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弥生の鍛冶工房 理解のために 愛媛大 村上教授講演 要旨紹介

弥生時代の鍛冶工房に関する基礎論
- 加茂宮ノ前遺跡の鍛冶工房を理解するために -
2019.9.20. by Mutsu Nakanishi

  


弥生の鍛冶工房 村上教授講演 要旨紹介
by Mutsu Nakanishi   2019.9.20.
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愛媛大学 村上恭道教授 講演要旨

卑弥呼の時代につながると新聞報道等がセンセ-ショナルに伝える弥生の大鍛冶工房
  弥生時代後期・終末期に淡路島や阿波で出土した大鍛冶工房集落
.
「卑弥呼の時代・初期大和王権の国造りにつながる鍛冶工房」と言えるのだろうか?

弥生時代の後期 淡路島の北部津名丘陵で出土した日本最古最大級の鍛冶工房村五斗長垣内遺跡。
国生み神話の島 淡路島の役割と共に日本の国造りに大きな影響を与えた遺跡への期待が高まり、当時センセーショナルに伝えられ、
その後の淡路島津名丘陵周辺の弥生時代後期から古墳時代にかけての発掘調査への期待が高まった。 
その後の調査でこの津名丘陵では弥生時代後期から末期にかけて、舟木遺跡を中心とした生産工房を有する山間地集落群が出土し、
海岸部にいた海人集団とした密接につながった交易の生産拠点であったことが分かってきた。
特に五斗長垣内遺跡や舟木遺跡には鍛冶工房があり、
当時卑弥呼の時代から初期大和王権の時代に大和と結んで、朝鮮半島の鉄素材の覇権を確立してゆく大きな役割への期待。
.
しかし、大きく騒がれる論調にはどうも無理があり、頭にまだ納得できぬ疑問符が付きまとう。
発掘調査でさらに何か淡路島で大きな発見が出ないかとも頭はいまだ整理がつかず。
当時国内では製鉄技術がなく、鉄素材の供給を朝鮮半島の鉄に頼る一方、
大和を中心とした日本の国造りには鉄素材の確保が欠かせない時代。武器・武具・国土改良-農耕拡大の道具・工具等々の材料。
やがて来る大勢力の威信を示す大古墳の造営等々。
石器から鉄器工具の移行ばかりでなく、革新的な大型鉄器の需要も欠かせない。
いずれも、朝鮮半島の鉄素材を最良とした大型鉄器なしにはなしえない時代の始まりである。
卑弥呼の時代から初期大和を中心とした連合王権の時代へ 
日本各地の国々が争い、初期大和王権に組み入れられてゆく日本の国造り。
その最大課題が「国の力の根源である朝鮮半島の鉄素材の覇権」であり、
大型古墳の造営ばかりでなく、日本各地から威信材として、数々の大型鉄器も出土。
そんなイメ-ジと現実の遺跡発掘の実像とどうもしっくりいかない。
 

8月に五斗長垣内遺跡よりもさらに古い大鍛冶工房村としてご紹介した徳島県「加茂谷の加茂宮ノ前遺跡
ここでも小型鉄器や鉄片は出土するものの大型鉄器素材や武器や国土開発につながる大型実用鉄器は出土せず。
また、鍛冶炉の構造もも五斗長垣内遺跡と同じく、大型鉄器加工に必須と考えられる高温加熱が出来る鍛冶炉構造に
なっていないという。
   徳島 阿南市 那賀川が流れ下る加茂谷 辰砂の若杉山遺跡の近くの弥生中期末・後期の大交易拠点集落
【インターネット情報の整理】昨年徳島で出土した弥生時代の鉄器の製造拠点 加茂宮ノ前遺跡  
  https://www.infokkkna.com/ironroad/2019htm/iron15/1906kamomiyanomae.pdf     
 畿内大和の西日本への入口 淡路島・徳島に出現した大規模鉄器工房集落。
 日本最古最大の鍛冶工房村と言われた五斗長垣内遺跡より古く、また 実用鉄器製造工房のほか 
 当時の朝鮮半島交易の中心交易品 水銀朱や勾玉などの装飾品の生産工房も有していたという

「卑弥呼の時代・初期大和王権の国造りにつながる鍛冶工房」と言えるのか? 
 なにか違ったキワードがあるに違いない。
 大和の朝鮮半島の西の窓口と考えられる淡路島や阿波の鍛冶工房村。
 興味津々の国造りとの関係や鉄素材のル-ト 
 そして武器や大型実用鉄器の国内での鉄器加工の先駆けなどを期待するのですが…・
 マスコミ等の言う通りには賛同しかねるなぁと。
 もっと確固たる国造りにつながる鍛冶工房遺構や遺物が畿内周辺からでないのだろうか・・・。
 頭はもやもや 整理がついていないのです。

そんな今年の梅雨時に夏に一度 加茂宮ノ前遺跡や辰砂・水銀朱の主生産地として有名な若杉山遺跡を訪れたいとインターネットを
調べべている過程で目にした6月30日 徳島埋蔵文化センター主催で加茂宮ノ前発掘調査報告会。
2019年加茂宮ノ前遺跡の発掘調査報告とともに、弥生・古代の製鉄遺跡研究の第一人者で数々のの発掘調査にも携わって来られた
愛媛大村上恭通教授の講演があることを知りました。
しかも演題が「弥生時代の鍛冶工房に関する基礎論- 加茂宮ノ前遺跡の鍛冶工房を理解するために -

私が今一番知りたい内容の講演。
聴講を予定していたのですが、残念ながら天候不順・集中豪雨の時節にかかって出席出来ずでしたが、
徳島埋文センターから報告会のレジメをお送りいただき、インタ-ネットで偶然講演動画がYoutubeに掲載?されているのを発見。。
メモををとりながら、眺めることが出来ましたので、それらを参考にして、講演の概要をまとめることが出来ました。

産業廃棄物・廃墟としてしか残らぬ製鉄関連遺跡・鍛冶遺跡。しっかりとした視点で眺めないと見誤る。
弥生時代の鍛冶工房について、考古学的証拠に基づく視点をわかりやすく項目別に整理しての具体的な講義。
そして、弥生の鍛冶工房遺跡について、発掘調査の結果資料を紹介しつつ、それらの証拠がそれぞれ密接につながって
遺跡の全体像が構築されていること。
そしてそれらを他の遺跡と相互比較することにより、遺跡の位置づけが浮かび上がることを示され、
最後に 今回 発掘調査された加茂宮ノ前遺跡・五斗長垣内遺跡の全体像やその位置づけをを示された講演でした。

卑弥呼の時代から古墳時代・初期大和王権へと続く日本の国造りの時代、まだ 日本で鉄素材を作れず、増大してゆく鉄需要に
対処するため朝鮮半島の鉄に頼った時代。
日本のたたら製鉄の源流 弥生の鍛冶工房がどのように展開し、日本の国造りにどんな役割を演じてゆくのか
弥生時代の鍛冶工房のしっかりした視点から眺めた日本の国造りの時代の変遷。

大和・卑弥呼が出てくると いつもなんとはなしにマスコミの過大表現に沸く関西。
器生産を証明する証拠である考古学資料「遺物と遺構」をきっちり確認整理して検討する視点からの評価の展開。
参考になればと。   


    なお インタ-ネットでの講演聴講の正確を期すため
    資料の最後に徳島県埋蔵文化財センターからお送りいただいた講演レジメを添付させていただきました。
    また 図面はインターネットにあった講義の動画から採取し、加工整理させていただきましたので、
    ご講演の通りのスライド画像とは縮尺・縦横比や順序等変化しています。

    インタ-ネット資料 お送りいただいた講義レジメから私の私的な整理資料として本資料作りましたので、
    レジメ資料・図面等の取扱いにご配慮お願いします。


1. 弥生時代の鍛冶工房を理解するためには、
   鉄器生産を証明する証拠である考古学資料「遺物と遺構」をきっちり確認整理して、検討せねばならない。
弥生時代中期末〜後期初頭(約2000年前)の竪穴住居跡20軒が見つかり、このうち10軒では鉄器を製作した鍛冶炉や鉄器作りに用いた道具類などが出土した今 話題の徳島県阿南市加茂町の加茂宮ノ前遺跡の理解のため、上記した鉄器生産を証明する証拠である考古学資料「遺物と遺構」の内容を5つに分けて、紹介レビュ?する。
また、村上恭通教授がまとめられた弥生時代の鍛冶炉のタイプ区分から浮かび上がってきた2つの大きな流れについて整理紹介し、日本最古・最大級の鍛冶工房村徳島の加茂宮ノ前鍛冶工房遺跡ならびに淡路島 五斗長垣内遺跡の位置づけを浮かび上がらせ、まとめとされた
    A.遺物 
    1.道具=鍛治具・鉄器を作るための道具 
    2.鉄素材:鉄器を作るための道具
    3.副産物:鉄器を作った際に生じる鉄片など
    B. 遺構
    4.鍛冶炉: 鉄素材を熱する炉
    5.鍛冶工房: 鍛冶炉を備えた鉄器を備えた鉄器を作るための作業場

2. 4つの弥生時代の鍛冶炉 タイプ区分と浮かび上がってきた弥生時代の鍛冶工房遺跡の位置づけ特徴 
 .     2.1. 弥生時代の鍛冶炉のタイプ区分  
         高温雰囲気のU類鍛治炉 と 高温雰囲気が作れぬW類鍛治炉
2. 2. タイプ区分で浮かび上がってきた弥生時代の
       鍛冶工房遺跡の特徴的な位置づけ  
. .
A. 高温雰囲気加熱に不向きなW類鍛治炉を有する
   鍛冶専用の先端鍛冶工房
五斗長垣内鍛冶工房遺跡・
加茂宮ノ前鍛冶工房遺跡 
山陰・石川など日本海沿岸の鍛冶房ほか
.
小さな素材・小鉄器加工と限定された鍛治
加工しかできぬ 鍛冶技術がない地域でも
容易に受容展開できる
.
 B. 高温雰囲気加熱が出来るU類鍛治炉を有する
    在地の鍛冶工房遺跡 
北部九州 博多遺跡・熊本県二子塚遺跡・
高知県西分増井遺跡
大きな鉄素材・多彩な鉄器加工
朝鮮半島の先端技術移入できた地域に限定
.
U類鍛治とW類鍛治炉の扱いには
大きな技術差があり、鍛治加工の範囲や
鉄器製品・この鍛治加工技術の習得に
地域差が生まれた
    弥生時代の鍛冶炉の主体は高温雰囲気が作り出せるU類鍛治炉と 高温雰囲気が作れぬW類鍛治炉
    それぞれのタイプにに特長があり、W→U類鍛治炉へと単に年代の流れと思っていましたが、
    地域や遺跡の実像にも大きな影響を受けているとの視点初めて意識しました
    
    

W類→U類鍛冶炉へ時代と共に移行したのではなく、同時にこれらの鍛冶炉を有する鍛冶工房が並立。
U類鍛治炉は朝鮮半島の鉄素材を求める鉄素材の交易・流通経路で、朝鮮半島に近く技術・人的交流で
いち早く先端鍛冶技術である高温鍛治の習得が出来た限られた地域での弥生の先端鍛冶工房。

一方、W類の鍛冶工房は弥生最古最大の鍛冶工房としてさわがれたが、在地の工房同種工房は日本各地に
展開されるとともに、鍛治専用工房というより、広い空間を有し、石器工房の進化系としてこ異種の作業
が行われた。W類鍛治炉は工房内に複数設けられる場合が多いのもこの視点から理解できる。
このような工房の様相の差は地域差や鍛冶炉ばかりでなく、工房の大きさや作りにも影響を与えている。



    ◎ U類の鍛冶炉を有する弥生の鍛冶工房の調査例 熊本県 二子塚遺跡
.
    高温雰囲気を保持が出来るU類鍛治炉を有する鍛冶工房は集落の外周近くに数軒存在しているだけであるが、
    出土した鉄器や鍛冶遺物は高温鍛錬を示し、豊富で多彩。
    また、三角の小鉄片と共に数多くの(高温)鍛造剥片が出土。
    工房内に散らばる副産物分布を丹念に調べた結果 この工房では鍛治炉のすぐそばで、独りの鍛冶工人が
    鍛造作業を行っている専用鍛冶工房の様子が浮かび上がってくる。
    集落のあちこちに多数点在し、工房内で多数の異なる作業を行われている共同作業場の様相を示すW類鍛
    治炉を有する鍛冶工房とは対照的である。
    
    



  ◎ W類の鍛冶炉を有する弥生の鍛冶工房の調査例  
    淡路島五斗長垣内遺跡ほか日本各地に出現
  W類鍛冶工房全体を在地の石器加工の工人工房の進化系とみる視点 
  各地それぞれで必要となった鉄製道具を見様見真似の情報から鉄製道具を作り、異業の人たちの共同作業場の様相
 
  .  .
鍛治技術を持たぬ地域でも W類鍛治炉・鉄器生産方式は受容しやすかった。 
そして、複数のW類鍛冶炉を中心に種々の作業が行われていた作業場の性格が想定された。
一方 北部九州を中心とした地域では、U類鍛治炉を中央に鍛冶の先端技術を有する鍛冶工人が
一人黙々と働く鍛冶場。そんな鍛冶工房の姿がありありと浮かんできます。


単に鍛冶炉の技術差ばかりでなく、鍛冶工房の実態の差が見えてくる。
単に鍛冶工房の数・鍛冶工房の広さばかかりではないんだと。

W類鍛治炉のある共同作場で行われていた作業とは・・・
その地の特産品づくりがみえ、徳島の辰砂・淡路の塩・交易品・開運 山陰・北陸の玉加工その先には
先端技術を有する北部九州・朝鮮半島とのこうえきも。 
今まで、鍛冶技術のグレードばかりにとらわれていて、私には気が付かなかった弥生の鍛冶工房の視点です



 3.日本最古・最大級の鍛冶工房村 
   徳島の加茂宮ノ前鍛冶工房遺跡 & 淡路島五斗長垣内遺跡の位置づけ

  以上 弥生時代の鍛冶工房を眺める基本を整理して、お話しできた。
 大きくクローズアップされている日本最古・最大級の鍛冶工房遺跡「加茂宮ノ前鍛冶工房遺跡」の位置づけについても、
  今後調査が進む中で考古学の視点から冷静に評価検討されてゆくことになろう。
 
  徳島県では既に数多くの鍛冶工房遺跡が吉野川下流域で出土しており、特産の辰砂との関係も明らかになっている。
  しかし、これらはU類の鍛冶炉を有する鍛治工房であり、これについても重要な視点となろう。
  加茂宮ノ前遺跡の評価はまだこれから。今後に期待。


  私にとっては 鉄器文化の後進地畿内の西のフロントに突如として現れた国内最古・最大の鍛冶工房。
  卑弥呼の次代 日本の国造りへつなぐ遺跡だと気にかかるが、なにか言葉と裏腹に疑問点も多く、あたまはもやもや。

  村上教授の「弥生の鍛冶炉の類型をべ-スに弥生の鍛冶工房の遺構・遺物・そして工人へ」と
  有機的な弥生の工房像の展開にもやもやもすっきり。
  今後 淡路島の鍛冶工房・交易集落群を含め、どんな展開で日本の国造りにつながるのか期待一杯。  

  また、カラカミ遺跡の地上炉の位置づけのコメントも私にとっては重要な示唆。ありがたい講演収録でした。

  先にもお話しましたが、インタ-ネットでの講演聴講の正確を期すため
  資料の最後に徳島県埋蔵文化財センターからお送りいただいた講演レジメを添付させていただきました。
  また 図面はインターネットにあった講義の動画から採取し、加工整理させていただきましたので、
  ご講演の通りのスライド画像とは縮尺・縦横比や順序等変化しています。
  インタ-ネット資料 お送りいただいた講義レジメから私の私的な整理資料として本資料作りましたので、
  レジメ資料・図面等の取扱いにはご配慮お願いします。

 愛媛大学 村上恭通教授講演             
「生時代の鍛冶工房に関する基礎論」要旨収録 by Mutsu Nakanishi
愛媛大学村上恭通教授講演レジメ【6P・1MB】 web記録 pdf file 【21P・2.7MB】 掲載資料photo Album 【47P・4.5MB】

          


◎ 添 付 資 料
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1.  愛媛大学 村上恭道教授 講演「弥生時代の鍛冶工房に関する基礎論」 レジメ  2019.6.30.
           加茂宮ノ前遺跡の鍛冶工房を理解するために
    https://www.infokkkna.com/ironroad/2019htm/iron15/1909murakamikouen1.pdf
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 2.  埋蔵文化財速報展 「2019発掘とくしま」 
    調査成果報告会・講演会 資料   2019.6.30. 徳島埋蔵文化財センター
     ◎調査成果報告  加茂宮ノ前遺跡【弥生時代】 田川 憲   徳島埋蔵文化財センター
     ◎愛媛大学 村上恭道教授 講演「弥生時代の鍛冶工房に関する基礎論」 レジメ 
           加茂宮ノ前遺跡の鍛冶工房を理解するために
    https://www.infokkkna.com/ironroad/2019htm/iron15/1909murakamikouen3.pdf

3. 愛媛大学 村上恭道教授 講演「弥生時代の鍛冶工房に関する基礎論」図面抜粋
    https://www.infokkkna.com/ironroad/2019htm/iron15/1909murakamikouen2.pdf
 

            

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  転記・参考させていただいた資料 レジメ
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1. 埋蔵文化財速報展「2019発掘とくしま」 調査成果報告会・講演会資料2019.6.30. 徳島埋蔵文化財センター
   https://www.infokkkna.com/ironroad/2019htm/iron15/1909murakamikouen3.pdf
     ◎ 調査成果報告  加茂宮ノ前遺跡【弥生時代】 田川 憲 徳島埋蔵文化財センター
     ◎ 愛媛大学 村上恭道教授 講演 レジメ
    「弥生時代の鍛冶工房に関する基礎論 加茂宮ノ前遺跡の鍛冶工房を理解するために」

2. インタ-ネツトより 
   動画資料 埋蔵文化財速報展 『2019発掘とくしま』」関連行事 調査成果報告会・講演会
  「加茂宮ノ前遺跡【弥生時代】」& 村上恭道教授 講演「弥生時代の鍛冶工房に関する基礎論」 
   https://www.youtube.com/watch?v=C7fD6H5UbCw
   
3. 【インターネット情報の整理 【鉄のはなしあれこれ】2019.6.28. By Mutsu Nakanishi  
     弥生中・後期淡路島の大規模鉄器工房集落前に徳島に出現 した大規模鉄器工房集落 
         弥生時代の鉄器の製造拠点 加茂宮ノ前遺跡 
      https://www.infokkkna.com/ironroad/2019htm/iron15/1906kamomiyanomae.pdf

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  弥生の中・後期 阿波 加茂宮ノ前遺跡 & 淡路島の生産工房群
     資料収集 & 和鉄の道・Iron Road掲載主要資料リスト
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■Internetより  加茂宮ノ前遺跡(徳島・阿南市)の発掘調査

    ◎ 徳島新聞  2018.7.6.ほか鉄器の製造拠点か 加茂宮ノ前遺跡(徳島・阿南市)で鍛冶炉や道具出土
        https://www.topics.or.jp/articles/gallery/69979?ph=1

  ◎ 加茂宮ノ前遺跡  現地説明会資料の概要 
      (インターネットに抜粋してまとめ掲載されていた2018.7.7. すえどんのフォト日記より
        https://sueyasumas.exblog.jp/26992359/

 ◎ 忌部文化研究所通信  邪馬台国と水銀朱と阿波“徳島の歴史を塗り替える考古学発見” 
         「加茂宮ノ前遺跡」は、縄文後期から国内最大の水銀朱生産の拠点地
    http://www.awainbe.jp/tsuushin/no024/

■ 和鉄の道 Iron Road  弥生・古墳時代 淡路島・阿波の鉄について

  ◎ 阿波 鍛冶工房から砂鉄が出土した弥生の大集落「矢野遺跡」を訪ねる 2010.2.6.
      弥生時代中期末から北九州と時期をほぼ同じくして鉄器生産を始めた鍛冶工房 
      http://www.infokkkna.com/ironroad/2010htm/iron6/1003awa00.htm

  ◎ 南北市糴(してき) 朝鮮半島と倭を結ぶ「和鉄 (てつ)の道」 2011.8.25.
       http://www.infokkkna.com/ironroad/2011htm/iron7/1109yayoiironroad.pdf

  ◎ 海人族と密接な鉄器加工・製塩などの生産工房を持つ淡路島山間地集落遺跡群の中心 
    【津名丘陵 舟木集落遺跡 弥生後期・終末期】現地探訪 2018.8.29.
        http://www.infokkkna.com/ironroad/2018htm/iron14/1809awajifunaki00.htm
  
  ◎ 弥生後期から卑弥呼の時代へ ベールを脱いだ「弥生のIron Road 和鉄の道」 
               淡路島 五斗長垣内遺跡の謎 シンポ 2010.11.21. 聴講 して
    htp://www.infokkkna.com/ironroad/2010htm/iron6/1012gossa00.htm

  ◎ 古代「紀路」紀ノ川の流れに沿って大和へ  Country Walk
    https://www.infokkkna.com/ironroad/dock/iron/7iron15.pdf

  ◎【スライド動画 】 北近江安曇川安曇あずみ会でのプレゼンスライド 
        「和鉄の道Iron Road 」から見た日本誕生前夜-北近江・若狭が輝いた時代- 2011.12.1.
        https://www.infokkkna.com/ironroad/dock/iron/11iron17.wmv



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  参考追記  加茂宮ノ前遺跡と辰砂・水銀朱との関係
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卑弥呼の時代から古墳時代・初期大和王権へと続く日本の国造りの時代
まだ日本で鉄素材を作れず、増大してゆく鉄需要に対処するため朝鮮半島の鉄に頼った時代

石器から実用鉄器の時代へ移り行く西の最前線で 
次の時代には大和の国の国造りの西の玄関口 阿波・淡路島に現れた大鍛冶工房村 
そして 朝鮮半島・大陸に近い北部九州で 先端技術をいち早く取り込んだ北部九州の鍛冶工房群

日本のたたら製鉄の源流 弥生の鍛冶工房がどのように展開し、
日本の国造りにどんな役割を演じていったのか?
それらが解き明かす日本の国造り、たたら製鉄への道に期待一杯で 眺めています。.

          愛媛大学 村上恭通教授講演「弥生時代の鍛冶工房に関する基礎論」要旨収録                    
2019.9.20.    by Mutsu Nakanishi                      

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             2019.9.20..  1909murakamikouen00.htm   by Mutsu Nakanishi