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 奥播磨 恋文川源流 たたらの郷「 小茅野(こがいの)集落 」を訪ねる
  1.かつての千種と山崎を結ぶ千種鉄の道 土万三差路から 恋文川を遡って小茅野の集落へ
   2. 恋文川源流 小茅野川沿いの県道520を行き止まりまで詰めて小茅野集落へ
   3. 白口峠の展望所から小茅野集落の全貌 そして 岡山・兵庫国境の山々の素晴らしい展望

 3. 白口峠の展望所から小茅野集落の全貌
   そして 岡山・兵庫国境の山々の素晴らしい展望
        小茅野の集落から細野白口林道に入って 東の分水嶺を越えて 山崎町上ノ集落に下る
小茅野集落の入口である公民館の所に戻って、そこから右手へ 両側を尾根に挟まれた中を真っ直ぐ登って小茅野集落へ。
徳利利の口型になているこの道を登りきると、ぱっと視界が開け、正面の山腹の斜面に家並みが重なるように建ち並ぶ小茅野の集落。静まりかえった集落の中へ細い一本道が入ってゆく。
どこかで この集落からたたら跡へ抜けれる道やたたら跡の様子を聞ける人を探すのですが、平日の午後。
人影がなく、今回は集落を眺めるだけにして、元の道へ戻りました。

集落の南東側 白口峠より眺めた小茅野集落全景      集落の上北側より眺めた小茅野集落(インターネットより採取)
右橋から中央へ県道520からの集落への道が伸びる

地図に記された地形図にも現れているごとく、標高約600m山の稜線から南側 集落にかけて、山体が削られたような緩やかなスロープになっていて、棚田が広がり、集落の直ぐ東北側へ尾根を越えれば小茅野たたら跡である。
この集落周辺 「ひょっとして砂鉄採取場の跡でなかったか・・・・」と思えるのですが、よくわかりませんでした。
もう一度 今度はたたら跡にも出かけ、この頭に浮かんだ謎についても考えてみたいと集落から引返しました。
県道520を再度紅葉橋まで戻って、東の林道を山崎アウトドアランドへ登ってゆく。
道はよく整備された道でほっとする。少し登ったところで、道の横にいきなりにゅっと「ダチョウ」がお出迎え。
インターネットで見た小茅野の集落の村おこしに一役かっているダチョウ園はここなんだと。
白口峠への林道 白口線
小茅野名物 ダチョウのたまご
山崎アウトドアランドに隣接するダチョウの飼育園
山崎アウトドアランドの
事務所


紅葉橋から 東の分水嶺を越えて 山崎町上ノ集落へ下る林道白口線を帰る  
(写真はインターネットより採取)
チョウ園から丘へのぼりきったところが、分水嶺の峠 白口峠で、直ぐ横に山崎アウトドアランドの事務所。ちょっとしたキャンプ場があるだけと思っていたのですが、以外にも大きな施設。この事務所を中心にオートキャンプ場やいろいろの施設が整備されている。東側の林道はりっぱな道路で、林道の向こう側からこの事務所にパトカーが登ってきました。
やっぱりこっちが本道です。
考えてみれば、この周辺で一番大きい宍粟市の中心山崎へは、ここを東へ降ると上ノの集落から広い県道がまっすぐ山崎についている。今日登ってきた恋文川ぞいをくねくね曲がりながら逝く必要はないのである。
昔は西の旧千種町とのつながりが強かった小茅野集落の人達の交通アクセスも林道ができて随分変わったろう。
事務所では、たたら跡の話を聞くこと出来ませんでしたが、帰りの道案内を請うとやっぱり 林道を真っ直ぐ降りるのが、一番だと。
この分水嶺の峠白口峠からよく整備された林道を少し南へ進んだところで、視界がぱっと開け 山の西側 岡山・兵庫県境を見渡せる展望所に出ました。
そこからは、どこまでも続く山々の連なりの中に ひっそりうずもれている小茅野の集落が見えていました。
小茅野のたたら跡を訪ねて ちょっと消化不良気味でしたが、この景色でいっぺんに吹っ飛びました。
山の名前はよくわかりませんが 左から 日名倉山、後山、三室山 植松山、氷ノ山、??? など千種の山々が見える
白口峠から眺めた 奥播磨 岡山・兵庫県境の山々 右に山の緑に包まれたたたらの里 小茅野集落 2010.7.20.白口峠の南の展望所とそこから眺めた 奥播磨 岡山・兵庫県境の山々  2010.7.20.
山の緑に包まれたたたらの里 小茅野集落 2010.7.20.
峠からは本当にこんな高いところまで、のぼってきていたのか・・・と。
忽然と現れた「小茅野・こがいの集落」は岡山・兵庫の県境の山々を背後に緑に包まれた深山の山腹にひっそり集落をのぞかせ、実に印象的。地図で見たすり鉢状の山腹に広がる集落がよくわかる。
やっぱり、砂鉄採取後なのでしょうか・・・

古代 金屋子神が降臨した伝承地 岩野辺はこの集落の直ぐ北の山懐 
この峠から 小茅野の集落そして 吉備・播磨の国境の山々を眺めながら 
古代の千種・宍粟の鉄に思いをめぐらしました。
また、出土したたたら跡は平安時代に遡れると聞きましたが、何か新しい展開がでたのでしょうか・・

満足感に浸りながら つづら折れの林道を下って 上ノの集落へ。昨年 野々隅原へ行った時の入口の集落である。土万三差路から恋文川を遡った道がうそのような素晴らしい林道を短時間で下りきりました。
足を踏み入れたことのなかった奥播磨 恋文川流域のたたらの郷。 

かつての鉄の道がそのまま残っていると思わせる恋文川ぞいの道が最奥のたたらの郷 小茅野集落へつづく。
そして、たたらの郷のイメージが本当に良く似合う郷 奥播磨小茅野集落。

帰りには素晴らしい林道とつながって、そんな古い山郷 小茅野のイメージを一変する新しい小茅野集落の顔にも出会えました。奥播磨小茅野集落 満足のWalkでした。

2010.7.20.  白口峠の林道を下りながら Mutsu Nakanishi
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【追加】
このwalkから帰って、今回行き着けなかった小茅野後山たたら跡周辺である県道520号の行き止まり周辺(大沢内海線)の写真をインターネットで見つけましたので、ご参考まで

            小茅野後山たたら跡周辺である県道520号 林道大沢内海線 インターネットより採取
 


奥播磨 千種川に注ぐ恋文川源流  2010.7.20.
たたらの郷 宍粟市山崎町 小茅野(こがいの)集落を訪ねる
〔完〕

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奥播磨 千種川に注ぐ恋文川源流  2010.7.20.
たたらの郷 宍粟市山崎町 小茅野(こがいの)集落を訪ねる
1. かつての千種と山崎を結ぶ千種鉄の道 土万三差路から 恋文川を遡って小茅野の集落へ
2. 恋文川源流 小茅野川沿いの県道520を行き止まりまで詰めて小茅野集落へ
3. 白口峠の展望所から小茅野集落の全貌 そして 岡山・兵庫国境の山々の素晴らしい展望
小茅野の集落から細野白口林道に入って 東の分水嶺を越えて 山崎町上ノ集落に下る



【  参照資料  】

参考1.    和 鉄 の 道・Iron Road
1.
古代鉄の大王国 播磨国 「千種鉄」 ・「岩鍋」
古代 製鉄神 金屋子神 降臨伝承の地      2001.1.http://www.infokkkna.com/ironroad/dock/iron/jstlbb01.pdf
2. 播磨国風土記 和鉄の道【1】 2003.11.
古代製鉄の一大生産地「讃容の里」Walk  西播磨佐用町大撫山製鉄遺跡
http://www.infokkkna.com/ironroad/dock/iron/4iron01.pdf
3. 播磨国風土記 和鉄の道【2】2004.2.
 一宮町「御方里」周辺 安積山製鉄遺跡(平安末期の遺跡)探訪
http://www.infokkkna.com/ironroad/dock/iron/4iron07.pdf  
4. 播磨国風土記 和鉄の道【3】  2004.6.
産鉄の地 「御方里」の 里を訪ねて 一宮町
http://www.infokkkna.com/ironroad/dock/iron/4iron10.pdf 
5. 和鉄の道【3】口絵 2003                       2004.1.
2.砂鉄原料(山砂鉄 浜砂鉄海砂鉄) 磁鉄鉱花崗岩類ベルトhttp://www.infokkkna.com/ironroad/dock/iron/ir3kc02.pdf   
6. 奥播磨 かつてのたたらの郷に「ジキタリス」の花園を訪ねる 2009.6.
奥播磨 黒尾山西北山麓 宍粟市野々隅原 大国牧場花のWalk
http://www.infokkkna.com/ironroad/dock/iron/9iron07.pdf
 参考2.「兵庫の遺跡 39号」
  . 「兵庫の遺跡 39号」に紹介された「小茅野後山製鉄遺跡」                       .http://www.hyogo-koukohaku.jp/WSR/btn_pdf.jpg      
 参考3    小茅野 インターネット検索より 
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 関西ええこと.mot   小茅野(宍粟市)   
  http://www.hnpo.comsapo.net/weblog/myblog/688                    .
       
 

 
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1008kgino03.htm 2010.8.5.   by Mutsu Nakanishi