備されている。
「これは帰りの膝が大変だ」と思いながらも、真っ赤に色づいた紅葉と真っ直ぐに伸びた杉林を眺めながらの森に包まれた登り。
周りの景色に目を奪われながらの楽しい森歩きでした。
また、土曜日の参詣道なので、小さな子供ずれから、お年寄りまで、「頑張って」とみんな声をかけながらすれ違ってゆく。
通常の登山道とはちょっと違う参詣道ならではの和やかさである。
5合目周辺 やっと葛折れの山道から杉林の山腹の巻き道が7合目へと続く
山腹をまきながら斜面を登ってゆくと7合目 ぱっと左手に視界が開け、山肌を埋める錦を眺めながらの休憩
7合目から また尾根筋を登ると程なく黒門 愛宕神社の境内に入る
尾根の上 愛宕山の頂上部はすべて愛宕神社の境内である
7合目から方向を北にとり、坂道を登り、また、山中の急な登りを登ってゆくとまもなく黒い門構えの中へと道が続く。
愛宕神社の境内に入るとだんだん傾斜もゆるやかになり、真っ赤に色づいた林の中に両側に石灯籠が建ち並ぶ参道が奥へと続き、愛宕山の頂上部にはいる。森全体が真っ赤に紅葉していて、まっすぐに立つ杉の並木・建ち並ぶ灯篭が落ち着いた山の紅葉を演出して素晴らしい。
黒門をくぐると紅葉した森の中を愛宕神社本殿への参道が続く
愛宕神社の黒門を抜けるとまもなく愛宕山の頂上部 愛宕神社の境内の森が広がる
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