千種から狭い谷間を南へ流れ下ってきた千種川が山崎断層の中を西に走って北
中国自動車道の下をくぐり抜る。その川沿いの谷間から少し奥へ山間を入った
ところに漆畑集落が隠れ里のように静かにある。
集落の中心の高台に石垣の上に山門があ
る光福寺。山門脇の土塀の上から四方に枝を張り、垂れ 下がった満開の桜が顔を覗かせている。
土地のお年寄りが椅子を並べて、この堂々と
した姿に見入っている。
私もその横に立ってその堂々とした姿に見入る。
見事な一本桜である。
|
光福寺の大イトザクラのある佐用町 漆畑集落
土地の人たちに守り継がれたこの寺で、この桜がいつも集落を見渡し、村の人たちもこの
桜をよりどころにしてきたに違いない。
観光化していない素朴な隠れ里で静かに 一本桜を独り占め。今年初めて出会えた一本桜にうれしさがつのる。
光福寺の大イトザクラ
根回り8m
高さ13m 推定樹齢約300年のシダレ桜の老大木。
毎年 3月下旬から4月上旬に開花。
2〜3ckの柄の先に1.5〜2cmの淡紅色の花を一花房に2〜5個散形状に
つける。
満開時には四方に垂れた枝一面に花をつけ、樹木全体が淡紅色に彩られ壮観であ
る。
光福寺の大イトザクラの案内板より
|
|