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              生駒山暗峠周辺の髪切・鬼取の郷に鬼伝承を訪ねる 2015.1.25.
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         1. 生駒山 役行者の鬼伝承  生駒山暗峠周辺 東大阪市髪切・生駒市鬼取の郷 
                           髪切山慈光寺の赤鬼・青鬼                                               鬼取町から見る生駒山上・鬼取山周辺
 
大阪と奈良の境、生駒山域に鬼取山というところがあり、そこに人喰い鬼の話がある。
昔、赤目、黄目という夫婦鬼がおり、始はおとなしかったが、やがて人の子供を食べることをおぼえ、
村々を荒らしまわった。 
村人がこの鬼退治を計画しましたが、髪切山まで行くと、雨が降り、風が吹いて近寄れない。
どうしても鬼退治ができず困っていました。
そこへ、役行者が来て、鬼の子供をとらえ隠したところ、鬼が一生懸命鬼の子を探したので、
役行者がその鬼に、自分の困ることは人の困ることだと説教。
鬼は非を悔いて、髪を切り行者に従ったという。
この2匹の鬼が前鬼・後鬼である。 

鬼が髪を切った地が生駒山の東大阪側 暗峠を北西に少し下った山中にある髪切集落で
そこにある髪切山慈光寺は役行者が開祖といい、
春の「戸開式」には、青鬼と赤鬼に扮装した二人と修験者が石段を駆け上って
開山堂の鍵を開け、役行者尊像のご開帳される。
また、秋の「戸閉式」 では開山堂の扉を閉ざすという。

鬼が役行者に捕らえられた鬼取山は暗峠を東に少し下った現在頂上にテレビ塔の立っているあたり
生駒谷側北方山腹で、境内に「薬師の滝」がある元鶴林寺跡と言われている。

その谷筋を少し下ったところ 山腹の傾斜地に広がる鬼取町地名を持つ鬼取集落があり、
鬼取山から後に移された鶴林寺が今もこの鬼取集落内にある。
また、鬼取山元鶴林寺境内にある「薬師の滝」からは黄金が出ると言う伝承もある。


 
生駒山 髪切山慈光寺の3月開山堂「戸開式」の鬼  慈光寺案内板掲示写真より

 



 

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1502ikoma01.htm    2015.2.1.  by Mutsu Nakanishi