「鉄のまばゆい輝き・閃光」と「鉄の黒光り・肌光」
日本には鉄鉱石や砂鉄の塊から、 「硬くてねばい鋼」を直接作り出す「たたら製鉄」という日本古来の製鉄法がある。
ヒッタイトが人工鉄を発明した当初の姿を現代まで残し、
現在の製鉄法にも負けない高品質の鋼を作り出す技術に高め、維持している製鉄法である。
.
この「たたら製鉄」が日本で行われるまで、約800年の長きに製鉄法の摸索が続き、
その技術をさらに磨き
.高められながら1500年続いてきた技術で、
この「たたら製鉄」を中心とした日本の「鉄」が 日本各地で 文化を育み、現在に至る日本を作ってきた。
そんな今、急速な社会変革の中で この製鉄にともなう数々のドラマが忘れ去られ、
日本各地の「たたら製鉄」遺跡もろとも消え去ろうとしている。
製鉄炉は生産された鉄塊の取り出しの度に壊されるので 製鉄関連遺跡に残っている遺構はそんな生産設備の残骸。
でも、製鉄関連遺跡には、そんな産業廃棄物の残骸・生産の痕跡とともに
それに携わった人々の賑わいや数々のドラマが周りの美しい景色とともにうす゜もれて残っています。
そんな日本で繰り広げられたドラマ そして その痕跡の風景を少しでも残しておきたいと
「和鉄の道・Iron
Road」として日本各地をCountry Walk しつつ集めています。
鉄は「文化」をはぐくむとともに数々の「戦さ」を生んだといわれる。
それだけ 鉄の力の大きさの証明であり、これからも そうだろうと思う。
それを使う人々の力・心が大事なゆえんである。
「鉄」の持つ魅力 「鉄のまばゆい輝き・閃光」と「鉄の黒光り・肌光」
その美しさをこれからも大事にしたいものです。
和鉄の道・Iron
Road Data base fileを 整理しつつ
神戸にて 2008.5.10. Mutsu Nakanishi
|