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〔写真アルバム〕 
樹齢1500余年 揖斐川 根尾谷に咲く「淡墨桜」 2009.4.8.

0905usuzumi00.htm   2009.5.5.  by Mutsu Nakanishi


. 樹齢1500余年 揖斐川 根尾谷に咲く「淡墨桜」
岐阜県本巣市 根尾  2009.4.8
1. 樽見鉄道で大垣から根尾川沿いを根尾谷奥の樽見へ
2.
3.
越前と美濃国境に真っ白な頂を見せる「濃郷白山」から流れ下る揖斐川(根尾川)の上流 根尾谷
大垣周辺で揖斐川に合流する根尾川沿いの根尾谷を樽見鉄道が「樽見」まで遡る
その狭い谷間 樽見鉄道の終着駅「樽見駅」の対岸 根尾川右岸の河岸段丘の上に
川を見下ろして1500余年咲く一本桜の巨樹「淡墨桜」
蕾のときは薄いピンク、満開に至っては白色、散りぎわには淡い墨色になる



淡墨桜のある奥美濃 根尾谷の位置  大垣より根尾川沿いを遡る樽見鉄道で約1時間 
沿線途中に西国33ケ所 満願札所 谷汲山華厳寺への谷汲口もある
九州から始まった桜前線が南から北へ駆け抜けてゆく。 今年も また 一本桜にであいたい。
今年は 日本三大桜のひとつで まだ、出会えていない 岐阜県奥美濃 根尾谷の「淡墨桜」に出会いに行こうと。
桜というと満開の桜の花を鑑賞するか 桜の下で春を楽しむという観かたしか知りませんでしたが、
もう7年ほど前に三春「滝桜」に出会て、その堂々とした風格に強く感動し、「ただだだ、あっけにとられてみいっていた」のが、「一本桜との出会い」。 
こんな桜との出会いがあるのだと、毎年春になると一本桜に出会いたくなる。
4月12日天声人語には
「  一本桜に見せられるのは 花ばかりでなく その節くれだった幹 その堂々とした姿。
          有名でも 無名でも 一本桜は  見に行くのでなく、出会いに行くのがふさわしい 」 と。
本当にそんな心情です。  
風雪に堪え、何事にも動じず、 どっしりとその地に根を下ろし、枝を精一杯広げ、満開の花で包んでくれる。
静かな気持ちの中で、ふつふつとエネルギーが満たされる。
岐阜県奥美濃 根尾谷の「淡墨桜」。
山梨県北杜市武川町「山高神代桜」  福島県三春町「滝桜」と共に日本三大桜のひとつ。 
越前・美濃国境の濃郷白山から流れ出て、揖斐川に合流する根尾川が流れ下る根尾谷の奥に咲く樹齢1500余年の老巨樹。 
数十本の支柱に身を委ねた老木ながら、大きく広げた枝には、ほのかなピンクの花をつけ、薄いピンクから満開に近づくにつれ白色に変化し、そして散り際には薄墨を帯びることから「淡墨桜」と呼ばれる。
かつて台風や大雪など幾多の危機に見舞われたが、そのつど多数の人々の努力と手厚い保護により不死鳥のごとくよみがえり、現代でも美しい花を咲かせ、人々を楽しませてくれている。 今年は是非その姿を見に行こうと。 実際にその姿を見たいと。
4月12日 朝日新聞の天声人語より

▽ 日本三大桜の一本、樹齢2千年とも言われる山梨県の神代桜を訪ねた。
       周囲12メートルもある幹は、黒い巨岩を思わせる幹から清楚な花が乱れ咲く。
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       瘤だらけで洞をなし節くれだっている。その貫禄は残雪の南アルプスに向かって、一歩も引かない。
▽ 桜の花は万人に愛でられるが、幹もまた捨てがたい。
   「桜の画家」で知られる中島千波さんは、「花を描くというより幹を描く」といい、桜の表情は、
      花よりも幹に真骨頂があるのだという。
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     もう一つの三大桜である樹齢1500年という岐阜の淡墨桜を初めて見た中島さんはその幹に圧倒されたという。
  「古代人がそこにいるように感じた」そうで以来歳月を重ねた一本桜の肖像画を描く気構えで桜に向かうという。
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▽ 群生の桜は「見に行く」だが、有名でも 無名でも一本桜には「会いに行く」というのがふさわしい。

                     4月12日 朝日新聞 「天声人語」より 抜書き整理

「淡墨桜」のある根尾谷は越前・美濃国境の濃郷白山からまっすぐ南へ流れ下る根尾川の流域。
根尾川は山を越えてひとつ西の谷筋を流れ下る揖斐川に大垣周辺で合流する。
また、交通アクセスは大垣から根尾谷の奥部 樽見まで、根尾川沿いの警告を樽見鉄道が伸びていて、約1時間で結ぶ。
そして、終着駅「樽見駅」の対岸 根尾川右岸の河岸段丘の上に、川を見下ろして1500余年 一本桜の巨樹「淡墨桜」があり、蕾のときは薄いピンク、満開に至っては白色、散りぎわには淡い墨色になるという。
この根尾谷の一番奥「濃郷」から濃郷白山を北に越えると越前大野。
また、この樽見鉄道の途中駅「谷汲口」からは、西国霊場33ケ所 満願札所の谷汲山華厳寺がすぐ近くで、多くの参拝客でにぎわう。 ここも桜の名所である。
この根尾谷の東側 長良川が流れ下る谷筋もまた、美濃と越前を結ぶ街道筋で、福井/美濃太田を結ぶ越美線が計画されたが、ついに国境越えはどちらも悲願ながら実現ならず。奥美濃の地形の厳しさがわかる。 
今はようやく東海北陸連絡道が富山へ伸びて、北陸への高速アクセスが実現した。
大垣や揖斐川沿いへは仕事で何度も訪れた工場があり、大垣駅で何度も見ていた樽見鉄道なので土地勘はある。
あまりにも有名な「淡墨桜」 満開の時には 本当にすごい人だろう。 
でも 出来れば、名前の由来となった「淡墨」色の時に出会いたいとインターネットで満開の時期を調べつつ、
満開の報が出て数日の4月8日 快晴の早朝。
家内と二人 根尾谷の「淡墨桜」と谷汲山の桜を訪ねて青春18キップ片手に大垣へ。 
そして、そこから 満員の樽見鉄道の列車で根尾渓谷を分け入って、根尾谷「淡墨桜」へ。 
樹齢1500年の一本桜「淡墨桜」  堂々と左右に手を広げた「淡墨桜」 
長い風雪の歴史を刻んだ太いこぶだらけの本体。過去の幾多の危機の話を聞き、
また、写真で見る支柱で支えられた写真の姿に心配していましたが、
多くの柱に支えられてはいるものの、そのたくましい生命の息吹というか元気な姿に出会えました。
こぶだらけのごつごつの本体から もうありったけの力で 左右対称に目いっぱい手を伸ばし、
満開の花を咲かせ、今が大事と 見入る人たちを鼓舞しているような姿
近づいてこぶに目をこらしたり、 手を大きく広げて 花のにおいを 胸一杯に吸い込んだり。
また、少し離れて眺めたり、 座りこんでみたり、寝そべったり。ぐるっと 周りを一周。
ものはいわないが、人をひきこんでゆく。 
出会いに来てよかった。やっぱり いいなあ・・・・と。
少し離れてみると そう 思ってみる精でしょうか 周りの桜より少し 白みがかってみえ、
これが「淡墨」か・・・・と。
根尾谷へ分け入る樽見鉄道は桜満開の桜街道。
「淡墨桜」も 真っ白な残雪を抱いた濃後白山と春の淡い緑に衣替えした根尾谷をバックに満開の薄墨色。 
また 帰りに訪れた谷汲山参道も桜のトンネルも久しぶりの体験。 
一日 春真っ只中  根尾谷の春を満喫してきました。
また、 今年も 素晴らしい一本桜に出会えました。
皆さんには どんな姿に映るでしょうか、
根尾谷「淡墨桜」を中心に 4月8日 「根尾谷の春」のwalk を写真アルバムにしました。
 
4月8日 根尾谷「淡墨桜」 walk  行程図 

 大垣へ 

   神戸⇒(新快速 米原乗換)⇒大垣 
 大垣から根尾谷へ
   (樽見鉄道 根尾川沿い根尾谷) ⇒樽見 
 淡墨桜公園へ
  (徒歩)⇒淡墨公園
    谷汲山 華厳寺(ピストン)
   樽見⇔(樽見鉄道) ⇔谷汲口⇔(バス)⇔谷汲山 華厳寺
 大垣へ 
   谷汲口⇒(樽見鉄道) ⇒大垣
 大垣から新快速 米原乗換 神戸へ
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           桜満開の根尾谷 樽見鉄道沿線          2009.4.8.

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