八ヶ岳・霧ケ峰周辺の縄文遺跡や黒曜石の原産地などの確認に眺めていた八ヶ岳周辺の国土地理院の2万5千分の一地図で、
八ヶ岳南麓 尖り石縄文遺跡の西側 メルヘン街道が走る蓼科中央高原の一角に「鉄山」の地名を見つけました。
インターネットで調べると
ここは 太平洋戦争時の鉄不足をカバーした「諏訪鉄山」跡で、大量の褐鉄鉱の露天掘りが行われた場所。
また、現在 蓼科山への観光道路 ロマンチック街道はこの諏訪鉄山の鉱石を運ぶ鉄道の跡地。そして、広大な高原別荘地が広がる蓼科中央高原にはもう痕跡がほとんど残っていないが、かつての諏訪鉄山の鉱区が点在する場所だと知りました。
また、この蓼科中央高原の南側の縁をなし、麦草峠から渋川が流れ下る「横谷渓谷」には 幾つもの滝が架かる深い渓谷で、
鉄分を含んだ温泉水が流れ込む河床には溶け出た鉄分が空気酸化されてできた水酸化鉄が河底に沈殿し、
美しい赤い渓谷をなしていると。
水しぶきをあげて、幾つもの滝を流れ下る赤い鉄の谷 これも諏訪鉄山で見逃せない景色。
何度も訪ねたことがある八ヶ岳周辺ですが、諏訪鉄山がこの北八ヶ岳の南東山麓の高原地帯に眠っているとはまったく知りませんでした。わかりやすい諏訪鉄山探訪ガイドの小冊子も出されており、また、数年前には八ヶ岳総合博物館で「諏訪鉄山」の企画展も開かれたという。
諏訪鉄山の予備知識も十分 ちょうど 八ヶ岳連峰山麓は 紅葉の素晴らしい時期になったと聞く10月17日早朝茅野駅から、「旧諏訪鉄山の痕跡を
南八ヶ岳山麓 蓼科中央高原に訪ねるWalk」をスタートしました。