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古代近江湖南の製鉄遺跡群を湖南アルプスより眺める

ナイフリッジの尾根が続く湖南アルプス(太神山・堂山) & 南郷洗堰Walk  2009.7.12.
0907tnkmi00.htm  2009.8.1.  by Mutsu Nakanishi

             2. 天神川林道 鎧ダム・堂山登り口から鎧ダムを経て          0908tnkmi02.htm

        展望の効くやせ尾根が続く堂山(高さ )に登って 田上新免集落に下る
天神川林道 迎不動とさこから川を渡って、若女谷に入ってゆく、鎧ダム・堂山ルート
森に包まれた太神山から、もと来た参道道を天神川沿いの迎不動の所まで引返し、天神川の 向こうに見える岩山の間の谷若女谷をつめ、鎧ダムから堂山へ登る。
この若女谷を詰めて鎧ダムから堂山に上り、麓の田上新免集落に下るコースは、湖南アルプスの名にふさわしく、荒々しい花崗岩質の山 肌をむき出しにしたナイフリッジのやせ尾根が堂山へと続く展望が開けたコースで、たっぷりと近江湖南の展望が楽しめる。 
スタート地の若女谷は両側を岩山に挟まれた急峻な谷で、明治の早くから砂防ダムが築かれたところで、オランダ人技師の指導による石積みの堰堤(オランダ堰 堤)が築かれている。 


若女谷 正面奥上が鎧ダム周辺

若女谷 鎧ダムへの登山道

若女谷の入口に築かれた新オランダ堰堤 迎不動堰堤
若女谷
中央を巨岩ゴロゴロの浅い谷川が流れ下る急峻な狭い谷 
この谷川にそって、 岩の横をすり抜けながら登ってゆく
この谷筋を詰めたところにオランダ石組堰堤の鎧ダムがあり、地図には湖が記されているのですが、ダムが砂で完全に埋め尽くされている。 
そして、このオランダ石組堰堤の手前には決壊防止のため、さらに頑丈なコンクリート製の新鎧堰堤が築かれている。 
この周辺の山のすさまじい荒々しさとの戦いが想像される。
でも 鎧ダムの砂原に立つとどこにそんな荒々しさが隠れているのか岩山を忘れるほどの緑の山に包まれた静かな平坦地。
登ってきたゴロゴロ大きな石が谷筋に散らばる急峻な若女谷 そして堂山の岩山とナイフリッジのやせ尾根も想像できない。
鎧ダム    五万分の一の地図にダム湖が記載されているが、今は全面砂原が広がっている
           鎧ダムの砂原 かつてのダム湖のほぼ中央部の端から西へ 堂山の尾根筋へ続く道が森の中へ
鎧ダムの砂原 かつてのダム湖のほぼ中央部の端から西へ 堂山の尾根筋へ続く道が森の中へと入ってゆく。 
林の中のなだらかな道を幾つか上り下りを繰り返すと、突然視界が開け、正面にみえる堂山。
湖南アルプスの名にふさわしい花崗岩むき出しのナイフリッジの上り下りが続くやせ尾根道が見える。 
そして、琵琶湖・湖南の平野が一望である。

                              堂山へと続く尾根筋  一度下って登り返し、堂山の肩の所に出る

やせ尾根を下って、少し、登り返した堂山の肩のところが、堂山へつづく稜線尾根と田上新免集落へと下る尾根道のT字路。
ここからの眼下の眺めは本当に素晴らしい。 荒々しい花崗岩質むき出しの湖南アルプスの幾つもの枝尾根。
そして、その向こうには山裾に広がるかつての古代湖南の製鉄地帯 南郷・田上など湖南の平野と瀬田丘陵。
そしてその向こうに琵琶湖 比叡から比良の山並みがぽっかりかすんで浮かんでいる。 
一番 みたかった景色が 目前に広がっていました。


堂山の肩 田上新免へ下る分岐周辺から眺めた北側 瀬田丘陵・琵琶湖方面の展望


堂山周辺より 瀬田丘陵遠望 【1】  
中央東西の緑の帯が瀬田丘陵 その奥に背後比叡山がかすむ琵琶湖
瀬田丘陵の下左上から田上の平野部を斜めに横切る緑の帯が大戸川
瀬田丘陵の中 右手の建物群のところが古代源内峠製鉄遺跡がある源内峠・龍谷大瀬田キャン パス
堂山周辺より 瀬田丘陵遠望【2】
丘陵の右端に名神/第2名神の草津JCTと草津田上ICが見える
このすぐ横が木瓜原古代製鉄遺跡がある立命館大草津キャンパスである
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北側 琵琶湖の手前には瀬田丘陵が緑の帯として東西に伸び、この瀬田丘陵と湖南アルプスの田園地帯を流れ下る 大戸川 
そして、瀬田丘陵の緑の帯の中に古代製鉄の地 源内峠 草津木瓜原に建つ現在の先端情報発信基地 龍谷大学や立命館 キャンパスが見えました。 
新免へのきつい下りのやせ尾根と時間を考え、堂山へは登らず、そのまま新免へ下りましたので、
残念ながら南郷周辺は 堂山に重なって眺められませんでした。




                                                     堂山の肩から 田上新免へのやせ尾根をくだる

今回 湖南アルプスへ出かけようと5万分の1の地図を見てビックリ。 
ハイキング コースとして 案内板やコース紹介などに記載されているのですが、コース図が手に入らない。
しかも、湖南アルプスの名のとおり、花崗岩質で崩壊が激しく稜線尾根から枝尾根がいくつも出ていて、
どこでも歩けそうでルートがわかりにくい。
関西では有名なハイキングコースなのですが、インターネット見るとやっぱり 道に迷ったケースが数多く出ている。
でも ポピュラーなハイキングコース 道はしっかりしているだろうし、現地でコース図も手に入るだろうと5万分の一 の地図だけコピーして出てきました。

  五万分の一に登山道の記載のない湖南アルプス   低山ですが、下りは要注意

実際に歩いてみると コースそのものの道ははっきりしているのですが、傾斜の厳しいざれ場の下りではどの枝尾根をおりるのか踏み跡を見失わないよう地図とと見比べながらのwalkで、登りでは何にもなく通過できるのでしょうが、下りは やっぱり厳しい。
踏み跡を見失わないように随分気を使いました。
太神山で出会った地元のベテランハイカーが言っていましたが、「湖南アルプスでは 5万分の一や 2万五千分の一の地図では役に立たない。1万2500分の一のルート図が入っ たやつでないと・・・・」と。
あとで跡振り返って見ると やっぱり中高年が気になる山でした。
でも 久しぶりに展望を楽しみながらのやせ尾根。 古代の湖南の製鉄地帯や琵琶湖が手に取るように見えて、
地図とみくらべながら 古代の和鉄の道にあれこれ想像をめぐらせながらの気持ちの良いWalkでした。


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