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from Kobe 思いつくまま 2008年1月 年の初めにMerry Christmas & A Happy New Year !!
「くろがね」の「くろびかり」の美しさと暖かさそんな思いが頭をよぎっています 0801kobe01.htm by Mutsu Nakanishi
本年もよろしくお願いします。
昨年12月南ドイツのクリスマスの装いをした中性の街並みをめぐるツアーに出かけました。
そんな中で、落ち着いた中世の街並みを飾る手作りの鉄看板とそれを支えた街の鍛治屋敷
に出会いました。
伝統の美しさというか 日本では失われつつある伝統の「流儀」がごく自然に生きていると
感じました。
■ 鉄の故郷 南ドイツ ロマンチック街道の宝石「ローテンブルク」
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中世の街並を飾る鉄看板と鍛治屋敷 walk
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( 2007.12.7.&12.8.)日本の鉄「和鉄」も伝来して2000数余年。
鉄の製品化技術である鍛治技術は早くから習得されたが、
鉄鉱石などの鉄原料から鉄素材を作る技術は 必死の努力がなされたと
考えられるが、中々習得できなかった。1000年近くもかけて、鉄の製造法「たたら」製鉄を編み出し
、それを改良しつつ、
現代の製鉄業につながっています。他の金属材料では早くに素材を作る技術が習得されたのに、
鉄だけが なぜ 1000年もかかったのだろうか・・・
色々な説があるが、未だに良く解らない。 「たたら製鉄」のルーツは朝鮮半島・大陸にあると考えられるが、その類型はどこかに置き去りにされたのか、
見つかっておらず、日本で延々と技術改良が積重ねられ、日本独自の製鉄法として
編み出されたと考えるのが妥当と見られている。重厚長大・「鉄」というと もう時代遅れの旧態 学ぶものもなしといわれそうであるが、今 鉄の持つ種々の技術・仕組みが、先端産業・技術を支え、先端産業の引き起こす矛盾是正の対抗軸となっている局面をしばしば 耳にする。
まさに 2000年の黒光り。
1000年近くも捜し求めて、編み出した製鉄のすごさ
そんな鉄の「技」・「流儀」・「知恵」が、今 変革の21世紀の幾多の課題解決の知恵として力を発揮出来ると感じています。かつて 「鉄」がそうであったように 今 時代の先端を走るグループがその未熟さゆえに、流儀のない また基準のない
歯止めのきかぬ競争・格差を引き起こし、地球環境の悪化にも大きな負荷をかけている。
かつて 先端として同じ道を歩き、今既にその未熟さを克服した五金の王「鐵」の技・流儀・知恵が「黒びかり」を発揮せねば・・・・・・と。よく、なぜ 「今 たたらなんだ」と問いかけられますが、
「2000数余年を生き抜いてきた技術のすごさに未来を見たい」というのも理由の一つ。ドイツ ローテンブルクでみた鉄のマイスターの作る鉄看板の見事さが石畳の街並に本当に良くマッチしていて、
ドイツ人の気質などに触れたことも、この「鉄」の伝統の技・流儀・知恵が
今のドイツの社会に色濃く息づいていると感じました。また、本年 1月17日 神戸では 阪神淡路大震災 13年。
1995年(平成7年)1月17日午前5時46分52秒 あの大地震の記憶がまざまざとよみがえってきます。
被災の記憶とともに 老も若きもみんなが一緒になれた記憶や暗闇にパッとついたルミナリエのまばゆい光も
忘れることが出来ません。阪神淡路大震災ばかりでなく、世界には 今も多くの災難に苦しんでいる人たちが数多くいます。
「風化させてはならない」 と良く言われますが、それも 追悼と苦難の中で培った業・流儀・知恵ではないだろうか・・・
2007年のルミナリエ 財政難から来年の開催が危ぶまれ、100円募金を呼びかけていましたが、
その募金額は予想をはるかに超え、目標額の倍以上に達したという。
いかに神戸の人たちが この「ルミナリエ」に愛着を持ち、存続を期待しているかの現れと見た。ここに「風化させてはならない」ものの思いがある。
今 激動の時代に 「ふるくさい」といわずに 伝統の技・流儀・知恵に 一度目をむけるべき時ではないか・・・・
それが 新しい時代を生み出す駆動力 基準のない社会の行き過ぎに 新しい道をつけるのではないでしょうか・・・・激動の中 新しい年が 平和で穏やかな年でありますよう
2008年1月 年の初めに 神戸にて by Mutsu Nakanishi 先頭に戻る.
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2008.1.1.. 0801kobe.htm by Mutsu Nakanishi