播磨・吉備・讃岐・阿波・河内・大和など周辺地域諸国が交流する中、他の地域の土器が入ら
ぬ特異的な地域 淡路島と明石海峡を挟む攝津西部。
また、播磨風土記には 播磨における渡来製鉄集団の争い・技術集団の入替りなどの記述が数多く記載されている摂津西部・淡路縞北部の特異的な高地性集落の
急速展開と消滅
弥生の後半 卑弥呼の時代 淡路島は周辺諸国にくみしない独自の地域集団か・・・・
そんな集団が明石海峡を挟む北淡路と攝津西部の集団が西から大和への通商の道を阻んでいたのではないか・・・
その独自集団の鍛冶工房が垣内遺跡か・・・・・・
この鍛冶工房村と時を同じくして この地域に数多くの高地性集落が出現し、古墳時代の幕開けには共に消滅する。
淡路で出土した国内最大級の鍛冶工房村はこれら淡路の高地性集落群と共に命運を共にしたのではないか・・・・
この地域が大和の連合に組み込まれることにより、西から大和への陸路 鉄の道は安定化
製鉄鍛冶技術も大陸・朝鮮半島の最新技術が大和へ持ち込まれるようになり、
本格的鍛冶(高温鍛冶)が始まり、大規模古墳群を築く古墳時代の幕開けをもたらした。
出雲神話と同じく淡路島の国生み神話もそんな名残でないだろうか・・・・・
妄想かもしれませんが、ひとり そんな思いをめぐらせています。
大量の強い鉄器生産なくしては築けなかった大規模古墳群
朝鮮半島・大陸からの「鉄素材」の入手経路の安定確保が倭国連合の生命線だった激動の2・3世紀
鞴を伴う高温鍛冶による強い実用鉄器製造が始まる前夜 ベールに包まれた古墳時代幕開けへの激動の時代
瀬戸内・畿内でも「鉄」をめぐめる連合・離反の争いがくりひろげられたのではないか・・と。
2009.03.15. by Mutsu Nakanishi |