◎更新後記
今年もあっという間に師走 神戸の街にはクリスマス飾り そしてルミナリエの灯がともり 一機に師走モードに。
寒さからいえば もっと師走は寒かったなぁ…と。
震災から25年たちましたが、やっぱりあの時のことが頭をよぎる師走です。
12月 師走 本年最後の更新をやっと終えました。
なんとか新しい記事をと思いましたが、頭回らず 例年のパターンの構成。私の記録中心のページに。
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この師走 三宮の書店で9月に出版された新しい新書版の角田徳幸氏著「たたら製鉄の歴史」を見つけました。
たたら製鉄の歴史が新しいデーターをも入れ、鉄の始まりから近代まで 各地の伝承まで現地発掘のデーターを交えて、
考古学の視点・立場でしっかりまとめられているうれしい本。また 表紙のたたら製鉄炉の絵図・写真も美しい。
今一番知りたかったたたら製鉄原料 砂鉄の謎
「たたら製鉄の始まり・たたら製鉄原料としての砂鉄が技術とともに海を渡って来たのか」
この謎についても記述があり、興味津々。
さっそく買って、読み返しながら まず 砂鉄について、興味津々書き出して、本の紹介を兼ねて今月の記事に。
角田徳幸氏著「たたら製鉄の歴史」では「砂鉄製錬のはじまり」「東アジアの中のたたら製鉄-韓国の砂鉄製錬―」の項を
設け、砂鉄の使用についてもまとめて記述されていました。
完全に謎が解けたわけではありませんが、あたまのもやもやも吹っ飛び、良い整理が出来ましたので、ご紹介
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たたら製鉄原料「砂鉄」の謎の記述補足
記事には たたら製鉄原料「砂鉄」の謎 について書かなかったので、この後記で補足。
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たたら製鉄は日本で育まれた製鉄技術とはいうもののその源流は遠く西アジアからユーラシア大陸を東遷しして、
中国・ 朝鮮半島を経て、日本に伝来した製鉄技術。
10数年にわたる愛媛大学村上教授らのユーラシア諸国との共同発掘調査・研究により、人工鉄の起源そしてその製
鉄技術 ユーラシア大陸東遷の道(Metal
Road)の解明が進んできた。
しかし、日本で製鉄が始まる5世紀後半、東アジアの中国・朝鮮半島はじめ,近隣の諸国はみな鉄鉱石を溶かして製
錬する溶融法。一方 日本は当時近隣に類型の見られぬ背の低い箱型炉を用いて
鉄鉱石を溶かさずに直接鉄に還元
する塊錬鉄法。しかも鉄鉱石原料からすぐに砂鉄原料が主流となる。
この砂鉄原料を使うのも独特。 日本で独自に育まれた古代たたら製鉄といわれるゆえんである。
この砂鉄原料 日本で育まれたとは知りなとがらも製鉄技術と一緒に海を渡って伝わったのではないか…
私のたたら製鉄 砂鉄のぎもんと謎でした。
日本にも弥生時から砂鉄は発見されているが、製鉄原料としての痕跡はいまだよくわからず。
中国・朝鮮半島の砂鉄も古くからあるが、製鉄原料としての痕跡はあまり知られていない。
でも 古墳時代 大和の豪族
葛城襲津彦が朝鮮半島のたたら浜から、鉄の工人たち多数を連れ帰ったとの記述もあり、 また、中国でも広く砂鉄は認識されていたという。
古代たたら以前4世紀朝鮮半島の石帳里製鉄遺跡では
錬鉄法の製鉄炉と共に製鉄原料として、細かく割られた鉄鉱石粉がみつかり、当初は砂鉄とみられた経緯もあり、
日本のたたら製鉄の源流ととらえる向きもある。
いずれにせよ 大陸・朝鮮で砂鉄がどのように取り扱われていたのか、全く知りませんでした。
11月の半ばから12月はじめ晩秋の紅葉 そして毎年横尾山の丘を真っ白に埋める兵庫県花「野路菊」
毎年 思い入れがある秋送りです。
また 更新の折々 頭にあることを書き連ねたたFrom
Kobe も毎度同じことの繰り返し。
地球温暖化が抜き差しならぬ時代 その自然の災害の猛威か直接我が身にも
そんな激動の中で 身勝手な政治に振り回され続ける定見なき日本 日本はどこへ行くのか…・
人類が生き抜いてきた歴史 それにもさおさす日本 それでよいのか…・・…・
Cop25 あのスウェーデンの16歳の若者が世界を相手にあれだけ地球危機を訴えている。
それも世界の首脳たちを前に堂々と。そんな問いかけにどうこたえればよいのか…
新聞の論調も今 急激に変わってきた。 そんなことを感じた日本社会の読解力低下の記事です。
一度耳を傾け、日本の今を振り返る一助になれば…と。
ぶれた年寄り風来坊のたわごとです。
また、、日本の縄文をもっと知ってほしいと言い続けてきましたが、やっとまたユネスコ世界遺産登録の土俵に。
最近 縄文についての記事や解説が新しい視点で語られるようになったのもうれしい。
いろんなことがあった一年 あれもこれもとあたまを駆け巡る・・・・・・・・・・
令和元年が暮れてゆく 早く若ものの時代へ舵を切れ!!との思いです
和鉄の道・Iron Road につきあってくださって ありがとうございました。
行動半径はますます小さくなり、あたまも回らなくなってきましたが、まだまだ好奇心はある。
みんなに助けられながらも 元気に 来年もよろしく。
なお、定期更新が負担にもなってきましたので、Top
page も見直し整理して随時更新にしていこうと思います。。
また、インターネットに残している「和鉄の道・Iron
Road」の多数の記事もまとめ整理する時期かと。
もう ふんぎらねば・・・と。
最近 老化や体調不調などの療養・リハビリに頑張っている仲間の近況を聞きました。
また、"元気やぞ!!"と笑顔を送ってくれた仲間もいる。
うれしい連絡 仲間にも
厳しい日々と察しつつ、一日も早い回復を祈っています。
仲間がいる!! 仲間の笑顔はみんなの応援歌!!
老化・病気・介護などの困難に
みんながむきあう 新時代
仲間の笑顔を活力に!! スクラム組んで 元気に今を!!
心もあらた 新しい時代を前向いて
後期高齢になって 老化そして終活がよぎる歳に
でも 好奇心さえあれば…と 奮い立たせて
毎日勝手気ままな風来坊です
本年もあとわずか、お互い無理せず元気に!!
忘れない 忘れまい みんな仲間がいる
我が道をしっかりと
God be with You!!
2019.12月の夜更け
home page のBGMに耳を傾けながら
From
Kobe Mutsu Nakanishi