★ この春も青春18切符を手に 勝手気ままなJR
普通列車一日乗継Walk
春になれば・・・・と青春切符片手に 北陸へそして岐阜へ 2009年の春の息吹を訪ねました。
また、昨年は出会えなかった西播磨たたらの郷の里山に咲く「カタクリ」の花にも出会えました。
今年も本当に楽しい予期せぬ春の出会いがありました。
そんな 春の息吹が伝わればと、本月のホームページに訪ねたWalkを組み込みました。
佐用 たたらの里に咲くカタクリ
岐阜県根尾谷 淡墨桜 山陰線但馬 余部鉄橋 福井 えちぜん鉄道
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青空に力一杯手を広げ、満開の花をつけた1500年の老一本桜 岐阜根尾谷の「淡墨桜」
● リアス式の山陰但馬海岸沿いをつなぐ地域の動脈 山陰線 その大動脈を支えて90年。
まもなくその役割を終えようとする鉄のモニュメント「山陰線余部鉄橋」
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古代 鉄の先進地 福井九頭竜川本流沿いを走る福井のほのぼの鉄道 えちぜん鉄道
白山の雪解け水を集める九頭竜川本流 兵庫県揖保川土手の桜 播磨新宮
根尾谷 根尾川の桜
★ そっと一言 パートナー・・・・
先日 久しぶりに若い人たちと同じテーブルについた。その中で聞いたお祝いの言葉が実に新鮮に聞こえました。
結婚するまでは、多くの仲間の中で 色々見えたことが、
所帯を持ち独り立ちすると 今まで見えていたことが見えなくなる。
まっすぐ正面からしか見られず、自分の背中が見えないように、周囲が見えなくなる。
妻・パートナーはあなたの背中を絶えず見ている良き理解者であり、批判者である。
夫婦二人 お互いの役割を認識し、お互いを大事にしてほしい。
「子供は親の背中を見て育つといいますが、妻も自分の背中を絶えず 見ている」と
夫婦の見方をこんなに冷静に語るひとがいるとちょっと感激。
もう こっちには 遅いのですが、
同時に長年こんな役割を求めてきた友人たちがいることにはっと 気がつく。
感謝せねば・・・・と。
新しい生活をはじめた若い人への祝福と期待。
そして、桜 満開の中 仲間に囲まれながら 逝った友への感謝と安らかな眠りを祈る。
2009.5.1. frm
Kobe Mutsu Nakanishi |
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風来坊 Country
Walk
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■ 2009年 桜便り 今年も たくましく生きる「一本桜」を訪ねました
今年も桜便りが各地から聞かれるようになると 地域でたくましく行き続ける「一本桜」に出会いたいと。
日本三桜と呼ばれる一本桜のうち まだ出会っていなかった岐阜県 奥美濃 根尾谷の「淡墨桜」に出会いに行って来ました。
そして また 西播磨 たたらの山郷で咲く大きな一本桜にも出会えました。
一本桜は見に行くのでなくて 出会いに行くのだと人は言う。
満開の桜の花ばかりでなく、 その本体・幹に刻まれている長い歴史の風格が人を惹きつける。
今年も素晴らしい一本桜に出会えました。
岐阜県奥美濃 根尾谷の河岸段丘の上に根づいて1500余年 「淡墨桜」
西播磨佐用のたたらの里旧南光町漆畑集落
光福寺の一本桜 枝垂桜「大イトザクラ」と
揖保川の土手(
播磨新宮)で夕日に輝く名も無き一本桜
淡墨桜は樹齢1500余年 見る人によっては 数多くの柱に支えられ、ちょつとさびしいと感じるとも 聞いていましたが、
思い切り精一杯広げた枝に、満開の花をつけている姿は本当に美しい完成形。根尾川の奥 濃郷白山の白い峰をバックに 根尾谷の春 いつまでも元気でいてほしいと。周囲の花よりも少し淡い白 これが淡墨色かと。
また、西播磨佐用のたたらの里 旧南光町漆畑集落
光福寺の一本桜 枝垂桜「大イトザクラ」 にも出会えました。
集落の中心の丘にある光福寺の境内から背の高い大きな枝垂桜が集落をぐるりと眺めている一本桜。
この集落の絆 集落の人たちの自慢の桜である。石垣の上から下へ、花一杯の桜の枝が流れるように広がる美しい姿に集落のお年寄りたちとしばし見とれました。
また、奥播磨から流れ下る揖保川の土手で夕日に輝く名も無き一本桜も素晴らしい姿でした。
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■ 春 里山の山蔭で咲く可憐な花 カタクリ
風に向かって身を震わす姿に 出会えた喜びと共に 思わず 「 がんばろう 」と声をかけました
春を飾る華やかな花が「桜」であるのに対して、春の里山の雑木林の中でひっそり咲くのが「カタクリ」の花
花言葉は、「初恋」とか「寂しさに耐える」 風に身を震わせるその姿はピッたし
西日本で咲くカタクリは氷河時代の生き証人。
地球の温暖化と共に里山東側斜面の山陰に追われ、まだ冷たい春の風に身を打ち震わせながら咲くピンクの花。
そのなんともいえぬ姿に「ガンバレヨ!」と声を掛けたくなる花で一番好きな花のひとつである。
また、満開の花をつけた一本桜の老木には 元気に生き抜いてきた風格と力強さに、
春 やっぱり出会いたくなる花。
氷河期の生き残りで、地球温暖化と共に 山蔭に追いやられつつ その自生地が急速に減っていると聞き、
西播磨旧三日月町弦谷の自生地に出かけました。
久しぶりに風に身を震わすピンクの姿に出会えて こっちも 負けて入られぬ しっか
り がんばらねば・・・と。
西播磨旧三日月町弦谷のカタクリ
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■ 古代 鉄の先進地 福井 九頭竜川本流沿いを走る福井のほのぼの鉄道 えちぜん鉄道
そのほのぼのとした車内の雰囲気と笑顔の数々に 我々が忘れていたものを見ました
地方の昼下がりの電車はほとんどが がらがらで人の声もせず、また、無人駅には乗降もないというのが昨今。
しかし、えちぜん鉄道では車内に笑顔・話し声があり、駅では多くの乗降がある。
「これはちょっと違うぞ」と感じました。
えちぜん鉄道のキーワードは
「女性アテンダント・地域密着のサービス・ほのぼの接客」と聞いていましたが、まさにそ
れ。
街の中心で何でもできて、人であふれていた駅が いつの間にか駅となり、
何にも出来なくなってしまって、列車の発着も激減して、公共機関としての役割もままならぬい現状と随分と差がある。
過疎と高齢化で疲弊しきった地方 その再生への実践が動いていると感じました。
九頭竜川の河口から勝山まで九頭竜川本流沿いを白山連峰に向かって走る地方鉄道 えちぜん鉄道
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■ 製鉄関連遺跡 見聞メモ
1. 弥生後期最大級の鉄器工房遺跡 淡路 垣内遺跡その後
4月18日兵庫県立考古博物館で「弥生後期最大級の鉄器工房遺跡 淡路・垣内遺跡」の公開講座があり、この発掘調査に携わっている淡路市教育委員会の足立敬介氏の講演が聴けました。
今年の1月 卑弥呼の時代の大鉄器工房遺跡 10棟を越える鉄器工房跡が播磨灘を見下ろす淡路島北部の丘陵地の尾根筋から出土したと大きな話題となり、現地説明会に出かけた遺跡。
卑弥呼の時代といえば、邪馬台国そして倭王権が成立してゆく前夜 この鉄器遺跡はどんな位置づけになるのだろうか?
また なぜ 淡路島なんだ?? と。何か新しい発見があったのだろうか??
位置づけの情報も知りたいと・・・・・。
まだ 現在 尾根筋の上方の発掘が続いている状況で さらに新しい鉄器工房跡も見つかっている。
当初考えられた尾根の下から上へと工房が移ってきたというスタイルではなく、尾根全体に工房が移っていったと見られるとのことだった。 また、まだ この鉄器工房群を支えた生活集落は見つかっておらず、次年度は隣の尾根筋の調査を進めるという。
また、この鉄器工房の位置づけを含めた出土遺構・遺物の検討は手付かずで これからのようです。
2.. 別子銅山も世界遺産登録の運動
日本古来のたたら製鉄・砂鉄文化はどうなのだろうか・・・たら製鉄・砂鉄文化はどうなのだろうか・・・
石見銀山の世界遺産登録を受けて 別子銅山を世界的規模の産業遺産として世界文化遺産への登録運動が展開されていると聞きました。
1000メートルを越える銅山峰の露頭から 垂直に掘り込まれ、最深部はマイナス1000メートルという大規模な立坑を中心とした銅山 そして 公害を避けて四阪島へ移した精錬所の英断など数々の近代産業遺産も残っている。
これらが 世界遺産として残されてゆくことに期待する。
しかし、この銅山の前 約400年 奈良の大仏の銅を出した山口県長登や岡山県吉岡の銅山 先人の技術もまた極めて重要で、別子の銅精錬技術開発まで約400年の技術開発の苦闘の歴史がある。
これらの銅山にもスポットライトが当てられ、一緒に整備されればいいと思っています。
そんなことを考えると古代から日本の国づくりを支えた砂鉄文化・たたら製鉄はどうなのだろうかと。これはスケールが大きい。
ヒッタイトに始まるという塊錬鉄の技術を今に伝えている技術であり、遺跡にとどまらず、日本の原風景といわれる 棚田・牧場 そして 河口に広がる出雲や広島の町などの国土改造 そして 産業廃棄物と呼ばれるたたら遺跡 そして 蕨手刀・舞草刀に始まる刀鍛冶の文化 鋳物師等々。
日本文化・日本人そのものに迫る文化遺産・自然遺産・産業遺産 それぞれが 世界遺産である。
その 目玉は???
全体をつなぐコンセプトは・・・・・といわれると????
それが 「Iron
Road 」なんですが・・・・・と。
誰か どこかで 手を上げないだろうか・・・と思っています。
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今月の和鉄の道 製鉄遺跡探訪
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■ リアス式の山陰但馬海岸沿いをつなぐ地域の動脈 山陰線 その大動脈を支えて90年。
まもなくその役割を終えようとする 鉄のモニュメント「山陰線余部鉄橋」
鉄のモニュメント 「山陰線余部鉄橋」 2010年 新コンクリート橋への架け替え工事が進む
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京都から山陰地方をつなぐ大動脈 山陰線。
その中ほど兵庫県但馬の海岸部 険しいリアス式海岸が続く海岸沿い集落の見上げるはるか上方を「いくつもの真っ赤な鉄骨櫓に支えられて 山と山の間を渡る山陰線の鉄道橋」が余部鉄橋。
長さ 310.59m 高さ
41.45m 末広がりのやぐら状に組まれた鋼橋脚を11基並べ、23連の鉄桁をつないで1921年開通の日本最大のトレッスル橋(鉄構造橋脚橋)で、初期の鉄道建築のひとつとして歴史的価値が高い鉄のモニュメントである。
昭和61年12月 鉄橋を通過中の
列車が日本海からの突風にあおられて転落し、数多くの犠牲者を出した痛ましい列車転落事故の橋としても記憶されている。
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見上げるはるか上方を山から山へ列車が渡ってゆく姿は、実に優美で美しいのですが、そんなな姿がまもなく消えてしまう。
長年の風雪に堪え、老朽化したこ
の鉄橋の架け替え工事が平成19年から始まり、平成22年にはコンクリート橋に生まれ変わる。
見上げるはるか上 山から山へ列車が渡ってゆく姿が見られる間に目に収めておきたくて、春しぐれの冷たい雨が吹き付ける寒い日でしたが、余部鉄橋へ行ってきました。
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from Kobe
2009年5月
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From
Kobe 5月
1. 温暖化で年々数の減るカタクリの自生地 片栗粉の原材料は????
2. 携帯電話 機種変更で知った 年寄りにはきついアメリカ型考え方
でも 携帯電話を使いこなさないと年寄りにはますます厳しくなる
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