確かに「映像」は事実を伝え、即座に見ている側の判断力を高める大きな力である。
しかし、伝える側がこの映像を逆に使うのは言語道断。報道する側の視点と姿勢を自覚した番組作りが厳しく問われなければならぬ。ラジオと共に インターネットの報道とインタ-ネットライブ中継は状況把握に本当にすごい力になると見直しました。
何人かの政治家がこれを自分の意を伝えるメディアとして使い、私はこれを馬鹿にしていましたが、そのリアル性や変な脚色なしに事象のみを時系列的にみられる強さ。そして 欲しい正確な情報が手に入る強さは一番かもしれない。
記者会見中継では アナウンサーや解説者のコメントも入らず、最後までライブ中継され、
すでに電波に乗せた報道は時系列的に並べられ、いつでも取り出せる状況で整理公開されている。
検索すれば 幾つもほしい情報がリアルタイムで手に入る。
ほしい情報とはこちらが判断材料にできる事実の整理がベース。
これこそが、報道の目指す基本形ではないのかと。
もう一つ TVの原発事故のニュース番組に登場する数々の専門家と称する解説者もひどい玉石混合。
原発事故の現場をよく知っている人は誰なのだろうか… 考えた人選なのだろうか・・・・と。
「原発の報道は 専門用語が多くてよく判らん」の声はよく聴いたが、、
専門家として 解説をしている人がよく知らないのだから当たり前。
そして 自分の知る範囲と知らない範囲を区別せず、何でもかんでも言うから余計にわからず、次々とつじつまが合わない。
見ている方は、話の内容で 信用できるかどうか おのずと見えてくるものである。
およそ専門知識があやふや。どう見ても原発の構造がはっきり頭に入っていない。
マンガチックな書面での構造や放射能などの知識ではどうにもならぬ。
問題の対処にはもっと具体的な実践経験と知識 モノづくりでいうノウハウを知っていなければ語れず、
ここに 専門性がここに出てくると思うのですが、どうでしょうか??
今 バックグラウンド・背景を理解せず、現場を批判するのは 卑怯であり、間違いである。
プロとしての「誇り」と「使命感」で 未曾有の困難な現実に立ち向う現場
数々の批判に対して「自分でやってみろ」「具体的な対応案出せ」「それが言えないなら 黙っとれ」と。
それが実践現場の本音。 批判に耐えつつ、逃げ場のない直面する問題に取り組んでいる。
現場にいて この声を受け止め、これを踏み越えてゆく強いリーダー それこそが今一番必要な専門家集団。
強い現場のリーダーシップと現場での判断能力を高めるフォローが、課題解決の一番の道と思っています。
またまた いらん たわごとです。
被災された人々に活力が与えられ、一日も早く立ち直られることを祈ります。
また、被災地で献身的な活動をされている方々に感謝しつつ、安全を祈ります。
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2011.4.5. from Kobe By Mutsu Nakanishi