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■From Kobe 思いつくまま 11月 【1】
 1. Yes we can   私たちにはできる

   2.  巣に引っかかった虫の振動で獲物を知る蜘蛛の習性


                   Yes we can   私たちにはできる
 
オバマ次期大統領の勝利宣言の演説。 やっぱり すごい。
の格調の高さにびっくりです。
市民は次の日 歴史的な演説を長く自分の下に留めるため、演説の全文を載せた新聞を買いに長蛇の列を作って、「Yes We Can 」の格調高いうたまで、広く歌われだした。すごいですね。

選挙中 何度も そのカリスマ性というか 演説のうまさに 若者が熱中するのも無理からぬ と思っていましたが、そこに次期大統領としてのすごい自負・理想に格調も加わって・・・。さすが リーダーの気概。

また、IT 万能 二個-の割り切りの短期主義のアメリカ人が、映像・ラジオのせつなから書き物になった演説をしっかり読み直し、歴史的瞬間を自分の手に書き物で保存しに走るとは・・・。 
イメージの違うアメリカにびっくりすると共に ここにアメリカの奥があるのか・・・と。

折りも折り、日本でも、アメリカ サブプライム ローン問題に端を発した金融不安に世界は株価の大暴落
そして大不況の追い討ち。
何度も聞く 政治家の無節操な付け焼刃の言葉の数々にもううんさり。
●  アメリカのサブプライム問題に アメリカ・ヨーロパは大打撃をうけるが、日本はもう10年バブルを克服し、大丈夫。
アメリカやヨーロッパのようにはならぬ。 日本の経験をアメリカ・ヨーロッパに教えるのだ・・・と。
ところが アメリカに連動して株価は大暴落。 その崩落の大きさはアメリカ・ヨーロッパに勝るとも劣らず。
(アメリカと全く同じ線を描いて推移する図式 そのもの)
「自己責任で株を買え 投資運用して資産形成しろ。」と言ってきたのはどうなったのか・・・
老後の預金も大きく目減りである。 ローンが払えず、町にはネットカフェ難民があふれ、
正規雇用はどこにもなしのその日暮らしが急増していることが、ひっそりと裏で語られている。
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 銀行は政府が助けて「傷は浅い。 いま 欧米の買いどきだ」と。
国民は不況に苦しみも 銀行は攻めだと言う。その金 みんな 本来 預貯金者へ来る利子をせっせと銀行に
積んだやつとちがうのか・・・ 返せ!! と叫びたい。
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●  日本も株価大崩落に世界大不況の真っ只中に突入すると次は の言葉がちまたに踊っている。
「世界同時の100年に一回の大不況に見舞われている。 選挙やっている場合でなく 不況対策に専念する」と。
期待が膨らむ中 この対策が「一人当たり12000円の給付金」「日曜日の高速道路の大幅デイスカウント」で
それを誇らしげに演説発表するトップリーダー。
アメリカの鼻持ちならぬところもあるが、このトップリーダーの違いに もう唖然と言うか 
日本がおかしくなりつつあるのがはっきり映った一瞬と理解する。

日本はずっとアメリカの後を追い アメリカナイズしてきたと言われるが、そもそも本当だろうか・・・・・
最近のTVと同じで、表面的な自分に都合のよいかっこのいいご都合主義が はびこっただけではないだろうか・・・・・
ふたを開ければ、日本だけが 世界の孤児。そんな危機感すら感じる最近の政情である。
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ぼやいてばかりは いられない。 「Yes We Can」である。
 
ついでながら 先日 山口から神戸へ帰る夕方の高速道路でみたびっくり。
ちょうど長距離トラックが行列をなしてビュンビュン飛ばす時間帯である。
ところが、長距離トラックがおとなしい。
あんだけ ビュンビュン追い抜き競争をしていたトラックが前のトラックを追い抜かないのである。たまに追い抜くトラックも追い抜き速度は90km。 追い抜くトラックと長いこと平行して走って追い抜いてゆく。
一台だけだったら たまたまか・・・と思うのですが、山口から神戸まで、
次から次に追い抜くトラック皆同じ。
勢いよく猛スピードで追い抜くのはかっこいい乗用車のみ。

ここまで トラック業界の不況が進み 
運転手一人ひとりに ここまで業界が追い込まれ、
ガソリンのコスト意識が徹底されているのか・・と
トラック業界の不況のすごさを認識しました。

高速道路を平行して走るトラック

ちょうど 先日朝日新聞の「天声人語」に 
航空自衛隊幹部の「我が国は侵略国家だというのは 濡れ衣」との論文を批判した記事が載っている。
「珍しく」と言うべきか、時代小説の藤沢周平に政治がらみのキナ臭い問題に触れた随筆がある。

  先の戦争をめぐる教科書問題が騒然となったとき、
  < (蹂躙された)相手の立場に立ってみることを自戯的などというのは 軽率な言い方である >と
  その歴史観の一端を述べている。

▼ そうした相手の立場はおろか、自らの立場も、政府の立場もおかまいなしの
 「突撃」には驚いた。 ・ ・・・・・・・・・・・・
▼ 加害の意識を欠き、事実に目をつむる内向きの論理は危険なものになりかねない。  
   
冒頭の藤沢周平は、いつもの穏やかな筆致ながら、そう案じていた。
・・・・自衛隊の後任は、猛将よりも知将がのぞましい。 

                                朝日新聞天声人語より 抜粋             

この自衛隊問題も大変ですが、どこか 今の日本の政治家に最も乏しい面を言い当てていませんでしょうか・・・

知将のリーダーを待望してはならないのですが、 そんな社会変革をしっかり推進できると映る政治家いないのか・・・。
日本のブレがはやく修正されることを願わずにおられない。 

「Yes We Can」。  そう自信をもってそう言って欲しいなあ。

                   2008.11.10.   神戸にて 
                                          
                        by MUtsu Nakanishi


 
 Internetに掲載されていた オバマ・バラード                 

 「Yes We Can 」 やれば出来る 

It was a creed written into the founding documents that declared the destiny of a nation.
Yes we can.
It was whispered by slaves and abolitionists as they blazed a trail toward freedom.

Yes we can. Yes we can.
It was sung by immigrants as they struck out from distant shores
and pioneers who pushed westward against an unforgiving wilderness.
Yes we can. Yes we can.            

やれば出来る
その信念で 憲法が書かれ 国が独立したじゃないか
そう、やれば出来る
それで 奴隷達と奴隷廃止論者は自由への道を切り開いただろう
やれば出来るんだ。

移民達は遠い海を渡り、
そして開拓者達は厳しい荒野を西に進んだ 

歌詞はニューハンプシャー州の予備選後のオバマ氏のスピーチからとったもの、
the Black Eyed PeasのメンバーWilliam James Adams Jr.が作曲、
ボブ・ディランの息子Jesse Dylanがディレクターで作成された。
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2008.111.5.. 0810kobe.htm  by Mutsu Nakanishi