愛媛大村上教授らグループ10年にわたるた「鉄の起源・ユーラシア大陸東遷の道」探求のシンポジューム聴講記録をまとめ、西アジアで生まれた人工鉄がユーラシア大陸を東遷して、東アジアの中国・朝鮮半島から日本に入る伝播の道を記録することができました。いよいよ、次は日本に鉄が伝来する弥生時代。たたらの源流・鉄伝来・伝播の和鉄の道である。
既に「弥生時代の鉄」についも 関連地や遺跡探訪・資料検討など和鉄の道・Iron
Roadとして記録してきましたが、
今一番気に掛かっているのは、頭の中でいつもごちゃ混ぜになる「弥生時代の鉄」のこと。
従来「鉄による水田稲作の農耕社会 鉄器時代体の始まり」とされてきた弥生時代。
2003年歴博が発表した「鉄器のない水田稲作の時代が弥生時代のはじまり、約500年遡れる」とした「弥生時代の見直し」。
弥生の時代感・年代区分が大きく変わり「弥生の鉄」をとりまく状況も大きく変わっている。
和鉄の道home pageにも 2003年当初からこの歴博の「新弥生時代」の成果ならびにベースとなった炭素14年代計測法の紹介を掲載するとともに新弥生時代を意識してきましたが、教科書で習った弥生の時代感が私の頭にや資料にも残っていたり、
また、近畿・神戸に居住することもあって、大和王権つながる古い時代感ひきずられていることが多々あり、作成資料にもそれが残っている。また、時代区分や年代区分はできても、新弥生時代で指摘された日本列島地域間の多様な時代感の差までは頭が回っていなかったことも事実。
発表当初考古学者や数々の研究者を巻き込んだ論争がありましたが、現在ほぼ新弥生時代の時代感・時代区分がほぼ定着。
和鉄の道掲載資料の整理をしている中で、新弥生時代の時代感で、見直しチェックの必要を感じました。
歴博炭素14年代計測グループのリーダの一人として、歴博新弥生時代発表の成果を上げた藤尾慎一郎氏の著書「<新>弥生時代
500年早かった水田稲作」を見つけたので、この本を教科書に、新弥生時代の頭の整理・総括メモ作成。
必要時に整理した形で弥生時代を取り出し、チェックができるように和鉄の道に記録しました。
1.藤尾慎一郎氏の著作「<新>弥生時代」の目次に整理された新弥生時代の時代感
2.時代や年代区分を決めるもの 絶対年代と相対的年代(編年)
3.<新>弥生時代」の年代・時代区分を明らかにした炭素14年代計測法と較正曲線
4.「500年早かった水田稲作<新>弥生時代」 一番知りたかったこと・はっきり認識したこと
5.<新>弥生時代時代感の変更 弥生時代は「イネと石」の文化へ
「イネと鉄」 の文化からの転換
6・新弥生時代の年代区分(6.a & 6.b)
1. 鉄器のない稲作の弥生早期約500年間を前期の前に組入れ
本州では一機に弥生の時代にはならず、地域により縄文晩期と弥生早期の並立の時代
2. 弥生時代水田稲作の始まりはBC9世紀 北部九州で鉄器のない水田稲作から BC4世紀鉄器による水田稲作へ
7. 本州各地 地域ごとの弥生の社会を特徴ずける
<新>弥生時代中期BC2〜3世紀「稲作と生業・祭祀・村や集団構成などの指標」比較
8.<新>弥生時代 日本を取り巻く東アジアの情勢 鉄と稲作
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<新>弥生時代 500年早かった水田稲作」を教科書に
弥生時代の鉄と稲作 ならびに弥生時代の時代感整理メモ
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