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愛媛大学東アジア古代鉄研究所 第6回国際シンポジュウム 「鉄と匈奴」聴講記録
東西ユーラシア大陸を結ぶ金属器・鉄器文化の道 Metal Road & Iron Road 探求
BC3世紀〜AD1世紀 モンゴルの遊牧の民「匈奴」が製鉄技術を持っていた

第六回 国際学術シンポジュウム「鉄と匈奴 遊牧国家像のパラダイムシフト」概要抜粋 2013.11.9.
1311kyoudo00.htm    by Mutsu Nakanishi
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第六回国際学術シンポジュウム「鉄と匈奴 遊牧国家像のパラダイムシフト」概要抜粋
1. ユーラシアメタルロードの探求≫ 愛媛大学東アジア古代鉄研究所資料
2. ユーラシア大陸への鉄の伝播≫  村上恭通氏基調講演より
3. 匈奴の製鉄炉跡 ホスティング・ボラグ遺跡の発掘 愛媛大 笹田朋孝氏ほか講演より
4. ユーラシア大陸の東西をつなぐ鉄の伝播路 ユーラシアメタルロード
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「鉄と匈奴」のシンポジューム聴講中に 講演スライドを一部撮影させていただきましたので、
  それらスライドから、シンポジュウムで得た情報をまとめさせていただきました。
 匈奴の鉄理解のため、とご理解ご配慮お願いします。


第六回 国際学術シンポジュウム「鉄と匈奴 遊牧国家像のパラダイムシフト」概要抜粋  2013.11.9.
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1. 愛媛大学東アジア古代鉄研究所資料 ≪ユーラシアメタルロードの探求≫
 



第六回 国際学術シンポジュウム「鉄と匈奴 遊牧国家像のパラダイムシフト」概要抜粋  2013.11.9.
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2. ユーラシア大陸への鉄の伝播  村上恭通氏基調講演より

古くからユーラシア大陸を西から東へ金属器文化東伝の道がユーラシア大陸中央の草原にあり、
この草原の道を≪銅→青銅→鉄 ≫と金属器を変遷しながら文化を東伝した

目すべきは金・銅柄鉄剣などに見られる精巧な鍛冶技術が、古くから各地に伝わり、発達していた。
この鍛冶技術があまりよくない製鉄素材でもその鍛冶・鍛錬技術で高度な鉄器に仕上げていった可能性が推察される。
製鉄炉は小さな地下炉がいくつも近くに集積され、塊錬鉄法で製鉄が行われた。
今回発見されたモンゴル ホスティング・ボラグ遺跡の製鉄炉も含め、良質・量産が確立していたとはみられず、
数多くのあまりよくない小鉄塊が集められ、鍛造鍛冶で鉄器に仕上げる過程で高品質を作りこんだのでは???と
講演の村上教授は触れた。
 (日本・大陸には百錬鉄の言葉がある。 そんなイメージか・・・)

                 ユーラシア大陸の東西を結ぶIron Roadで発掘された製鉄炉 小規模の地下炉 (村上)

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第六回 国際学術シンポジュウム「鉄と匈奴 遊牧国家像のパラダイムシフト」概要抜粋  2013.11.9.
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3.匈奴の製鉄炉跡 ホスティング・ボラグ遺跡の発掘 愛媛大 笹田朋孝氏ほか講演より

   
                  モンゴル ホスティング・ボラグ遺跡から出土したスラグピットを伴う小型地下炉 塊錬鉄製鉄
                       地下製鉄炉の構造                      ホスティング・ボラグ遺跡の土製羽口 
ウランバートルに近い草原で発見された紀元前1世紀から紀元1世紀の製鉄炉跡で、居住跡などは見つかっておらず、
また、鍛冶関係の跡もなし。 製鉄炉はピットを伴う小型製鉄炉で、羽口も見つかっている。
地上に製鉄炉を築く日本とは異なっているが、塊錬鉄製鉄法の炉で、
羽口の差込角度はほぼたたら製鉄の場合と同じであり、高度な技術がすでに持っていたことが伺える。
周辺の地域で出土した製鉄炉もほぼ同じ塊錬鉄製鉄法の地下炉であるが、
ピットや土製の羽口のあるなしなどの地域差はある。 
これら発見された製鉄炉はいずれも草原の森林限界に位置し、
製鉄に大量に使われる木炭入手の可能な草原と森林限界に沿って製鉄跡が作られているという。
                                                                         ---- 愛媛大 笹田朋孝氏講演より

                                          森林と草原の境目を伝わった製鉄技術 Iron Road

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第六回 国際学術シンポジュウム「鉄と匈奴 遊牧国家像のパラダイムシフト」概要抜粋  2013.11.9.

 
4.ユーラシア大陸の東西をつなぐ鉄の伝播路 ユーラシアメタルロード
「草原と森林限界に沿って製鉄跡がいくつも点在する」ユーラシア大陸の
  東西を結ぶIron Road 鉄文化の伝播路を考える上で重要な発見

BC1世紀 匈奴がモンゴル草原を支配している時代 
すでに「東西ユーラシアの鉄文化東伝の道がユーラシア大陸中央の草原と
森林限界を西から東へ伝うように伸びている」
今確認された最西端は西シベリア・バイカル湖西岸。

日本海沿岸まではもうすぐである。

日本で製鉄が始まる5世紀後半 製鉄技術と人が交流したIron Roadがこの
草原利道につながっている可能性が出てきた。

たのしみな≪ユーラシアメタルロードの探求≫のプロジェクトである。
 
モンゴルで発掘された製鉄炉跡に興味津々出でかけた「鉄と匈奴」のシン
ボジュウム。ユ-ラシア大陸草原にIron Roadを形成する製鉄遺跡群へとつ
ながっていることを知って、今後の研究の進展に期待大。
 
また、品質の悪い素材しかできそうもない小型の製鉄炉で作られた小鉄塊でも、
それを鍛冶技術で補って、高度な鉄器製造を作り上げるモデルがあることにも
興味津々。

蕨手刀と東北の古代製鉄やそして竪型炉に伴って地方から突然現れた踏み鞴
などなど 地方の古代製鉄技術を見直すきっかけになるかもしれない。

謎だらけの日本のたたら製鉄を解く糸口が見つかるのでは??と今後の展開に
興味深々な愛媛大学「ユーラシアメタルロードの探求」のプロジェクト。

また来年の秋のシンポが待ち遠しい。

      2013.11.20. 
      愛媛大学第6回国際研究シンポ「鉄と匈奴」を聴講して

                  MUtsu Nakanishi
 

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1. 第六回 国際学術シンポジュウム「鉄と匈奴 遊牧国家像のパラダイムシフト」概要抜粋
1.
ユーラシアメタルロードの探求≫ 愛媛大学東アジア古代鉄研究所資料
2. ユーラシア大陸への鉄の伝播≫  村上恭通氏基調講演より
3. 匈奴の製鉄炉跡 ホスティング・ボラグ遺跡の発掘 愛媛大 笹田朋孝氏ほか講演より
4. ユーラシア大陸の東西をつなぐ鉄の伝播路 ユーラシアメタルロード
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.  2.【スライド動画 私蔵版】第6回国際シンポジュウム「鉄と匈奴」
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聴講中に撮影させていただ「鉄と匈奴」のシンポジュームの講演スライド
私にとっては非常にわかりやすく、興味のあるものばかりでしたので スライド動画に編集してみました。
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本資料作成にあたり、第6回国際研究シンポジュウム「鉄と匈奴」の講演発表者の発表スライドを
抜粋して使わせていただきました。ありがとうございました。
また、上記「匈奴の鉄」理解のためとご配慮・ご留意ください
        【参考・整理・引用】
 
     .   1. 第六回国際学術シンポ「鉄と匈奴 遊牧国家像のパラダイムシフト」予稿集  2013.11.9. 
                    愛媛大学東アジア古代鉄文化研究センター   
2. 第六回国際学術シンポ「鉄と匈奴 遊牧国家像のパラダイムシフト」講演者発表スライド
3. 11月20日朝日新聞 朝刊記事 「匈奴の製鉄炉跡 ホスティング・ボラグ遺跡発見」

 1311kyoudo01.htm  2013.12.05.  by Mutsu Nakanishi