最近の日本の事情を見ていると口先では「ソフト」が言われるが、その眼は依然として「ハード」に向いているように見える。
● 不景気の乗り切り策として 高価格が転嫁できる商品の高機能・デジタル化・TVは3Dだという
● 国際競争力の対抗措置 一番は効率化・人員の削減だという
なぜか むなしく自分にはピンとこない。
いまだに「箱もの」を追い続ける視線が垣間見えるのです。
技術・機械・仕組みでは人の心・やすらぎは 買えないえない
会社にいるとき ビジネスの三つのチェックポイントとして「人・物(工場設備)・金」とよく言われたが、
私はそれにいつも「運用」を加えていた。要するに「ハード」と「ソフト」である。
パイの小さく社会蓄積の小さい発展途上国がいうのならまだしも、先進国の方策として「ハード」のみを武器にして
立ち向かうのは それこそ 身勝手というもの。
かつての高度成長期そして発展途上国の論理を進めるというのか…
世界が核開発競争に明け暮れ、強引に大国主義の枠組みの中で、揺れ動いたかつての日本の姿が目に映る。
また、中国もすごいなあ・・・と。
今 巷には幾人もの「タイガーマスク」の出現が伝えられている。
人生の盛りを過ぎた我々には 心情的には大いに共感できる。
不景気で厳しいこの時代だからこそこのまなざしがほしいと思う。
若者にこれを求めるのは愚なのだろうか・・・
でも 阪神大震災に襲われた16年前 神戸にあったまなざしである。
そろそろ 日本の方向を切り替える潮時 誰がこの道をきりひらいてくれるだろうか・・・
「誰も当てにはならぬ現実の中 自分の身の置き所が心配な今日この頃であはある。
ぶつぶつ言わずもっと生産的なことに挑戦せよ」と仲間が激励してくれる。また、先頭に立って今も奮闘中の仲間もいる。
でも もう 人を巻き込む力なし ひとつひとつ コツコツと自分のできることをやろうと
「なんでも 見てみよう きいてみよう やってみよう」
好奇心とフィールドに出かける行動力だけは持ち続けようと。そんな 今年がはじまりました。
勝手気ままな風来坊 まだまだ「鉄」そして「自然」「環境」「人の営み」には興味深々。
ともに生きる感激の喜びも
今年一年が平和で明るい未来が開ける年になってもらいたい。
「生きとし生けるもの みな兄弟 ともに生きる」「縄文帰り」
この言葉を忘れず 元気に明るく 笑顔で集えたら と思っています。
ことしもよろしくお願いします。
2011年 1月 神戸より Muysu
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