綾部山39号墳は綾部山の一番海岸よりの南端。 瀬戸内海を眺望する海岸沿い小高い尾根上(標高27m)に立地。
菜の花畑から見ると左手の黒津集落に入る手前を右へ斜めに綾部山へ登る坂を登り、尾根筋に出たところ。
道が尾根に出て、「く」の字にターンして、尾根の上を上ってゆく坂の途中海側の崖に接する場所に案内板があり、
綾部山39号墳はこの道路の下にうずまっている。
この「く」の字のターンの山側 39号墳と道を挟んで反対側には老人ホームが建っていました。
そのまま坂を上りきるとそこからは播磨灘に浮かぶ家島群島・その後ろに小豆島がながめられ、
この地が 瀬戸内海を東西に結ぶ海路と島伝いに四国へ結ぶ海路の十字路に当たっていることがよくわかる。
大阪・淡路島・徳島県・香川県・岡山の牛窓か見え瀬戸内の海上交通を強く意識してこの場所に造られている。
ここに葬られた人物(首長)は、まだ山陽道が整備されていなかったこの時代、重要であった瀬戸内の海上交通に関与した人であったと考えられる。