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「高溶接性・強度・靭性を兼ね備えた高級高強度厚鋼板の実用化の先駆」
鉄のモニュメント    宇治川 喜撰山発電所Walk     2009.5.10.
0906kisenyama00.htm  2009.6.5. by Mutsu Nakanishi


 
  2. 宇治 喜撰山 & 喜撰山ダム Walk  2009.5.10.     0906kisenyama02d.htm

  2.4. 宇治川沿いを喜撰山発電所の水圧鉄管落ち口へ  0906kisenyama02d.ht

天ケ瀬ダムから宇治川添いの国道 喜撰山発電所の水圧鉄管の
取水・放水口があり、発電所の入口である喜撰山大橋まで約7km。
宇治川が狭い峡谷を蛇行しながら流れ下ってくる。 
既にこの宇治川右岸の山の上 喜撰山ダムから志津川林道を下って天ケ瀬まで歩いたイメージがあるので、さほど遠いと思わず。

「まあ たいしたことない」と歩き出しましたが、随分遠い。
川が蛇行して、前方に新しい対岸の山並みが見える度に喜撰山大橋の周辺と期待しながら歩くのですが中々つかない。 

歩き出して約1時間。枚方から宇治田原町を通って信楽へ抜ける国道307号線への分岐 宵待橋。
この山並みの南側を東西へ抜ける国道307号線が走る。
この宵待橋の分岐を過ぎると極端に交通量が減る。
完全に人里から遮断された山中 渓谷沿いの道である。
宇治川は天ケ瀬のダムでせき止められていて 鏡のような湖面に周囲の山々の緑の陰を移しながらゆったりと流れ、
素晴らしい景色であるが、 そろそろ帰りが気になりだしました。宵待橋で喜撰大橋へのほぼ半分。
大津南郷宇治線 宵待橋周辺  2009.5.10.
大峰橋周辺 この橋を渡り対岸を廃棄物処分地・天ケ瀬ダム方面へ下る道がついている 2009.5.10.

そこからさらに大峰橋を過ぎ、日が傾きだした5時前 湖の向こうの山の頂上を渡る送電鉄塔が見えてきて、
喜撰山発電所が近いことがわかる。
サイクリンクの一団が喜撰山大橋はもうすぐですよと教えてくれる。
蛇行する宇治川に沿って、ひとまがりすると奥に喜撰山ダムがある寒谷川の合流点の谷が対岸に見えてきた。
奥に喜撰山が顔を覗かせるが、やはりダムサイトは見えない。
 
奥の山の頂上部に送電鉄塔が渡ってゆくのが見える
喜撰山発電所の水圧鉄管が埋設されている。
寒谷川の合流点   奥に喜撰山湖岸の山腹を斜めに
 回りこんで奥へ行く発電所の道が見える

すぐ 上流側に白いアーチの橋が見えてきた。喜撰山大橋である。橋の上流側が水圧鉄管の落ち口である。
見上げる正面の山の頂上部から送電鉄塔が宇治川を渡ってゆくのが見え、この山の頂上部から落ち口の宇治川まで山腹に水圧鉄管が埋設されている。
この宇治川沿いの山並みの向こう側が喜撰山ダムである。 

喜撰山発電所の入口 喜撰大橋 正面の山の山腹の中を水圧鉄管が埋設されている

喜撰山発電所の入口 喜撰山大橋    橋の上流側に水圧鉄管の落ち口が見える

喜撰山発電所の下池落ち口(揚水発電所 取水・放水口)
橋の袂に出ると橋が喜撰山発電所への入口で高い鉄の扉でクローズされ、上流側の湖面に水圧鉄管の取水・放水口が並んでいるのが見える。
橋の入口に車が一台止まり、扉の金網から橋を覗き込んでいる人がいる。久しぶりの人影。
やっぱり、私のように川向こうの発電所が気になる人がいるのである。 
水圧鉄管が埋設された落ち口の上部の山上には
喜撰山発電所の送電鉄塔山を渡るのが見える
上流側から見た喜撰山揚水発電所水圧鉄管落ち口周辺
水圧鉄管落ち口周辺
橋の上流側に落差91m 山の頂上部から山腹を刳り貫いて埋設された喜撰山揚水発電所水圧鉄管の落ち口がある。
見上げる山の頂上部に送電鉄塔が見える。また、落ち口の湖面は鏡のように静かで、どうも取水も放水もしていないようだ。

暮れまじか やっとこれで喜撰山発電所の上池から下池の落ち口までを歩けた。
一日長いWalkでしたが、喜撰山ダムを訪ねるWalkの完成です。

橋の袂に座り込んで、地図を取り出し、水圧鉄管が山腹の中に納まっている山腹を確認する。
また、この喜撰山大橋周辺もまったく人気のない場所で、対岸は切立った山の斜面。周囲に生活の痕跡がない。
山中行止まりの集落 池尾の人たちが この発電所の構内を通って この宇治川沿いの道へ降りてくることに興味がないことまた、メリットがないことが実感として良くわかった。

関西ではじめて作られた記念すべき大型の揚水発電所「喜撰山」
私の材料技術屋のスタートでであった名前の場所を歩くことが出来て 感慨もひとしお。
鏡のように新緑の山々を映しこむ湖を見ながら、若き日を思い出していました。


 喜撰山発電所水圧鉄管落ち口周辺から宇治川沿いを帰路 北の南郷・大津 or 南の宇治??? 

喜撰山大橋から南郷へ
5時15分 このまま北へ 
南郷から石山方面へ歩いても また、宇治へ引返しても約2時間 
時間的には変わらない。やっぱり真っ暗になる。
南郷の方へ行けば、どこかでバスがあるかもしれないとそのまま北の南郷向いて歩き出す。
この宇治川沿いの道は琵琶湖から宇治を通って大和へ出る古代からの道と思っていましたが、どうも誤解していたようだ。
この渓谷は天ケ瀬ダムで湖が広がったとはいえ、断崖が迫りくる生活の痕跡のない深い谷筋道。
この渓谷を歩いて往来するのは厳しい。
大津・南郷から信楽・田原本の山越 もしくは大津から山科・醍醐から宇治を経て大和への道が本道だったのではないか? 
多分 宇治川を下る選択はなかったろうと思えてくる。 

湖南の京都/滋賀県境など宇治川がとうとうと流れ下ってくると思い込んでいましたが、本当に認識不足というか 意外でした。 

古代からこの湖南の山は奥深い山師が入り込んだ資源地帯。山師たちが資源を探して分け入った道 幾重にも鉱物があったのかもしれない。喜撰法師が住まいしたという喜撰山周辺も山師が切り開いた京・琵琶湖と宇治から大和への枝道だったのかもしれない。なぜ こんな都会の平野部に近い所に大型の揚水発電所が最初の候補地として選択されたのだろうか? とも思っていましたが、宇治川の渓谷と山の険しさ そして上池と下池の近さを考えるとやっぱり揚水発電所の立地としてはきわめて当然だったのかもしれないと納得です

夕闇迫る曾束大橋周辺  ここから上流側は瀬田川である  2009.5.10.


曾束大橋についたのが、ほぼ6時。 ここから上流は瀬田川ですぐ北を第二名神が通っている。

曾束大橋からはバスがあると思っていましたが、バス停がみつからず、橋を渡って行く手に大きな橋が見える南大津大橋へ歩く。
どうも後で地図を見ると橋を渡らず、右手へそのまま行って 曾束の集落に入ればバスの終点があったようだ。
南大津大橋の袂に車を止めて川を眺めている人がいるので、「南郷まで まだだいぶありますか・・・・」と聞くと「まだ遠い」という。
「大久保に行くので、宇治へ戻るなら 助手席に乗せていってあげる」と聞いて、 
夕闇も近いし、もう 歩くのもいやになっていたのでそのまま宇治川を引返して 18時40分 暗くなりつつあるJR宇治駅で降ろしてもらった。 本当にラッキー。 歩いていたら7時には南郷を経て石山にはつかなかったろう。
GPSロガーの距離計測表示を見るとJR黄檗駅からJR宇治駅まで全工程で約41kmを計測。
朝バスで志津川口までの5kmと帰り車に乗せてもらって宇治駅まで引返した11kmを差し引くと25kmのwalkingでした。


駅前で一服して 新快速で神戸へ もう足がパンパンで久しぶりによくあるいたなあ・・・と。


 
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