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萩焼の主原料「大道土」の採取地 鋳銭司・大 道を訪ねる   2009.6.6.

インターネット & google earth 検索  walk

0907daido00.htm  2009.7.5.    by Mutsu Nakanishi 
萩焼原料土 「大道土」&「見島土
萩焼の主要原料土「大道土」の採取地  鋳銭司・台道を眺める  2009.6.6
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. 萩焼の主原料「大道土」の採取地 鋳 銭司・大道を訪ねる.
1. 山 口伝統工芸展を訪ねる 2009.6.5.
2. 萩焼の主要原料の概要
3. 萩焼の主要原料土「大道土」の採取地 鋳銭司・大道を訪ねる  2009.6.6.
4. 資料 「神谷雅晴 須藤定久 萩焼とその粘土」より整理した「大道の土」の採取地
5. まとめ  萩焼の主原料「大道土」の採取地 鋳銭司・大道 Walk
. 整理に数多くのデータを使わせてもらった文献
 神谷雅晴 須藤 定久 「萩焼とその粘土」 www.gsj.jp/Pub/News/pdf/2001/07/01_07_04.pdf 
親しくしている萩焼陶芸の田中講平さんから「恒例の第32回山口伝統工芸展が5月27日から山口県立 美術館で開催。
今年の出展作のひとつが、近鉄松下賞を戴いた これにあわせて 是非山口へ」と山口へのお誘いを戴いて、 6月の初め、梅雨空の中 半年振りに山口県美祢へ出かけました。

山口伝統工芸展は萩焼を中心とした日本工芸会山口に所属する伝統工芸作家の新作を一同に集め、相互に競い、高めあう展覧会。 それぞれの新しい創作・技法を織り込んだ作品が3点づつ出展され、人間国宝の大家から、新進気鋭の作家まで、「萩焼の今が見られる」楽しみの展覧会で、毎 年この展覧会にあわせて、美祢の家の草抜きを兼ねて、山口を訪ねる。
萩焼というとやわらかい土の味わいを伝える質感を特徴とし、
特に茶陶の世界で「一楽、二萩、三唐津」ともうたわれ、
朝鮮李朝の陶技を伝承する山口県の代表的伝統工芸。
萩焼の七化けと言われるほどに使い込んでくと色調や景色が微妙に変わっていくのも萩焼の魅力の一つ。

一般的に言われている伝統的な美・特徴ばかりでなく、それにとらわれず、自由に自らの技の探求と創造に 挑戦し、新しい技法・伝統の作品群を生み出し、「江戸期」「近代」「現代」とその時代時代に 数々の新しい革新的な技法や作品を生み出し、
次々と萩焼に新しい伝統と魅力を生み出してきた。
そして、現在では 茶器にとどまらず、茶碗・茶入・水指などの茶陶、 花器・食器など身近な実用用途の中で手にして愛でる喜びの作品群や、 鑑賞に重点を置いた置物や現代のオブジェまで 多様な萩焼のひとつひとつが脈々と伝統的な魅力を作り出し、数多くの人たちに愛されてきた系譜がある。
 
        .  ■ 萩焼の伝統技法の一例 インターネット 「萩焼の伝統技法」などの検索より

      その時代 時代の革新的技法から生まれ、萩伝統の技法のひとつになったもの

        「見た目は萩焼っぽくないが、使い心地良く 何より食事がおいしく感じられる。飾っていてもかっこいい。」
          現代の萩にはそんな一面が数多くあると人はいう。

焼物の器でコーヒーやお茶をいただきながら焼き物の話に花を咲かせる。
萩焼の窯元を気楽に訪ねるのも また、もうひとつ萩焼を楽しむ魅力のひとつです。

田中さんご夫妻の案内で 人間国宝から新進作家のまで 「萩焼の今」の多様な作品を見ながら、 陶芸家である田中さんならではの解説を聞いたこともあって、 金属材料屋の私には、「この多様な作品群を作り出したベースには伝統の「土」があるだろうなぁ・」と ふと萩焼の「土」が頭に浮かぶ。 
 聞きかじりですが、萩焼は知っていますが、「原料の土についてはほとんどしらないなあ」と。

萩焼の主要原料土のメインである「大道土」はいつも神戸との行きかえりに通る瀬戸内側の山口市と防府市の境 鋳銭司・大道(台道)地区と聞く。 「頭に色々残っている間に萩焼の「土」について調べてみたい」と。
今回の山口・美祢の帰りに萩焼の主要原料土「大道土」の採取地を訪ねるとともに、帰ってインターネットで萩焼の土について調べました。

古くからの「大道土」の採取地 鋳銭司・大道(台道)は何度も通ったことのある場所。 
「土の採取地なんてすぐわかる」と思っていましたが、
訪れた台道で、今回は採取地を直接探し当てられませんでした。
インターネットで萩焼の土を調べはじめると本当に知らぬことばかり。

萩から遠く離れた鋳銭司・大道(台道)地区で点々と「土」のある場所を変えなが、今まで数百年ずっと「大道土」を求め続けてきた土に対するこだ わり。
鋳銭司・大道(台道)地区で点々と変わる「大道土」の採掘地を記した地図をみつけて、この土へのこだわりが、現在の萩焼の伝統と多様な作品を生んできたの だと感じています。
そんな 萩焼の土について調べ整理した一文です。
もっとも まだ この土の何が そんな魅力を引き出しているのかはこれからです。
 
【インターネット「大道土」検索でみつけ、資料作成・整理に数多くのデータを使わせてもらった文 献】

    神谷雅晴 須藤定久 「萩焼とその粘土」 地質ニュース 563号 2001年7月 P46

           www.gsj.jp/Pub/News/pdf/2001/07/01_07_04.pdf

  上記資料のほか インターネット検索で得たデータを色々資料作成につかわせていただきました。
 

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■ 山口伝統工芸展を訪ねる 2009.6.5.

6月5日の午後、田中さんご夫妻に案内してもらって、山口伝統工芸展を山口県立美術館に訪ね、数多くの作 品 「萩焼の今」を鑑賞することができました。

知らなかった萩焼の見方や作家でなければ解らぬ視点 そして、作品にこめられた独自の創作の技など  陶芸家の田中さんならではの解説に釘付け。
本当に楽しい萩焼鑑賞でした。
気取りのない実用用途作品の中に、「萩」と「磁器」の間を自由な発想で行き来する田中講平さん
 
  「萩」の奥深い「優雅」・「質感のある素朴な味」を大事にしつつ、
      磁器の「透明感」「線・形」の美をも忘れず受け継いで、「萩」にも活かしてゆきたい
と確かな技術をベースに 常々新 しい作品創作に挑戦する
今回 出展された作品は 田中さんオリジンの青白磁1点と伝統の萩に独自の新しい技法を取り込んだ萩 2点の3点
田中さん渾身の本年の新作。 創造へのあくなき挑戦には いつも エネルギーをもらう。
 


           
第32回山口伝統工芸展に出展された陶芸家 田中講平さんの作品と山口伝統工芸展の様 子  山口県立美術館で 
 
■ 萩焼窯元 陶房葉月 田中講平 home page http://www.k2.dion.ne.jp/
           田中講平 作品集 http://www.k2.dion.ne.jp/~hazuki/tnkafa4.htm

〔田中康平さんのホームページには 素晴らし作品集などがあります。 是非一度ごらんくだそい。〕

もう 功なった「萩焼」の重要無形文化財保持者(人間国宝)である作家の味わいの深い作品とその創造 へのあくなき探求
また、新進作家の斬新な創作など本当に萩焼の多様性にビックリする展覧会でした。
ところで、金属材料屋の私にとっては、「この多様な作品群を作り出したベースには伝統の「土」がある だろう・・・」とふと萩焼の「土」が頭に浮かぶ。 
聞きかじりですが、萩焼は知っていますが、原料の土についてはほとんどしらないなあ・・・・・と。

今回 萩焼について 頭に色々残っている間に萩焼の「土」について調べてみたい。帰りにまず 「大道土」の採取地を訪ねようと。

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■ 萩焼の主要原料の概要
 
萩焼の伝統的な作品は大道土に金峯土、見島土を精製・ブレンドした土で成形され、
文様がほとんどなく、透明釉の土灰釉か、白濁する藁灰釉(白萩釉)が施される。
土精製の過程で除かれた粗砂を混ぜた鬼萩という土を用い、ざらついた質感を出す手法もある。
また、比較的低い焼成温度で焼きを止めるため、釉の内部に水分が浸みやすく、使ううちに釉色が変化す ることが多い。
それは他の産地のものと比べて著しく、「萩の七化け」と呼んで人気が高い。
「大道土」 瀬戸内海側の山口・防府の境あたりで取れる土 
「金峯土」 萩の東方、阿武郡福栄村金峯より出る土
「見島土」 萩沖の日本海に浮かぶ島の土だと聞く。
        【萩焼の土 -大道土・見島土・金峯土(みたけつち)の採取地- 】
そして、これらの土のブレンドの割合やさ らにその土地の土を加えたり、作家や創作品それぞれに、創意工夫をこらして変化させてきたという。
「やわらかい土の味わいを伝える質感」と使い込むほどに変化するこの「萩の七化け」はこの原料土のブレンドなくしては生まれない。
萩の伝統となった数々の技法に基づく、多種多様な作品群やそれを可能とした自由な創作・革新的な挑戦の気風もこれらの原料度が合ったからに違いない。
萩から遠く離れた場所で採取された原料土が遠く運ばれて使われ続けてきた理由もここにあるのだろう。
特にブレンドのベースになる「大道土」の役割は大きいに違いない。
インターネット検索すると、その基本配合を(大道土7:金峯土3:見島土1)としているとの作家さんの記事や、金峯土の採取がほとんどできなくなって、金 峯土をブレンドしないとの記事などこのブレンドは色々のようだ。
でも、私もそうなのですが、萩焼の作品や窯元は良く知られていますが、案外 その原料の産地やその特徴や役割については良く知られていない。

インターネットで調べた主要原料土のおおよその特徴は下記のとおりである。

 
大道土  金峯土   見島土
防府市大道あるいは、山口市鋳銭司四辻等より発掘される白色で砂礫混じりの可塑性に富んだ土で、耐火度もあり、萩焼作陶のベース となる土。 萩市の東方、阿武郡福栄村金峯より出るもので、黄白のざらざらした一種のカオリン(粘土)。 
粘力はないが、耐火性が強い。
萩沖にある見島から産出され 
る赤黒色の耐火度の低い火山 
系統の土である。 
大道土、金峯土に少量混ぜて 
 使用される。


神谷雅晴 須藤定久 「萩焼とその粘土」より
【原料土に含まれる主要成分 一般概説】
カオリン 粘土鉱物の一種。その主成分はシリカ二酸化珪素SiO2)、アルミナ(Al203)、水(H2O)花崗岩のような長石に富む 岩石が風化あるいは 
熱水変質を受けて出来る。
セリサイト 絹雲母 粘土鉱物の一種。化学組成:(K0.62 Na0.36 Ca0.01)(Al1.75 Fe(III)0,16 Fe(II)0.06 Mg0.04 Mn0.02)(Si3.07 Al0.93) O10(OH)2 
化学組成は酸化物で表示するとSiO2が最も多く、次いでAl2O3、K2O、Fe2O3となる。       
熱水変質により形成された粘土鉱物で、水や樹脂中に絹糸状光沢を呈し滑性や被覆性に優れている。
石 英 化学組成は二酸化ケイ素(SiO2)素地(きじ:本体)の乾燥および焼成による収縮を少なくする非可 塑性原料
長 石  長石は磁器を高温で焼くときに熔けた状態になって反応を進める大切な融剤。 
陶磁器に使用される長石は カリ長石(正長石:理諭組成K2O・Al2O3・ 6SiO2)とソーダ長石(曹長石:理論組成Na2O・Al2 O3・6SiO2 )。 
カリ長石は熔融して高粘度のガラス質になるので薄い「やきもの」も曲がらずに作れる。 
カリ長石が多くなるに従い高い温度になる。
■ 萩焼の伝統 技法の一例 インターネット 「萩焼の伝統技法」などの検索より
      その時代 時代の革新的技法から生まれ、萩伝統の技法のひとつになったもの
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■ 萩焼の主要原料土「大道土」の採取地 鋳銭司・大道を訪ね る   2009.6.6.
 

府市西目山から 佐波川の西 台道周辺を眺める 右端 長沢池

周防鋳銭司跡より鋳銭司・台道を眺
萩焼の主要原料土「大道土」の採取地  鋳銭司・台道を眺める 2009.6.6
 
6月6日 美祢から神戸への帰り道、「大道土」の産地 防府市大道・山口市鋳銭司を訪ねました。 山口を訪ねるときには必ず通過する場所で 防府を過ぎて西へ 南北の小さな山塊に挟まれた平地部を国道・新幹線・高速道路が通過する防府と山口(小郡)の 境のところの平地部が防府市大道・山口市鋳銭司&山口市陶で、この周辺の山麓のあちこちから掘り出される粘土が「大道土」 。
「この「大道土」なくしては萩焼の味がでない」といわれるほど重要な「土」である が、この「大道土」は一箇所に存在する量が少なく、時代と共にその採取場所を点々と変えている。 
日本一高価な陶土といわれながらもこの地の山麓周辺で採取されていることを今回初めて知りました。
また、鋳銭司の地名にあるとおり、この地では平安時代約140年間 日本で一番長く「銅銭」を作り続 けた周防鋳銭司があったところで、その遺跡も残っている。
この地より、北東に少し入った所が 奈良時代 奈良の大仏の銅を産出した古代最大 最古の美祢市美東 長登銅山で、周防鋳銭司もなら平安時代にかけて 発 行された古代最大の銅銭製造所であった。  

萩焼の原料土「大道土」の産地 防府市大道・山口市鋳銭司周辺地図
 

 南西側 周防大橋を向うに台道周辺           西側 長沢池周辺
 山陽線の電車越しに大道周辺
防府市楞厳寺(りょうごんじ)山から大道方面を眺める
  国道バイパスより 南側 大道周辺
美祢のICから直接山陽自動車道に入らず、小郡から国道に出て長沢池の周辺「大道土」の採取地や鋳銭司跡を見に行って、
それから防府のICに入って帰ることにする。
場所は良く知っているし、まず道筋の「鋳銭司」「大道土」の採取地はJR「大道」の駅へ行けば判るだろうと車を走らせる。
美祢から約30分ほど 小郡で椹野川を東に渡って 国道2号線にはいると山口市陶・鋳銭司 山陽道山口IC周辺。
瀬戸内海の海岸近くであるが、海岸側にも岩山が連なっていて、海岸は見えない。
鋳銭司博物館への標識は見つけたのですが、国道左手に大きな長沢の池の端に出てしまう。
とにかく 池の奥正面に地図で印のある鋳銭司博物館へ周防鋳銭司跡の位置を教えてもらいに行く。

山口市陶から鋳銭司 国道2号線バイパス  山陽道山口南IC周辺
長沢池の北 池の端に鋳銭司郷土館がみえる   2009.6.6.

池を挟んで南北に小さな山々が連なる緑の気持ちのいい空間。 
この池をはさんで南北に連なる小さな山並みにはさまれた所が、 
鋳銭司・台道地区である。 

郷土館の前から 目をぎょろぎょろ 山を崩している場所探すのですが、「土」を採取しているような場所は良くわからない。 

郷土館には周防鋳銭司遺跡から出土した銅銭鋳造の遺物とこの地の幕末・明治の英雄大村益次郎の展示。 
鋳銭司については、良くわかるのですが、萩焼にまつわる「大道土」については良くわからない。 
もう この地では萩焼・大道土はわすれさられているのだろうか・・・・ 
 

周防鋳銭司遺跡はちょっと手前の積水ハウス山口工場の入口横と教えてもらう。 

車で5分ほど引返して 北側 積水ハウスの工場の入口に接して、周防 鋳銭司跡がありました。
といっても 原っぱが広がっているだけですが・・・・。 
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この山口には奈良の大仏の銅を産した日本最古 古代最大の銅山 「長 登銅山」(美祢市美東町長登)があり、古代銅の主要産地なので、一度是非訪れたかった場所。
  長沢池の北の縁にある鋳銭司郷土館より南西側 長沢池南西側に連なる 小さい山々
   
周防鋳銭司跡 (写真合成)  南側 遺跡の向こうに大道の山が見える

積水ハウス山口工場の入口の道に面して 南西側に広がる周防鋳銭司跡   2009.6.6.
周防鋳銭司跡の原っぱの向こうに、小高い山が連なっているのが見え る。 
あの山の麓周辺がJR「大道駅」 地名としては台道である。 
国道・新幹線・高速道路が狭い平地を通り抜けて行くとは考えられぬの どかな緑の風景。
「どこかに山を崩している跡はないだろうか?」と目を凝らしてみるの ですが、良くわからず。 長年にわたって「大道土」が採取され、今も採取されているとしたら、どこかに痕跡があるはずですが・・・・。 

不思議に思いながら、10分ほど国道を東に走り、防府市に入りJR大道駅の標識で南に折れて駅へ行く。

国道から南に連なる小高い山を眺めながら台道の集落の中へ入るとその真ん中にJR 大道駅。
無人駅ですが、きれいに整備された駅で タクシーが並んでいる。。橋上の上にある改札口へいったり、駅前周辺など「大道土」の案内板がないかと探すのです が、良くわからない。
駅前で客待ちのタクシーの運転手さん達にきくのですが、知らぬという。
日曜日なので 支所なども開いていていない。

「昔 鋳銭司の郷土館の奥の方で採っていたらしい」とか「この南の海岸の方とちがうか???」 とばらばらで、
みんな確信がないという。
 

「あれだけ有名な萩焼で、しかも昔から使われている「大道土」なのに・・・」と本 当に不思議で、ちょっと消化不良気味ながら、タイムリミット。
今回は「大道土」界隈を歩いたし、今回はこれで満足しようと 国道に出て、防府から高速道路にあがってそのまま 帰ってきました。
神戸の家に帰っても やっぱり気になって インターネットで「大道土」の採取場所 の検索をして、
下記文献をみつけ、その文献から 採取場所また、今回 採取場所を見つけられな かった不思議な謎も理解できました。
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  神谷雅晴 須藤定久 「萩 焼とその粘土」地質ニュース 563号 2001年7月 P46
以下この資料を参考にインターネット・gooogle earth で調べた「大道土」の採取地です。


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■ 資料 「神谷雅晴 須藤定久 萩焼とその粘土」より整理した「大道の土」の 採取地
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1.
大道層はこの地域の洪積段丘構成し、花崗岩からなる山の山麓部に分布 する層厚13m前後の堆積層で、礫層・砂礫層およびシルト質粘土層からなっている。このシルト質粘土層が萩焼の主原料として江戸時代から採取されてきた。  
2. 大道粘土層は比較的薄い堆積層であるため、採掘場所は右図に見られるように、時代と共に変遷している。
3. これまでは地域北部の陶、鋳銭司および四辻・大道間の長沢池付近とその南部が主に採掘された。
4. 最近は山口市の南端の秋穂二島から秋穂町宮の旦付近で採取されている。
5.
現在 長沢陶土(有)によって採掘されている箇所は山口市の南端秋穂 町との境界付近の丘である。この採掘切羽は高さ7m 東西方向長さ約2。この切羽の北側株にも良質の粘土質砂礫層があり、この付近の大道層の厚さは10mにも達すると推定されている。
(なお、現在 「大道土」を採掘販売しているのは 長沢陶土を含めて3社だけとなっている。)
6. 萩焼の原料粘土「大道粘土」が産される地域は「大道」または「台道」と呼ばれてきた。地名は防府市「台道」 JR山陽線駅名は 「大道駅」この付近は文禄・慶長の役のときに「台道」と命名され、以後台道村と呼ばれた。台道村と切畑村との合併で大道村となったが、防府市編入されたと きに地名として  「台道」「切畑」の地名が残った。そしてその両方の地を代表する「大道」が駅名となった。
「大道土」の粘土層が薄く限られているため、採掘場所がこの地域内を点々と移動したため、
採取後の地は転用され、その後わからなくなってしまい、土地の人も知らなくなっているようだ。
萩焼のみならず、その原料土にも長い歴史がある。
これほどまで萩の土にこだわり続けられたその理由についても また調べてみたいが、この土があってこそ 萩焼伝統の多種多様な作品とみんなに愛される味が 維持されてきた所以なのであろう。
上記資料で知った現在の「大道土」を採取している長沢陶土(有)の位置をgoogleで調べるとちょうど長沢池の南東部に見 える丘の中に分け入った所のようだ。


「大道土」を採取している長沢陶土(有)の位置
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■ まとめ  萩焼の主原料「大道土」の採取地 鋳銭司・大道 Walk
 
きまぐれで、ふっと思いついて出か けた「大道土」の産地「大道」でしたが、知らかった数々の萩の知恵が垣間見れて、本当に興味深かったです。
また、萩焼の今に触れ、その作家達の新しい創作にかけた技法・技術の数々について田中さんの解説にも本 当に驚きの連続でした。

萩焼の魅力は 愛でて 手に触って そして 使い込んで 直に肌触りと質感をかんじること。
素朴でほんのり赤くい色づいた中に「ホタル」飛ぶ 萩の味と七変化と人は言う。
そんな器の下地の中に原料土の思いが、ひっそりこめられている。素人には知る由もないブレンドの魔術 も・・・・
 

萩焼の窯元を気楽に訪ねるのも ま た、もうひとつ萩焼を楽しむ魅力のひとつ。
周囲の自然をながめ、萩の器でコーヒーやお茶をいただきながら 焼き物の話に花を咲かせる。
そんな機会が器にさらに思い出を付け加えてくれる。
是非 一度 窯元・工房へも足をはこんでみられては・・・・・・。

今回のたびで 萩焼を見る目に当たらしい見方が加わったのが、うれしい。
また 次の機会が本当に楽しみであり、
次回山口へ行ったときには 是非「大道土」の採掘現場を是非訪ねようと思っています。 
 

         . 萩焼の主要 原料「大道土」の里を訪ねた後 色々インターネットで調べながら
                        By Mutsu Nakanishi
 
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1. 山 口伝統工芸展を訪ねる 2009.6.5.
2. 萩焼の主要原料の概要
3. 萩焼の主要原料土「大道土」の採取地 鋳銭司・大道を訪ねる  2009.6.6.
4. 資料 「神谷雅晴 須藤定久 萩焼とその粘土」より整理した「大道の土」の採取地
5. まとめ  萩焼の主原料「大道土」の採取地 鋳銭司・大道 Walk
. 整理に数多くのデータを使わせてもらった文献
 神谷雅晴 須藤 定久 「萩焼とその粘土」 www.gsj.jp/Pub/News/pdf/2001/07/01_07_04.pdf 
【  萩焼の土 - 大道土・見島土・金峯土(みたけつち)の採取地 】
金峯土の採取地
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【 引 用 資 料 】 神谷雅晴 須藤定久 「萩焼とその粘土」 www.gsj.jp/Pub/News/pdf/2001/07/01_07_04.pdf
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【インターネット検索】 主要検索語 : 萩焼 原料土 大道 大道土 鋳銭司 など


0907daido00.htm   2009.7.5.   by Mutsu Nakanishi