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鉄のモニュメント
11月23日 榎忠展 兵庫県立美術館 会場で .榎忠氏(1944-)を私はよく知らなかったのですが、案内のように紹介されていました。
オブジェ作品というより、大量の鉄を持ち込んで それぞれの場を演出するといった風の作品群ばかりで、銃を砂型鋳型で鋳込んで並べた作品など銃・薬莢の作品群もあったのですが、私の興味はモノづくりの現場で集めた大量の鉄材や旋盤 機械部品で作った作品群。 私の本業 サブマージ溶接で多層盛溶接された極厚鋼管のタブがきれいに清掃され2列に並べて作品が作られているのには 感動でした。久しぶりに見る溶接のモニュメントです。溶接タブがこんなに丁寧に扱われているとは・・・・・・でうれしくなりました。 厚板サブマージ多層盛り溶接タブを並べた作品 極厚ロールベンド溶接管 テストサンプル切出し後の作品 また、鉄のスラブの端部を並べたアイアン サークル・高炉湯道をほとばしった銑鉄そして この榎忠の代表作の一つ スピンドルを大量に並べてまるで城郭やビルが立ち並ぶ街のようにした機械部品モニュメント等々 作品群の写真撮影がOKの展覧会だったので、榎忠氏の意図が伝わるかどうかわかりませんが、いくつか作品群を展示会場とともにデジカメで撮ってきました。 スラブの端部を並べたアイアン サークル 高炉湯道をほとばしった銑鉄の初花 構造体継手試験後のサンプル 機械部品で構成されたモニャメント 旋盤と計測具 鋳込みで作られた銃モデル 鋳込み砂型 鉄を扱う作業場・溶接場 凄い鉄への愛着 光の当たらぬモノづくりをじっと見るまなざしにうれしくなりました。 「ようまあ こんなに大量の鉄を美術館に持ち込んだなあ・・・・」と製作者の意図は別にして、 鉄の好きな人 鉄の作業現場にいた人には嬉しい作品群ばかり。 鉄の現場を思い起こさせてくれるうれしい美術展でした。 この作品群 どれもこれもが 鉄の現場を思い起こさせてくれる鉄のモニュメントだと。 ちなみに 兵庫県立美術館は 元の神戸製鋼所脇浜の後に造られた美術館でした。 また、どの作品にも榎忠氏の作品名がついているのですが、作者の意図とは別に 私が勝手に写真の下にモノづくり来歴名を付けました。 お許しください。 2011.11.24. byMutsu Nakanishi
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1112art00.htm 2011.12.10作成 by Mutsu Nakanishi