home page top 新着monthly page2020 和鉄の道2020 風来坊2020 四季折々・from Kobe 和鉄の道 file DOCK 全ファイル収蔵庫 top
...
 
 
 

【2016年 新春の鬼】  【 Photo Album】インターネットWeb 詳細版

【スライド動画】
 【スライド動画】【写真アルバム】
西神戸 押部谷 高和
     性海寺 新春の修正会 追儺式・鬼おどり  2016.1.11.. 
                  1602syoukaiji01.htm   2016.2.5

.
【Photo Album スライド動画】    
西神戸 押部谷 高和 性海寺 新春の修正会 追儺式・鬼おどり  2016.1.11.

mp4スライド動画 再生中【9:58・74MB】

基本映像(推奨 640x480)   再生しない時は こ こ をクリックください 
 by Mutsu Nakanishi

性海寺 新春の修正会 追儺式・鬼おどり 2016

保存File [MP4動画] [PDF Photo Album] 記録 web pdf file   【p19・7MB】 鬼踊りVideo 版の pageへ


 
                    ≪ 掲 載 内 容 ≫               top page(Video 動画)  に戻る

西神戸押部谷 高和 性海寺全景 2016.1.11. 
≪A≫ 性海寺「修正月会結願法要と追儺式 鬼踊り」概要      
≪B≫ 性海寺「修正月会結願法要と追儺式 鬼踊り」 2016年1月11日 13:00 〜 16:00頃
   . 【1】 性海寺 新春の修正会 追儺式 法要 
【2】 2016年新春の性海寺 追儺式 鬼おどりが始まった
.
  2.1.  赤鬼・青鬼を先頭に本堂の回廊を周回し、鬼踊りがはじまった
  2.2. 追儺式 鬼踊りの場面場面をつないでゆく子鬼たちの舞
  2.3.  赤鬼・青鬼の鬼踊り
  2.4.  餅まき
  2.5.  ちょけ鬼の登場
  2.6.  赤鬼・青鬼 再度登場 そして ちょけ鬼も登場して 
          境内の人ごみの中へ降りてゆく       
【3】 鬼踊りのクライマックス 鬼の餅切りから 最後 本年の平安を祈願する花踊りへ
.
  3.1.  鬼踊りのクライマックス 鬼の餅切りへ
   3.2. 鬼の餅切り
    3.3.  鬼踊りの最後 花踊り
    
    
C≫  参  考 
    1.  西神戸 押部谷高和の古刹 性海寺 概要 & 西神戸 新春の追儺式
    2.  「鬼」についての和鉄の道・Iron Road 掲載
鬼踊りVideo 版のtop pageへ戻る
2016年 性海寺 新春の修正会 追儺式・鬼踊り  2016.1.11..
1月11日 晴れ渡って暖かな成人式の日の午後 近くにある西神戸押部谷 高和の性海寺
新春の「修正会・追儺式」の鬼踊りを見学してきました。
摂津・播州の国境地帯の西神戸周辺の村々には新春から節分の行事として鬼が出る追儺式が数多く残っていて、毎年「鬼」が踊る追儺式の見学に出かけるのですが、今年は成人の日に追儺式がある平安時代から続く古刹 性海寺の新春の追儺式に。
押部谷は韓鍛治が住んでいたという奈良葛城「忍海」の関連地との伝承の残る古くから開けた丘陵地に広がる明るい谷筋。性海寺のある高和は丘陵地に果樹園。
平地には稲穂や野菜栽培が広く行われている西神戸の田舎。毎年春 性海寺のすぐ奥の山際の休耕地へ家内が土筆取りに行く。 
この地の古老の話によれば、性海寺は平安時代 行基によって創建されたお寺で一時は73を越える塔頭・寺坊を有する大きな寺であった。
今は寺域も狭く、2つの塔頭のみとなっているが、この周辺地域集落の中心的お寺で、毎年 成人の日に新春の修正会の行事として 集落檀家の人達も一緒になって、
天下泰平・五穀豊穣・家内安全を祈願する素朴な追儺式「鬼おどり」が行われてきたという。 
この性海寺の鬼踊りは知ってはいたもの見学する機会なく、本年の1月11日に行われると知って、今年の「鬼」は是非 性海寺の「鬼踊り」でと家内と二人出かけました。

「鬼」というと災厄や疫病を運んでくる「悪霊である鬼」であり、

 追儺式も その「鬼」を祓う行事でしたが、
 性海寺の「鬼」は「神仏の使いの良い『鬼』」。 
 手に松明を掲げ、その火の粉で厄や災いを祓う役割をになう。
 一年の天下泰平 五穀豊穣家内安全を祈念し、災いを祓い、
 よい年を迎える修正会と追
 儺式とが結びついて、新春に追儺式が行われるところが多くあり、
 神の使いとしての「鬼」が登場する。
1月11日 性海寺の鬼踊りが13時から修正会の法要に続いて始まると教えてもらって、
よく出かけるJA六甲 高和の直売所「六甲のめぐみ」に車を置いて、坂をぶらぶら下って15分ほどで高和の里の田圃道へ。田圃の向こうの丘の際に沿って性海寺が見え、数多くの車が駐車しているのが見える。 写真左手に性海寺に隣接する塔頭の一つ福智院があり、その右側林の中に性海寺の建物がみえる。

いつもはのどかな西神戸の田舎 高和性海寺の集落ですが、私らの前にも何人か同じように性海寺に向かう人が歩いている。また、ひっきりなしに田圃道へ入ってゆく車も見える。今日は何となく華やかな感じがする高和性海寺の里である。

 
12:00過ぎ まだ時間が早いからか人影はまだまばらであるが、大きな樹木が点在する性海寺の境内に入る。左手に鐘楼。その奥の一段上に広場があり、広場の右手に本尊の秘仏如意輪観世音菩薩像が祀られている意外と智さな本堂中央蔵の後ろ茅葺の建物が薬師堂そして広場の左端に社務所がある。
 
平安時代から続く古刹であるが、今は西神戸の田舎の小さな寺といった感じであるが、境内のあちこちには石造りの小さな祠に入った石仏が点在し、古いお寺の面影を残している。

広場の一角では 例年のことなのでしょう集落の檀家の人達による田楽のおふるまい。
床几に腰を掛け、田楽をうまそうに食べながら追儺式の始まりを待つ大勢の人達がい
ました。


   性海寺の境内 鐘楼の奥一段高くなった広場を取り囲んで 寺務所・蔵・茅葺の阿弥陀堂 そして、広場の東端に追儺式が行われる本堂があり、
   寺務所前の広場の西端で、檀家の人達による田楽のおふるまい。 
   みなさん 床几に腰を掛け、田楽をうまそうにほおばりながら、追儺式の始まりを待っておられた。      2016.1.11.
性海寺の本堂は古い小さなお堂であるが、正面の上部にはいくつも古い絵馬が架けられ、年代を感じさせる立派なお堂である。
本堂の中は仏さまがまつられている内陣と参詣者がお参りする外陣とに分かれ、中世の御堂建築の様式をよく残しているのだと教えてもらいました。  
内部の来迎回りと須弥壇、天井の部分には、鎌倉時代の遺材が使われ、1648年 江戸時代に再建されたものという。
内陣 須弥壇には立派な厨子に入った本尊の秘仏 如意輪観世音菩薩像が祀られ、中央須弥壇の両側の区画にもそれぞれ仏さまが祀られ、
修正会・追儺式の飾り付けがされていました。

性海寺本堂  小さいが立派なお堂で いくつも古い絵馬が掲げられており、内陣の作りも立派 2016.1.11.


新春修正会追儺式の法要の準備がすっかり整得られた本堂 2016.1.11. 
正面の ご本尊のお厨子が祀られている須弥壇の前には 花・数々の供品とともに 追儺式で使われる赤鬼・青鬼の面が置かれ、左右の仏さまの前には鬼の花と呼ばれるシキミに造花を巻き付けた花。そして法要で座る僧侶の前の膳台には赤い紐と散華がおかれ、間もなく行われる法要の準備が整っていました。
サカキに造花の蓮の花? を巻き付けた散華がかざられ、須弥壇の前には そして餅まきの餅も。いよいよ 追儺式に先立つ修正会の法要が始まる。
.
先頭に戻る ・ 掲載内容に戻る    ・ top page(Video 動画)  に戻る


.
 
≪A≫  性海寺「修正月会結願法要と追儺式 鬼踊り」概要 2016年1月11日 13:00 〜 16:00頃 
.
   ◎  修正月会 結願法要 
    
   僧侶12名が本堂に入り、読経が始まる。
   本尊・如意輪観世音(秘仏)が祀られる立派な厨子の前には、追儺式に使用する鬼面が祀られている。
   その他、餅、花の造花などが供えられ、僧侶の前のお膳台には朱の紐と散華が置かれている。                               
   読経がはじまると間もなく、僧侶たちは牛玉杖(ごおんづえ) と言う魔除けの杖(はぜの木)を持ち、本尊厨子の周囲をぐるりと静かに数回まわる。
   本堂の法要を見守る一般の人達にも散華が授けられ、 また、牛玉印が僧侶の額に押された後、拝観者にも順番に押していただき、無病息災を祈念。 
   読経と厨子の周回が再度続く中で、法要が終わり、僧侶全員が本堂から退出して、法要が終わりました。

   そして、少し時間をおいて、ほら貝と太鼓の音が響く中、赤鬼・青鬼を先頭にたくさんの子鬼たち そして最後に走り(チョキ)鬼が本堂に登場して
   本堂の回廊を3回周って、追儺式・鬼踊りが始まりました。

   ◎ 鬼 踊り

   
   鬼は本鬼(赤色・青色)と走り(チョケ)、小鬼がでる。
   鬼はそれぞれ、左手に松明を持ち、赤鬼は斧、青鬼は槌を右手に持つ。 走り(チョケ)は瓢箪や柄杓・鉾など出る時によって、持ち物は異なる。
   小鬼は赤熊を被り、棒を持つ。小鬼の大将格を「猩々と呼ぶ。
   鬼踊りは七番行われ、終盤に餅切りの踊りが行われ、内陣と外陣の長押にかけられた青竹に挟んだ鬼の餅を、赤鬼が斧で割る。 
   そして、最後に花おどりを赤鬼・青鬼が右手に松明、左手に榊[さかき]の葉の付いた枝に紙の花型をつけた鬼花を持って踊り、鬼踊りが終了する。 
   この間 鬼踊りの途中に3回餅まきがありました。
 
       . 赤鬼・青鬼・チョキ鬼・子鬼が本堂の回廊を3周まわり、本堂から姿を消すと、本堂内の正面に多数の子鬼たちがペアーとなって2列に並び、
太鼓と法螺貝をお囃子に紅白の縞模様の棒を打ち合わせながら、ヤ〜ン、ヤンと声を発しながら踊る。
子鬼たちのおどりが終わると再び赤鬼と青鬼が今度は赤鬼が松明と鉾 青鬼が松明と斧を持って登場し、正面厨子の前で 四股を踏むなどの
しぐさを入れて踊り、お堂の回廊から去り、また、子鬼たちが踊る。 
このパターンを3度繰り返し、1回目の鬼踊りが終了し、餅まきが行われた。
餅まきも終わり多くの人が帰って、見ている人は大分減ったが、太鼓に合わせて子鬼たちそれぞれが手に棒を持って踊りはじめ、
第二回目の鬼踊りスタート。
「もう 同じだろうから 帰ろうか? でも 最後の鬼の餅割りもみとどけたいし。プログラム聞かねば・・・」と集落の年寄りに聞くと
「鬼おどりは同じようやが、鬼の持ち物が違うのや。 餅割り式・花おどりもあるよ」と。 
やっぱり 2回目 3回目と 最後まで見なければと。
子鬼たちが踊った後、赤鬼・青鬼ともに松明と斧を持って登場して鬼踊りをして帰り、また 子鬼たちがまた場をつなぐ。

ほら貝と太鼓が鳴り響き、今度はチョケ鬼が登場。 
冬の日差しも傾き始め、松明と斧を持つチョケ鬼の影がお堂の白壁に際だって映り、美しい。背中にヒョウタンを背負っている。 
その後から もう一匹チョケが松明と柄杓を持って登場。松明の火の粉をまき散らしながら踊り、本堂から降りて境内の見物者の中にも入ってゆく。

小さな子たちはチョケ鬼のしぐさに びっくりして泣いている。
境内をひとしきり徘徊して、本堂へ戻り、帰ってゆく。反対側からは また赤鬼と青鬼登場し、本堂で踊って帰ってゆく。
2回目の鬼踊りが終わって 2度目の餅まき。

境内をぶらぶらしている間に3回目の鬼踊りが始まり、2匹のチョキ鬼が境内に降りて、愛嬌を振りまいている。
チョケが引きあげると 赤鬼・青鬼が登場して、この鬼踊りのクライマックス餅割りの踊りに入って行く。
「餅きり」は、まず、子鬼たちが踊り、内陣と外陣[の長押にかけられた青竹に挟んだ鬼の餅を赤鬼が斧で割ることで、災厄を払う。
以前ほかの寺での追儺式では鏡餅が飾られていたので、それを探したのですが
わからず、本堂の東の壁の上部に青竹に餅が挟み込んで架けられていました。

夕闇迫る中 暗いお堂の中、赤鬼と青鬼の姿が浮かび上がって 迫力満点。 
お堂の東側から見ていたので、鬼が餅を切る仕草は十分わからぬままに終わっ
ていました。そして 鬼踊りも 最後の花踊りへ。

2列に並んでペアーでの子鬼の踊りが変わって、一列にならび、子鬼のリーダー
が一人一人と棒で叩き合いながら、周ってゆく。 
そして 最後、赤鬼・青鬼は右手に松明、左手に榊の葉の付いた枝に紙の花型を
つけた鬼花を持って踊り無事終了。
3回目の餅まきがあって、全行事が終わりました。 
1時から4時前まで 長い鬼踊りでしたが楽しく面白い追儺式・鬼踊りでした。

お堂の東の壁に竹に挟んでかけてある餅切りの餅
それぞれ天下泰平 五穀豊穣 家内安全など厄払い祈願の餅
赤鬼・青鬼がこの餅を切って 本年の厄を祓うと聞きました
 
      
.
先頭に戻る ・ 掲載内容に戻る・・ top page(Video 動画)  に戻る
.
≪B≫ 性海寺「修正月会結願法要と追儺式 鬼踊り」 2016年1月11日 13:00 〜 16:00頃 

【1】 性海寺 新春の修正会 追儺式 法要 
【2】 2016年新春の性海寺 追儺式 鬼おどりが始まった
.
  2.1.  赤鬼・青鬼を先頭に本堂の回廊を周回し、鬼踊りがはじまった
  2.4. 餅まき
【3】 鬼踊りのクライマックス 鬼の餅切りから 最後 本年の平安を祈願する花踊りへ
.
  3.1.  鬼踊りのクライマックス 鬼の餅切りへ
    3.2. 鬼の餅切り
      3.3. 鬼踊りの最後 花踊り

【1】 性海寺 新春の修正会 追儺式 法要  2016.1.11.

新春の修正会 追儺式 法要  2016.1.11.

 【2】 2016年新春の性海寺 追儺式 鬼おどり   2016.1.11.
 
追儺式は「悪鬼すなわち疫病を追い払う平安時代の初期頃から行われていた宮中の年中行事で、大晦日に殿上人が桃の弓と葦の矢で鬼に扮した者を追い回すという邪気=邪鬼を払う行事がルーツといわれ、その多くは大晦日から節分や新春へと移り、執り行われている。       
また、修正会(修正月会)は毎年1月に行われる法要で、正月・新春に国の安寧や五穀豊穣を願う法会で、本来は読経や法要が中心の新春の法会として奈良時代に始まったとされる。
この修正会が迎春の予祝行事や、年越しの追儺式と結びつきながら各地に広まり、地域ごとに様々な形態になっていったと言われる。
西神戸性海寺では 周辺摂津/播州国境地域に残る追儺式と同様 新春の修正会と追儺式が結びついて 新春 厄を祓い、天下泰平・五穀豊穣を祈念する行事として執り行われてきた。
性海寺の追儺式も含め、この新春の追儺式では「鬼は神・仏の使い」。良鬼として、儺(疫鬼)を払い疫病を除く役割を担っている。
ほら貝・太鼓の合図で 赤鬼・青鬼を先頭に本堂回廊を3周して 追儺式がはじまる 2016.1.11. 

先頭に戻る掲載内容に戻る≪B≫「修正月会結願法要と追儺式 鬼踊り」先頭



≪2.1≫ 赤鬼・青鬼を先頭に本堂の回廊を周回し、鬼踊りがはじまった
     13時 本堂の周りには大勢の人が集まり、ほら貝・太鼓が鳴り始まると赤鬼・青鬼を先頭に 赤熊を頭にかぶった10匹ほどの子鬼たちがつづき、
     最後にはチョケ鬼2匹が登場。本堂回廊を3周して 追儺式がはじまった。
     赤鬼の手には松明と斧・青鬼の手には松明と金槌 子鬼たちは赤白の縞模様の棒 前のチョケ鬼は腰にヒョウタンをぶら下げ、
     前のチョケは松明と斧 後のチョケ鬼は松明と鉾を持っている。みんな この高和集落の人達が演じている。
本堂の回廊を3周する鬼踊りのメンバー  みんな地元の人達が演じている  2016.1.11.

回廊を3周する鬼たち 手にもつ松明から 飛び散る火の粉が邪気を祓う
.
  先頭に戻る   ・  掲載内容に戻る     ・  ≪B≫「修正月会結願法要と追儺式 鬼踊り」先頭    

≪2.2≫ 追儺式 鬼踊りの場面場面をつないでゆく子鬼たちの舞
   
鬼たちが回廊から去ると打ち鳴らされる太鼓に合わせて お堂の中に子鬼たちが2列に並び、二人一組になって棒を打ち合わて舞い踊る。 
この子鬼たちの踊りは鬼たちが登場する演目場面が変わるごとに、少しづつ踊りを変化させながらつなぎとして踊り、
追儺式の鬼踊り全体をつないでゆく。
子鬼たちが手に持った棒を打ち合わせながら舞い踊り、次の赤鬼・青鬼の登場を待つ 2016.1.11.
.
  先頭に戻る掲載内容に戻る≪B≫「修正月会結願法要と追儺式 鬼踊り」先頭  
. 
≪2.3≫ 赤鬼・青鬼の鬼踊り
          子鬼たちの舞がおわると、ほら貝と太鼓に合わせ、再度 赤鬼・青鬼が横手の回廊から登場し、お堂の中(外陣に入って、
   立ったりしゃがんだり、舞い踊ったりの仕草をして鬼踊りを披露して、内陣の仏にお参りをする。
          お堂の中にいる子鬼たちが、目を輝かせて見入っている

赤鬼・青鬼の鬼踊り    2016.1.11.

2016年性海寺 追儺式 鬼踊り  2016.1.11. 
.
  先頭に戻る掲載内容に戻る≪B≫「修正月会結願法要と追儺式 鬼踊り」先頭   
.
≪2.4.≫ 餅まき 
追儺式 鬼踊りの中で、3回餅まきが行われました

2016性海寺 追儺式・鬼踊り 餅まき 
.
  先頭に戻る掲載内容に戻る≪B≫「修正月会結願法要と追儺式 鬼踊り」先頭   
.
≪2.5.≫ ちょけ鬼の登場 


ちょげ鬼登場  陽がかげりだし、お堂の白壁に写す鬼の影が実に美しい  

.
  先頭に戻る掲載内容に戻る≪B≫「修正月会結願法要と追儺式 鬼踊り」先頭   
.
 ≪2.6.≫ 赤鬼・青鬼再度登場 そして ちょけ鬼も登場して、境内の人ごみの中へ降りてゆく
.     .
また、子鬼たちの踊り、赤鬼・青鬼が再度登場。鬼踊りを舞う。
いつもお堂の中で、鬼踊りの裏方役をしている茶色の法被を着た
古老たちはこの集落の鬼踊り保存会のメンバー。
鬼たちの松明から飛び散る火の粉を濡れた箒ではきとり、火を消
して回ったり、太鼓をたたいたりして この鬼踊りを支えている。
また、追儺式のクライマックス「鬼の餅切り」 
この餅がどこにあるのか 気になっていましたが、お堂の東側の
壁に青竹に挟んで、架けられていました。
そのあと今度は持ち物を松明と斧や柄杓に変えたちょけ鬼が登場。
松明を叩いては 火の粉をまき散らしながら境内の人ごみの中へ
降りてゆく。
 


境内に降りてきて、厄を祓うという火の粉をまき散らすチョケ鬼   2016.1.11.
先頭に戻る掲載内容に戻る≪B≫「修正月会結願法要と追儺式 鬼踊り」先頭

【3】追儺式鬼踊りのクライマックス「鬼の餅切り」から最後本年の平安を祈願する花踊りへ

≪3.1≫ 鬼踊りのクライマックス「鬼の餅切り」へ

    
子鬼たちが速いテンポの踊りを披露し、いよいよクライマックス 赤鬼・青鬼が登場して 餅切りに入って行く
    
   .

御堂の正面でご本尊に天下泰平・五穀豊穣・家内安全を祈念し 災危を祓う「餅切り」へ  2016.1.11.
.
  先頭に戻る掲載内容に戻る≪B≫「修正月会結願法要と追儺式 鬼踊り」先頭   
 .

≪3.2.≫ 鬼の餅切り


.赤鬼・青鬼による鬼踊り「餅きり」   2016.1.11.
  先頭に戻る掲載内容に戻る≪B≫「修正月会結願法要と追儺式 鬼踊り」先頭   

≪3.3.≫ 鬼踊りの最後 花おどり 
    . .
花踊りは赤鬼・青鬼は右手に松明、左手に榊[さかき]の葉の付いた枝に紙の
花型をつけた鬼花を持って踊り、天下泰平・五穀豊穣・家内安全を祈る。
鬼踊り最後の踊りへ
餅切りが終わり 子鬼たちの踊りも密集して テンポの速い踊りへ 。
ちょけ鬼も再度境内に降りてきて いよいよ鬼踊りも最後の花踊りへ向かう

子鬼たちの最後の踊り お堂の正面に出てきて 子鬼の大将と棒を打ち合わせる 2016.1.11.
                 ちょけ鬼が姿を消すと子鬼たちが本堂正面の回廊に一列にならび、大将の「猩々」が一人一人と棒で叩き合いながら周ってゆく。 
                 そして いよいよ 最後の赤鬼・青鬼による五穀豊穣 天下泰平を祈願する花踊りへ

赤鬼・青鬼  本年の天下泰平 五穀豊穣を祈願する鬼踊り最後の「花踊り」 2016.1.11.
       赤鬼・青鬼は右手に松明、左手に榊の葉の付いた枝に紙の花型をつけた鬼花を持って踊り、2016年新春の追儺式は無事終了。
       最後に3回目の餅まきがあって、全行事が終了。 

≪3.4≫ 子鬼たち 久しぶりに見るわんぱく坊主集団 本当に爽快でした
   
 久しぶりに見るわんぱく坊主の集団 楽しい子鬼たちでした  2016.1.11.
            午後1時から4時前まで長い鬼踊り。昼間の追儺式は迫力がないのではないかと思っていましたが、 飽きることなく楽しく面白いでした。 
            住職や僧侶・村の古老ほか多くの村の人達とも 華字ができて この行事や村のことなど 色々教えてもらえたのも収穫。 
     本当にフレンドリーでした。
 
           最後になりますが、子鬼として出てきた性海寺の集落の子供たち この境内は彼らのホームグランド。
           子鬼の踊りもそうですが、鬼たちの踊りの後ろで、パッチリ眼。目を輝かせて驚きの表情が、鬼踊りを一層引き立てていました。
        また 行事が始まるのを待つ間も、境内やお堂 そして 裏山を駆けあがり、自由奔放 実に愉快な子鬼たちでした。
          この性海寺の鬼踊りが、間延びせずに楽しいのも この子鬼たちあってと。
          久しぶりに見るわんぱく坊主集団にも 本当に爽快でした。 

久しぶりに見るわんぱく坊主の集団 楽しい子鬼たちでした  2016.1.11.

先頭に戻る掲載内容に戻る≪B≫「修正月会結願法要と追儺式 鬼踊り」先頭 



.

 
    .
西神戸 押部谷 高和
市街地のすぐそば 早春には毎年土筆取りに出かけるところに、
観光化からは無縁のこんな素朴な行事が残る田舎がある。

天下泰平 五穀豊穣 家内安全 
本年がみんな健康で暮らせるいい年でありますようにと
願いながら 夕暮れ近くぶらぶら帰途に 

2016年の「鬼」 気持ちも晴れ晴れ 
うれしい鬼との出会いでした  

                  2016.1.11.夕 性海寺を後に

                   Mutsu  Nakanishi

≪ 保存File  西神戸 押部谷 高和性海寺 新春の修正会 追儺式・鬼おどり  ≫」
【動画 Video file】
【Photo Album スライド動画 file】
記録 web pdf file
【Photo Album】
mp4 Video動画 【11:28・83MB】
mp4スライド動画 【9:58・74MB】
記録 web pdf file   【p19・7MB】 photo Album【p133・71MB】

先頭に戻る掲載内容に戻る≪B≫「修正月会結願法要と追儺式 鬼踊り」先頭 


先頭に戻る ・ 掲載内容に戻る  ・ top page(Video 動画)  に戻る


≪C≫ 参考 
         . 参考1.  西神戸 押部谷高和の古刹 性海寺 概要 & 西神戸 新春の追儺式 
.
参考2.   和鉄の道・Iron Road 掲載   「鬼」  by Mutsu Nakanishi


      参考1.  西神戸 押部谷高和の古刹 性海寺 概要 & 西神戸 新春の追儺式
性海寺は聖武天皇の天平2年(730年)行基菩薩によって開かれた高野山真言宗の平安時代からの古刹                   
ご本尊の秘仏 如意輪観世音は天皇から下賜された香木を行基菩薩自ら刻せられたと伝わっている。 
播州の学山として 大いに栄え、修学の僧雲集して七道伽藍完備、70余の僧坊甍を連ねたという。 

天正7年(1579年)に羽柴秀吉の三木城攻略の際の兵火により焼失したが、
慶安元年(1648年)に徳川家光により本堂・阿弥陀堂等を再建するとの御朱印を賜り、
天下泰平・萬民豊楽の修正会(追儺式)を命ぜられる。                      
それが 現在の性海寺修正会「鬼やらい」(鬼おどり)として受け継がれている。
明治維新まで24寺の塔頭寺院が存在していたが、廃仏毀釈により大半の寺院が焼失し、現在は2寺のみとなっている

性海寺の本堂は内陣と外陣がはっきり区別する中世の仏堂形式を残し、本堂背面隅に炉を切って,寵りの部屋としている。
この隅部屋に修正会の鬼の所作の手順を書いた板札や鬼の持物が置かれて,修正会に使われてきたことが知られる。



 
         参考2.  和鉄の道・Iron Road 掲載 の 「鬼」  by Mutsu Nakanishi 
 
 
1.  2015年の鬼 生駒山暗峠周辺の髪切・鬼取の郷に鬼伝承を訪ねる   2015.1.25.
   生駒山上の暗峠をはさむ大阪側 東大阪市髪切 奈良側生駒鬼取
2. 日本各地 鬼伝説 和鉄の道・Iron Road 掲載リスト2013.1.15.

日本各地 鬼伝説 和鉄の道・Iron Road 掲載リスト2013.1.15.

  1. 日本各地に残る鬼伝承  
  2003-10. 日本各地の鬼伝説 鬼伝承の鬼は本当に悪者か??? 2003.2.3.
  http://www.infokkkna.com/ironroad/dock/iron/jstlbb10.pdf
.
2. 2008-8. 弘前ねぷたと岩木山北麓 鬼伝説の里 鬼沢 鬼神社・十腰内 巌鬼山神社を訪ねて 200.8.4.
  http://www.infokkkna.com/ironroad/dock/iron/jstlaa08.pdf
.
3. 2004-6. 蝦夷の鉄・東北 和鉄の道 東北地方 和鉄の道 9編 取りまとめ 2004.1.18.
  http://www.infokkkna.com/ironroad/dock/iron/4iron06.pdf
.
4. 2006-3. 蝦夷の雄「アテルイ」の足跡 「清水寺・将軍塚」 2006.2.9.
  http://www.infokkkna.com/ironroad/dock/iron/6iron03.pdf
.
5. From Kobe 2008 年2月 日本人の祖先の一部 節分の「鬼」 2008.2.3.
  http://www.infokkkna.com/ironroad/2008htm/walk5/0802oni00.htm
.
6. From Kobe 2010年2月 今年も節分の鬼によせて 「福は内 鬼も内」 2010.1.30
  http://www.infokkkna.com/ironroad/dock/mutsu/fkobe1002.pdf
.
7. 神戸 摂播国境に残る招福の鬼踊り 神や仏の化身の鬼の追雛式
  2012-2. 神戸の鬼 鬼の舞を追う 2012年2月
  神戸長田の森「長田神社の鬼」と 稲美町野寺「高薗寺の鬼」
  http://www.infokkkna.com/ironroad/dock/iron/12iron02.pdf
   1. 神の化身 7 匹の鬼が燃えさかる松明を掲げて舞踊る 神戸長田神社 節分・追雛式 2012.2.3.
   2. 仏の化身 赤鬼・青鬼 災い払う火の粉舞う伝統の鬼の舞 稲美町野寺 高薗寺 鬼追式 2012.2.10.
.
8. 神戸 神戸摂播国境 白川街道沿い「妙法寺の新年招福の追雛式」 2013.1.3.
  「妙法寺」に古くから伝えられてきた10匹の鬼踊 新年招福の追雛式
  http://www.infokkkna.com/ironroad/dock/iron/13iron01.pdf
 .


.



  先頭に戻る ・ 掲載内容に戻る  ・ top page(Video 動画)  に戻る

.
.
home page top 新着monthly page2020 和鉄の道2020 風来坊2020 四季折々・from Kobe 和鉄の道 file DOCK 全ファイル収蔵庫 top
..

1602syoukaiji01.htm  2016.2.5.  by Mutsu Nakanishi