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神戸の鬼 2月  神戸長田の森「長田神社の鬼」 と 稲美町野寺 「高薗寺の鬼」
1.長田神社 古式追儺式(県指定重要無形民俗文化財) 2月3日 長田神社の節分・追雛式
2.稲美町野寺 高薗寺の鬼追式  2月3日
     神戸の鬼3月 神の化身 長田神社の鬼 と 仏の化身 稲美町野寺 高薗寺の鬼
2. 災い払う火の粉舞う伝統の鬼の舞 稲美町野寺 高薗寺の鬼追
         稲美町 無形民俗文化財 2012.2.10・夕 加古川市稲美町野寺.
2.2. 【写真アルバム】
      災い払う火の粉舞う伝統の鬼の舞 稲美町野寺 高薗寺の鬼追式 2012.2.10.
【1】神戸の北西端神出に隣接する稲美町野寺の高薗寺へ 
高薗寺の鬼追式は2月9日・10日午後5時からとインターネットに出ていたのが頼りで、午後4時過ぎかないの車で家を出る。とにかく 行って見ないと様子がよくわからない。
神戸の北西端 雌岡山麓神出を南北に走る国道175号線とクロスしてさらに西へ県道65号 神戸の北から稲美町から加古川を越えて 姫路の北へ出る裏街道。道は細いですが、信号がなく 渋滞のない地域の人はみな良く知る道筋である。
神出から田園地帯を西へ4km 10分ちょっとでこの街道筋に点在する集落のひとつ 稲美町野寺の池の横に出る。
この周辺は播州平野の西の端 無数の野池が点在するところで、この野寺の集落をさらに西へ抜ければ、加古の大池から加古川にかかる上荘橋に出る。
通いなれた道である。
森の熊さん そして野々池の横を過ぎて、稲美町に入ると まっすぐな道の正面に高薗寺の森が見えてくる。
この森の際から高薗寺へ行く道があるのですが、今日は高薗寺の追雛式があるので、交通止め。 
左右二つに分離された野池の真ん中を通り抜け、池の西側から北へ回りこんで、野寺の集落の中から高薗寺へ回り込むように、
交通整理員の人が教えてくれる。

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              稲美町野寺 高薗寺周辺  野池が点々とある田園地帯 野池に隣接する森に高薗寺 其の周りに野寺の集落がある
                         Google mapから県道65号線 野寺高薗寺周辺の写真を取り出しました
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                       鬼追式を待つ 稲美町野寺 高薗寺の境内 2012.2.10.夕
寺の裏の駐車場にはもう 車がいっぱい。 車を置いて 林の中を抜けて 高薗寺の境内に入る。 
高薗寺は古い寺で、広い境内なのですが、周囲に垣根はないのですが、良く手入れされていて、
中央に小さな本堂 其の西に新しく再建された鐘突き堂がり、西端に住職さんの大きな屋敷が見える。
この寺が小さいなりに集落の中心的存在であることがうかがえる。 
時刻は4時半過ぎ 鬼追式を見にきた人達がちらほら。 
また、西側の境内には露天店が建ち並び、この高薗寺の鬼追式がこの地域では大きな祭りらしい。
集まってきて鬼追式を待つ人達の中に 鬼役を務めたことがあるという古老を見つけ、鬼追式について教えてもらう
 
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【高薗寺の鬼追式の内容 概要】
1. 午後5時頃
まず 追雛式を行う住職 鬼役の若者やこの集落の世話役・子供達が西の寺務所から行列で本堂に入いることから、
追雛式がスタート。
2. 本堂からの餅撒き
3. 鬼追式
法螺貝・太鼓に合わせて 本堂の裏から松明をもった赤鬼・青鬼が現れ、回廊の隅で赤鬼・青鬼それぞれが、松明を境内に投げ入れる。2匹の鬼は松明をかざし、踊りながら本堂の正面 そして向こう側へ そして また、向こうの端で松明を投げ入れ回廊から本堂の裏へ消えてゆく。
この災いを祓う動作を 右回り・左回り4回 松明をかかげた2匹の鬼が回廊を駆け、踊り舞う。
そして 手に持つ松明を境内の人垣の中へ投げ入れる。
6時半過ぎ 真っ暗な境内に松明の明かりがゆれる中 最後に 2匹の鬼が梅の花枝を持って現れ、回廊を踊り舞い、
本堂の裏に消るとこの鬼追式も終わりに。
「ちょうど この辺の距離が松明が飛んでくる位置や・・・・」と。
長田神社では松明が麦藁だったのですが、「黒松の木を剥いで造った正真正銘の松明なので、当たらない様にせなあかんが、みんな競って 
奪い合う」という。家に持ち帰って 玄関に飾って 一年の魔除にするのが この野寺の風習だという。
でも 鬼が舞い始めると この大勢の子供たちには 松明が飛んでくるので危ない。どうするのだろうか・・・・・、
餅撒きもあるの小で、それが楽しみで子供達が多くいるのがそうだ。
もう 餅撒きなど 何年も直に見たこともないし、参加したこともなし。 
 
話を聞いている間に 境内はだんだん人で埋まってくる。集落の人達や数多くの素人カメラマンが鬼追式の始まりを待つ。
開始には まだ 時間がちょとありそう。
じっと待っていると寒いので、以前から気になっていたこの高薗寺に隣接する林の中に点在する赤いべべを着た石仏を見に行く。
私はこれが墓だと思っていたのですが、古老の話では古い石仏群で 石屋根の中に納まっているのは88ヶ所霊場を再現しているのだと。
また、この寺には 昔 弘法大師がおとずれたことがあるのだと・・・・。 
高薗寺は真言宗そして播磨33ヶ所観音霊場でもある。本当に古い寺。
 
待っている間に夕暮れが迫る 
真っ赤な夕日が西の空に沈んでゆきました   2012.2.10.夕


  高薗寺境内の林の中に点々と赤いベベをきた石仏 
      88ヶ所霊場を再現  2012.2.10.夕
境内に戻ってくるとどんどん人並みが増えている。
まだ、鬼追式前で誰もいない本堂の中をやってきた人達が、次から次と覗き込んでいる。
中を覗き込むと ご本尊の前に 赤鬼・青鬼の面がこちら向きに飾られていました。

赤鬼は毘沙門天青鬼は不動明王の化身と伝えられている。
この面をつけた赤鬼と青鬼が松明をかかげて本堂の回廊を踊り舞い、たその火の粉で邪気をはらうという。
  

この面は約260年この寺に伝えられてきた面。
このお面の存在で、づっとこの野寺の集落の人達による鬼追式が伝承されてきたともいえる。
 
260年伝承されてきた高薗寺の赤鬼・青鬼の面   2012.2.10.

 


 
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1203kobeoni02b.htm  2012.3.5.  by Mutsu Nakanishi